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王国化するアメリカ?税金から支持者に“褒美” 憲法軽視発言も…全米デモは 「共和国に王はいらない」【サンデーモーニング・風をよむ】

海外
2026-05-24 16:43

先日、大勢の企業トップを引き連れて中国を訪れたトランプ大統領。訪中前、そうした企業の株を取引していたことが批判されました。


【写真で見る】トランプ大統領の“王のような振る舞い”


他にも、権力の乱用と受け止められかねない問題が続く中、その振る舞いが改まることはあるのでしょうか。


訪中に同行した企業などの株を事前に売買 その規模、350億円超

15日、北京市内の人気観光地で、一人のアメリカ人に注目が集まります。


半導体大手「エヌビディア」のCEO、ジェンスン・フアン氏。台湾生まれのアメリカ人ですが、市民と気さくに触れあっていました。


北京に居たわけは、米中首脳会談。


トランプ大統領に同行する形で、フアン氏のほかにも、アップルやテスラ、航空機大手ボーイングなどのトップが北京を訪れたのです。

首脳会談を終え…


トランプ大統領
「(中国と)ボーイング機200機以上を契約し、将来的に750機まで拡大する約束をした。実現すれば史上最大の発注になる」


実は14日に公開されたトランプ大統領の資産開示資料で、▼ボーイング株を少なくとも1億6000万円分、▼エヌビディア株を2億8000万円分、今回の訪中前に購入していたことが判明しています。


2026年1月から3月だけで、こうした株式などの取引回数は3700件を超え、総額350億円以上。会談に同行したほとんどの企業の株式をトランプ大統領は売買していました。


株取引で私腹? さらに自身の支持者に税金で“報償金”も?

大統領の証券取引は禁止されていませんが、公的立場を利用して私腹を肥やしたのではないかとの声が上がります。


Q.大統領は私腹を肥やしているように見えるが?


バンズ副大統領(19日)
「ばかげている。大統領には独立した資産運用を専門とするアドバイザーがいる。大統領は裕福な人物で、本人が株の取引をしているわけではない」


さらに「権力の濫用では」との批判が上がったのが、18日に発表された、不当捜査に対する“被害者補償基金”。

司法省が2800億円を積み立て、前政権が司法捜査の標的とした被害者救済に充てるとしました。


2021年、トランプ氏の大統領選敗北を認めない支持者らが暴徒化し、連邦議事堂を襲撃した事件。これに関与した支持者らに基金が使われる可能性が浮上します。

訴追された自分の支持者に、税金で“報償金”を配るようなものだと野党は非難。


パティ・マレー上院議員(19日・上院公聴会)
「現職大統領が私腹を肥やすために国庫を横領している。大統領が設立したのは買収資金だ」


大統領としての権限を、野放図に行使するかに見えるトランプ大統領。


そうしたトランプ大統領をめぐって「王のように振る舞っている」といった批判が起きています。


異論を唱える共和党議員に「報復」… さらに3期目ほのめかす発言も

実際、与党の共和党議員に対しては「忠誠」を求め、異論を唱える議員に報復。中間選挙の党内予備選に刺客を立てたのです。

イラン戦争に反対し、予備選で刺客に敗北した下院議員は、議会が大統領の横暴を止めるべきだと訴えました。


予備選で敗北した共和党トーマス・マッシー下院議員(19日)
「立法府が常に大統領に同調するなら我々は王を戴くことになる。議員が従うのは常に憲法だ。なぜなら共和国(王のいない国)だからだ!」


しかし、本人はどこ吹く風。むしろ挑発するように、ホワイトハウスのSNSには、王冠を被ったトランプ大統領、イギリスのチャールズ国王との2ショットには「2人の国王(TWO KINGS)」と投稿。

さらに建国250周年となる今年は、肖像画入りの限定パスポートや記念コインを発行。


そして権力を縛るはずの憲法が禁じている3期目をめざすかのような発言も...


「王様はいらない」全米でデモ トランプ氏の支持層にほころびも…

20日、沿岸警備隊士官学校の卒業式で、祝辞を述べたトランプ大統領。


トランプ大統領(20日)
「『2028年にはここにいる』と言ったが(3期目の)2032年にもいるかもしれない。わからないが、そうなるかも」


大統領の任期は2期までと、憲法に定められていていますが、3期目を目指すことをほのめかしたのです。

議会どころか憲法すら歯牙にもかけないトランプ大統領の振る舞い。


そんなトランプ大統領に対し、「王様はいらない」と、3月には全米50州でデモがおこりました。


デモ参加者 
「この国の理念は民主主義で、国王も独裁者も認めない」


さらに専門家は、トランプ大統領の支持層には3本の柱がありますが、イラン戦争以降、一部に綻びが見え始めていると指摘。今後、大きな影響を持つといいます。


上智大学 前嶋和弘 教授(現代アメリカ政治)
「トランプ氏の支持層は、
(1)一番多いのが『キリスト教福音派』
(2)小さな政府、規制緩和・減税を望む『ビジネス派』
(3)
わずかではありますが、MAGA(アメリカ第一主義)という言葉に引っ張られている『怒れる白人たち』。

MAGAが割れているように見えるが、わずか。
ただ、選挙に関しては行かない可能性があるので、大きいことは大きい。わずか数%かもしれないが、その数%が選挙の命運を決めている」


秋には中間選挙が控えるトランプ大統領。その権威が揺らぐ日は、来るのでしょうか。


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