石川県能登地方の豪雨被害で、住宅が濁流にのみ込まれ安否が分かっていない人の大規模な捜索は、活動の拠点を海岸に移してきょうも続けられています。
「ずーっと東に向いて検索活動と掘削活動」
輪島市を流れる塚田川の河口付近では、消防や警察、自衛隊に海上保安庁も加わり、海岸を重点的に480人態勢で、けさから捜索が再開されました。
氾濫した川沿いに置かれていた指揮本部も、きょうは海岸線に移動。
記者
「隊員が海に潜って捜索する様子も見受けられます」
この場所からおよそ1キロ上流の久手川町では住宅4棟が流され、中学3年生の喜三翼音さん(14)と、前川政二さん(80)の安否がいまだに分かっていません。
きょうも現場には、発見を願う喜三さんの家族の姿がありました。
今回の豪雨では11人が亡くなり、安否や行方が分からない人は6人となっています。
記者
「今、物資を乗せたドローンが飛び立ちました」
奥能登では道路が寸断されるなどして、今なお、一部の集落で孤立が続いています。
きょうは、自衛隊員やドローンの業界団体の職員らおよそ10人が輪島市内の漁港に集まり、パンや野菜ジュースなどを輪島市の山あいの集落へと輸送しました。
ドローンは80メートルほどの高さまで上昇し、直線でおよそ2.5キロの距離を片道12分かけて飛行しました。
日本UAS産業振興協議会 嶋本学さん
「被災地で困っている方に少しでも我々の思い、物資もそうだが、その思いが届けばうれしい」
最大115か所あった孤立集落は、きのうの時点で輪島市と珠洲市の4か所に減りましたが、42人が集落から動けない状況が続いています。
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