何かとお金がかかる年末ですが、鶏肉も餅も値上がりしています。スーパーマーケット攻略法について調べました。
■物価高「家計に影響ある」8割超が回答
井上貴博キャスター:
飲み物・食べ物の値上げの動向です。毎月のようにお伝えしている感覚ですが、帝国データバンクによると、2025年の1年間で約2万600品目だということです。
【飲食料品値上げ動向】帝国データバンクによると
2025年 約2万600品目
2024年 約1万2500品目
2023年 約3万2400品目
2022年 約2万5800品目
さかのぼってみると、2023年が約3万2400品目となっています。2023年は中東情勢やウクライナ侵攻などがあり、値上げ品目が多くなったとみられています。
住友生命が行ったアンケートによると、物価高で「家計に影響がある」と回答したのが82.9%。さらに、「家計を切り詰めている」と回答したのは75.6%にのぼりました。物価高で生活に変化があったことが分かります。
※住友生命 スミセイ「わが家の台所事情アンケート」2025より
みなさん、どのように節約しているのでしょうか。アンケートによると、食費や被服費を抑えているという回答が多かったことが分かります。
【節約したものは?】
食費:49.2%
被服費:25.6%
日用品:22.0%
お小遣い:21.8%
※住友生命 スミセイ「わが家の台所事情アンケート」2025より
■「洗剤を自作」「チャーシュー我慢」街の人はどう節約?
街の人にも聞いてみました。
50代
「トイレットペーパーはシングルを使っています。ダブルだとすぐ無くなっちゃうので。シングルだと月に1個、ダブルだと月に1個半ぐらいは使っていると思う」
こんな節約術も…
50代
「洗剤を自分で作る!市販のものを買わないで。結構やっている人は多いと思います」
新橋で話をうかがった男性は…
ラーメン大好き40代(東京・新橋)
「ラーメンを食べるにしても、オプションはやめておこうか。海苔つけるのはやめたりとか、チャーシューやめたりとか。もうノーマルラーメンだけにするとか」
物価高でのショッピングについても聞いてみました。
20代女性
「ネットであんまり買わない。見ると欲しくなっちゃうから、あまり開かず、別のことに時間を使う」
20代女性
「ネットでしか逆に買い物してないかも。お洋服とかも。お店に行く方が店員さんに踊らされちゃう」
■1か月のお小遣い 1万円以上削減…
井上貴博キャスター:
1か月のお小遣いの変化についてのアンケート結果もあります。
【1か月のお小遣い変化は?】
削減前:約3万5000円
削減後:約2万1000円
※住友生命 スミセイ「わが家の台所事情アンケート」2025より
1万円以上削減しているということで、やはり厳しいなと感じます。
経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
できるだけ増量のものを買ったり、賞味期限が長いものは多めに買ったりなど、そのくらいですかね。
■ボーナス前の今!スーパーで買うべきもの
井上貴博キャスター:
年末のスーパーマーケット攻略法を専門家に聞きました。
元スーパー経営者の小林久さんによると、年末のスーパー攻略法は「ボーナスが支給される12月10日ごろまでがポイント」だということです。
というのもボーナス支給前は、店側と客の気持ちは正反対になり、店側は「年末は勝負の月。とにかく買ってほしい」という一方、客側は「ボーナス前はお金が無い」という状況です。ということで、店側は「ボーナス前に特売を実施」するといいます。
どのようなものが「特売」になっているのでしょうか。
【ボーナス前に買うべきもの】元スーパー経営者・小林久さんによると
▼日持ちする食品
・数の子、栗きんとんなど年末の必需品も特売になる
▼冷凍保存可能
・「カニ」や「エビ」なども安くなっている
→年末には値上がり傾向
▼みかん
・お正月の“象徴”であるため、年末年始は値上がり
→ボーナス前は“お気に入り”を見つける味見期間
→“お気に入り”を見つけてもらえれば、年末に再び購入してもらえる
ボーナス前の今の時期はみかんが安くなっているので、スーパーに行ったらぜひチェックして、良い年末年始をお過ごしください。
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<プロフィール>
馬渕磨理子さん
経済アナリスト 日本金融経済研究所代表理事
“日本一バズる”アナリスト
様々なお金の話をわかりやすく解説
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