格安スマホで失敗しないため知っておくことは? 今さら他人に聞けないスマホの知識
2017-03-17 10:00:00
2015年にSIMロック解除の義務化が開始され、今ではSIMロックが解除されたSIMフリースマホが、中古端末市場にも出回るようになりました。また、格安SIMや格安SIMフリースマホも、店頭で当たり前のように販売されるようにもなりましたね。
もう、格安スマホの市場も、すっかり定着したといえるでしょう。
格安SIMの登場は、その後のSIMフリースマホの販売を拡大する土台を作ったと言えます。多くのメーカーが格安SIM、格安SINフリースマホの市場に参入しました。まっさらな新品のSIMフリースマホとMVNOの格安SIMを組み合わせたり、大手キャリアのSIMカードを格安SIMフリースマホで使ったりと、ユーザーのスマホ活用の幅を広げ、通信費の節約にも役だっています。
こうした格安SIMフリースマホは、アジアのファーウェイジャパン、ASUS、日本エイサーといったアジアのメーカー、日本の「FREETEL(フリーテル)」などが、1万円を切る激安スマホから、4万円半ばまでのハイスペックモデルまで、幅広く提供しています。
さて、すっかり身近になった格安スマホですが、購入する際には、注意点がいくつかあります。
今回は、格安スマホの注意点を、おさらいしておきましょう。
格安スマホには、下記のような区別があります。 1)SIMフリー化された中古スマホ 2)輸入されたSIMフリースマホ 3)格安スマホ向けの新品スマホ
この3パターン、それぞれに注意点があります。
格安スマホの注意点パターン1 中古スマホ
まずはSIMフリー化された中古スマホです。中古スマホは基本的に使い捨てを前提に購入することが大前提です。
中古スマホでは、数年前に人気だったAndroidのハイエンドモデルも格安で入手できます。
しかし、デメリットもあり、メーカーからのサポートは受けられません。
たとえば、 NTTドコモ向けの大手メーカー製中古スマホを、格安SIMで使っていて壊れてしまったとしても、原則としてドコモショップでのサポートは受け付けてもらえません。
どうしても修理したい場合は、中古ショップによっては、有償修理に対応している店舗もあるようなので、購入したショップに問い合わせてみるのも一つの方法です。
格安スマホの注意点パターン2 海外のSIMフリースマホ
海外販売のスマホを購入するケース。また、国内大手メーカー製のSIMフリーモデルを日本に逆輸入するケース。
スマホは、言語を日本語に設定するだけで日本語のメニューが使えるようになります。いち早く、海外発売されたスマホを使いたい場合や、国内で未発売のスマホを入手したい場合が想定されます。
海外発売のスマホの場合、2つの問題があります。
海外発売のスマホは、日本の4G LTE通信をサポートしてないことがあります。
たとえば、LTEで使っている周波数帯が日本と異なっているようなケース。LTEでは通信ができず、3G通信のみでの利用なんてことになってしまいます。また、全ての周波数帯に対応していない場合、一部のエリアで接続できないなんてことも。
購入前に、日本のLTE通信に対応しているのかを確認する必要があります。これにはハードウェアの知識に加えて、LTE通信の知識が必要になるためスマホビギナーには、かなりハードルが高いと言えるでしょう。
さらなる注意点が、無線通信の認可です。
国内で通信機であるスマホを利用するには、日本の技適マークを取得している必要があります。無線LAN、Bluetoothなど、無線装置が標準で搭載されているスマホは、この技適マークを取得しないで、国内で電波を発信すると電波法違反となります。
こうした海外製端末を日本で利用する際は、こうした点に注意する必要があります。
格安スマホの注意点パターン3 格安スマホ向けの新品スマホ
最後が、国内向けで販売されている格安スマホ。
格安とはいっても、1万円を切る価格から、5万円近い価格まで、幅広いスペックの端末が用意されています。
こうした端末を使う際の注意点は、実はそう多くありません。
新品で購入できるし、故障時のサポートもメーカーが受け付けてくれます。大手キャリアでスマホを購入する場合と同じように、モデルを選択できるようになっています。
ハイエンドモデルや、格安SIMとのセット販売も用意されています。支払いも、割賦形式での分割払や一括払いなど、大手キャリア販売と差がなくなりつつあります。格安スマホを安心して使いたい人は、こうした新品の端末から入るという方法がおススメだと言えます。
しかし、デメリットももちろんあります。
それは大手キャリアのスマホのようにワンセグ機能、おサイフケータイ機能といった日本では、お馴染みの機能が搭載されていない点です。特にモバイルSUICAやEdyといった電子マネーが使えないという点を気にされる人も多いので、注意が必要です。
また、スマホで当たり前にできていた、テレビを見ることができなくなります。毎朝の通勤時にワンセグでニュースを見て情報収集をしていたようなビジネスパーソンにとって、これはかなり痛いと感じるかもしれません。
現状の格安スマホは、紹介した3パターンのうち、どのパターンを選んでも、痛しかゆしといった部分が必ず存在します。
購入価格、維持費などが安いからこその格安スマホです。使うには割り切りが必要であるということを、念頭に入れておくといいでしょう。
関連記事
情報提供元: クチコミ.jp