フィギュアスケートの世界ジュニア選手権が日本時間2月26日にハンガリー・デブレツェンで開幕した。注目は女子シングルに出場する“令和のマオちゃん”と呼ばれる島田麻央（16＝木下グループ）だ。

【写真を見る】“令和のマオちゃん”島田麻央が女子初の世界ジュニア3連覇へ　ご褒美は憧れの浅田真央と初共演

4回転トウループやトリプルアクセルを武器にジュニアの国際大会においては無敗。今大会優勝すれば女子初の世界ジュニア3連覇という快挙を達成する。

 今月14日、およそ1時間の練習を報道陣に公開した島田。1月下旬には右足に違和感があったため冬季国体を欠場したが、代名詞のトリプルアクセルを着氷させるなど、今シーズン最後の大舞台へ向けて最終調整に入っていた。ジャンプだけではなく表現面も意識した練習に自身の成長を感じるという。

この日は「バレンタインデー」だったこともあり、各社合同のインタビューが終わった後には自ら包装したチョコレートを報道陣一人一人に手渡しでプレゼント。世界大会に出始めた頃は「仲良くなるまで時間がかかるタイプ」と語っていたが、最近はインタビューや取材においてずいぶん変わった。

「今年も世界ジュニアに出られることを今はすごく楽しみにしているので、楽しみな気持ちを忘れずに、しっかり自分の演技をできたらいいなと思います」と笑顔を見せていた。

 世界ジュニア選手権が終わったらもう一つ楽しみな舞台が待っている。『スターズ・オン・アイス2025』（4月5～6日、大阪・門真市）で名前の由来にもなっている憧れのスケーター浅田真央さんと初めての共演が実現するからだ。

かつて浅田真央さんと同じ「白鳥の湖」を演じた際にはフィニッシュを同じポーズにしたというほどの大ファン。「同じ氷に乗るだけでも嬉しいのに、同じショーに一緒に出て演技を見られるので嬉しいです、本当に嬉しいです」と喜びを隠せない。同時に、高難度のジャンプを武器に世界で戦ってきた大先輩に聞きたいことが山ほどあるという。「当時誰もやっていなかったトリプルアクセルにずっと挑戦していた時の気持ちや表現力を上げるためにしていたことを教えてもらいたい」と目を輝かせていた。

 憧れの人・浅田真央さんは「時が経つのは早いなと。お母様が私の名前から麻央っていう名前になったと聞いて（笑）　私もすごく刺激をもらえると思うので、いい時間になればいいなって思います。これからのスケーターだと思うのでとにかく怪我なく、何よりスケートが楽しいってずっと思ってもらいたいです」とエールを送った。

 “浅田真央”から“島田麻央”へ、時代が変わっても「マオ」の快進撃に注目だ。

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