日本に避難して3年となるウクライナ人の女性が日本で料理店をオープンしました。料理店で伝えたかったのは、避難生活を支えてくれる人たちへの“感謝”でした。
ビーツの鮮やかな赤色が特徴のウクライナの伝統料理「ボルシチ」。群馬県桐生市にあるウクライナ料理店でシェフを務めるのは、ウクライナ出身のクービック・ナタリヤさん(69)です。
ナタリヤさんはウクライナでシェフとして40年間働いていましたが、3年前のロシアによるウクライナ侵攻直後、日本に住む家族を頼って避難してきました。避難生活では近所の人たちが支えになってくれたといいます。
ナタリヤさん
「いろいろな支援があったし、優しい言葉をたくさんかけてもらいました」
「支えてくれた日本人に感謝を伝えたい」。そんな思いで去年10月、この店をオープンしました。
ナタリヤさん
「感謝の気持ちを伝えたくて、ウクライナ料理が食べられる場所を作りたかったんです」
「料理は大盛りにしたいのよ」
普段は明るく振る舞うナタリヤさんですが、故郷の話になると…
ナタリヤさん
「どう伝えればいいか分からない、泣きそうです。心苦しいです。(ウクライナにいる人から)電話で戦闘機の音や負傷した兵士が運ばれている話を聞きます」
ナタリヤさんは新しい日常が始まる中でも、「侵攻が続いていることを忘れないでほしい」と話します。
ナタリヤさん
「(料理を食べて)ウクライナ人の心、ウクライナのことを感じてもらいたい。ウクライナが平和で幸せな国になってほしいです」
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