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“諸派”「チームみらい」1議席獲得の可能性、訴える政策に注目 諸派6党 党首・代表のSNS登録者数【Nスタ解説】

国内
2025-07-17 20:08

今月20日投開票の参議院選挙。今回の選挙で政党要件を満たしていない、いわゆる諸派が1議席を獲得する可能性が出てきています。


【写真で見る】20日投開票 “諸派”党首の訴え


“諸派”1議席獲得の可能性 約4割「まだ投票先を決めていない」

2024年の東京都知事選で注目を集めた、安野貴博氏。


チームみらい 安野貴博 党首
「我々は分断を煽ることなく、相手を貶めるのではなく、正々堂々、これからも私たちが良いと思う政策、これを訴えていきたい」


「チームみらい」は、子どもの数に応じて、夫婦それぞれの所得税を軽減する「子育て減税」などの政策を訴えています。


0歳児の母親
「自分の将来を考えたときに、暗い気持ちになることが多いんですけど、少しでも子どもが明るい気持ちで将来を考えられるような日本にしてほしい」


JNNの中盤情勢調査では、比例での議席獲得の可能性があるチームみらい。特徴は、AI(人工知能)を活用した政策作りです。


チームみらい 安野貴博 党首
「こちらの我々のマニフェスト。『課題こういったものがあるぞ』ということを書かせていただいているが、こちらのチャットから意見を言うこともできる」


こうしたテクノロジーで、有権者から寄せられた意見を直接マニフェストに反映させるとして、支持の拡大を目指しています。


一方、立花孝志氏が党首を務める「NHK党」。


NHK党 立花孝志 党首
「NHKが皆さんのために報道しないんでしょ。大事なのは県民・国民の知る権利なんです」


公約で、NHKのスクランブル放送の実現を掲げていますが、議席を獲得できるか微妙な情勢です。


また、去年の都知事選で、石丸旋風を巻き起こした石丸伸二氏。

代表を務める「再生の道」は、「教育を最優先」と訴えています。


再生の道 石丸伸二 代表
「人を育てるための人。すなわち保育所・幼稚園・小中高校の先生方、ここの力を高めていくところから始めよう」


ただ、議席獲得の見通しは立っておらず、今後の追い上げが課題となります。


比例では、自由民主党、公明党、立憲民主党、日本維新の会、日本共産党、国民民主党、れいわ新選組、参政党、社会民主党、日本保守党、無所属連合、チームみらい、日本誠真会、日本改革党、再生の道、NHK党が議席を争って選挙戦を繰り広げています。


ただ今回の調査では、約4割の人が「まだ投票先を決めていない」と答えていて、今後、情勢が大きく変わる可能性があります。


今回は6党「諸派」とは

高柳光希キャスター:
「諸派」とはどういったものなのか、見ていきます。

ポイントは二つあります。

▼「国政政党」の要件を満たしていないこと。

国政政党とは、国会議員が5人以上、または直近の「衆院選」か「参院選」での得票率が2%以上を達成していることです。これを満たしていないことが一つです。もう一つは…

▼参院選において、候補者10人以上を擁立していること。

この二つを満たしていると「諸派」というものになります。


今回の参院選で「諸派」は6党あります。


【参院選 諸派6党】

無所属連合
代表:内海聡(医師・哲学者)

チームみらい
党首:安野貴博(AIエンジニア)

日本誠真会
代表:吉野敏明(歯科医師・元参政党共同代表)

日本改革党
代表:沓沢亮治(獣医師・元豊島区議)

再生の道
代表:石丸伸二(前安芸高田市長)

NHK党
党首:立花孝志(元参議院議員)


その中でも、チームみらいが、今回のJNN情勢調査で1議席を獲得する可能性が高まっているということです。


TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
自民党は今年が結党70年で、言ってみれば老舗ですよね。諸派は、どちらかというとベンチャー企業みたいなものです。

特に参議院の比例選挙は、全国で選べるので、2%ほどで1人当選できる可能性があって、そこにチャレンジしたというのは非常にいい狙いだと思います。

非常に多くのメニューからどう選ぶかというのは、有権者の眼力が試されると思います。


出水麻衣キャスター:
全国に意見を届けるという意味では、今の時代と非常に合致していて、戦略次第というところもありそうですね。


TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
ただ、全体的な政策をどういうふうに練り上げていくかという点ですが、チームみらいの人たちは相互的に交流して、政策を練り上げるみたいなことは新しいチャレンジだと思います。


「かなりの影響力」諸派のSNS戦略は

高柳キャスター:
諸派について、公約などをお伝えする場所も設けられていないのが現実です。

どのように情報をキャッチアップすればいいのか、一つの尺度として考えられるのは、SNSの活用です。


【諸派 党首・代表のSNS】※7月17日午後3時時点

・無所属連合 内海代表(Xフォロワー25.5万・YouTube登録者数14.5万)

・チームみらい 安野党首(Xフォロワー18万・YouTube登録者数10.8万)

・日本誠真会 吉野代表(Xフォロワー18.7万・YouTube登録者数50.7万)

・日本改革党 くつざわ代表(Xフォロワー17.7万・YouTube登録者数13万)

・再生の道 石丸代表(Xフォロワー57.1万・党のYouTube登録者数11.5万)

・NHK党 立花党首(Xフォロワー44万・YouTube登録者数76.4万)


党首・代表のXのフォロワー、YouTubeの登録者数を見ても、かなりの影響力があるようにも見えます。


井上貴博キャスター:
おそらく、これまでは既成政党が幅を利かせていた時代があったと思います。そこへの不満の受け皿になれるかどうか。

個人的には構図で言うとテレビ報道を取り巻く環境の変化にも似ているところを感じています。

これまではテレビ報道一強のような状態だったと思いますが、そこへの不満があって、インターネットやSNSが出てきて、テレビ報道の信頼を失い、変化が突きつけられています。

どこまで変われるのか、それを変えるためにも、20代、特に若い世代に1票を投じてもらいたいし、投票率が1%でも上がってほしいと切に願います。


TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
SNSならではの新しい動きだと思います。そういう点では、若い人がどれだけ投票に行くかに、かかってきていると思います。


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〈プロフィール〉
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年


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