超薄型Moto Zこそ最先端!スマホを超えるデジカメや高音質スピーカーにも変身する
2017-03-27 10:00:00
ムダを極限まで削ぎ落としたハードがとにかくスゴイ
●細かいところまで切り詰めた極薄設計
いままで、薄型スマートフォンというモデルはいくつか存在した。 しかし、モトローラブランドの「Moto Z」は次元が違うのだ。 それは、あらゆる面を工夫した“超”薄型スマートフォンとなっていること。
今回は、超薄型を中心に紹介していこう。
まずは、いつもどおり外観をチェックする。このモデルで特徴的なのは、とにかく薄いことだ。 カメラ突起部を除く最薄部では、世界最薄となる約5.2mm(2016年6月現在)となっているほど。 持ってみると、「大丈夫かな」と思うほど薄いのだが、剛性がしっかりしているのか、折れそうな心配を一切感じさせない。
ディスプレイには、約5.5インチ、QHD(2560 x 1440)解像度の有機ELディスプレイを採用。 発色やコントラストは一言「美しい」としか言いようがないほど。
ディスプレイ下部に、指紋認証センサーを搭載。 スリープモード解除や、ロック解除が簡単に行える。ちなみに、iPhoneのようなホームボタン機能は搭載されてないので、ホームなどの操作は画面内にあるソフトキーを利用することとなる。
本体背面には、やや突起したカメラ部と、モジュールを取り付ける際の接点となる部分がある。このモジュールは、「Moto Mods」といい、 ・JBLのスピーカー ・ハッセルブラッドのズームカメラ ・最大70インチのプロジェクター ・拡張バッテリー などを取り付けて、スマートフォン本体だけで実現できない機能を拡張することができる。
なお、本体購入時には、「Moto Style Shell」という背面カバーが1枚ついてくる。 これを取り付けることで、カメラ部の突起は平らになるため、違和感なく利用できるようになる。
本体に搭載されたメインカメラは、約1300万画素。レーザーオートフォーカスを採用し、素早いピント合わせを可能としているほか、LEDは2色でより自然な色合いになるよう工夫されている。
続いて、本体の側面をチェックしてみよう。
電源/スリープキーは、本体右側面に配されている。電源/スリープキーはやや小さいため、ちょっと押しにくいなと感じてしまった。やや慣れが必要なようだ。しかし、本体のスリープ解除はこのボタンを使わず、近づくだけでセンサーにより画面が点灯するため、そのまま指紋認証によりスムースにロック解除ができる。
本体上部には、サブマイクとSIM/SDスロットがあるだけだ。また、本体下部にはUSB Type-C用スロットがあるだけとなっている。そう、このモデルは薄型を追求するため、イヤホンジャックを廃止しているのだ。しかし安心して欲しい。本体の付属品に、USB Type-Cをイヤホンジャックに変換するケーブルが付いてくる。
なお、本モデルはSIMを2枚挿入して電話の同時待ち受けが可能な「DSDS」に対応している。 しかし、SIMスロットのうち1枚はmicroSDカードスロットと共用しているため、メモリーカードを入れる場合には、SIMは1枚のみ利用できる。 これも、本体を薄型化させるための工夫となっている。
●ソフトウェアはシンプルながら使いやすく
モトローラブランドのスマートフォンは、Moto G4 PlusやMoto Zも含めて、非常にシンプルなソフトウェアとなっている。あくまでも独自アプリやカスタマイズは最小限にし、ユーザーが好きなようにカスタマイズできるようにという配慮だ。
メーカー独自アプリは「Moto」と「Moto Mods」のみ。ほかはAndroid標準アプリとなっている。 「Moto」アプリは、Moto Zを使うためのハウツーアプリとなっている。もう一つの「Moto Mods」は背面に装着するモジュールのアプリだ。
しかし、いくらカスタマイズは最小限といっても、まったく行っていないわけではない。
例えば、カメラアプリでは標準のカメラで各種バーコード、または名刺をスキャンできる。そのため、別途バーコード認識アプリを入れる必要がないのだ。
さらに多彩なモーション操作により、本体の操作性を向上させる工夫も施されている。最初こそ慣れが必要だが、使っていくことで、「使いやすい」スマートフォンとして手に馴染むことだろう。 便利だと思ったのは、「2回振り下ろしてフラッシュライト」だ。暗いところではいちいちライトオンのショートカットまで操作するのも面倒な場合がある。 しかし、Moto Zであれば本体を振り下ろすだけでライトが点灯するのだ。 なお、勢い余って放り投げてしまわないよう注意が必要だ。
●JBLのスピーカーで超巨大スマホに変身!?
本モデルの特徴として、「Moto Mods」というモジュールにより多彩な機能を追加できることだ。 今回お借りしたもののなかに、JBLのスピーカーがあった。
このスピーカー本体にはバッテリーが内蔵されており、充電が可能となっている。 このスピーカーを取り付けて使用しても、スマートフォン本体のバッテリーを消費することは少ないと言えそうだ。 スピーカー自体は、最大10時間分のバッテリーが搭載されているため、フル充電しておけば、まる1日利用してもバッテリー切れを心配しなくても大丈夫そうだ。
Moto ZとMoto ModsのJBLスピーカーの取り付け自体は非常に簡単だ。 マグネットを利用して、2つを合わせるだけで取り付けができるようになっている。 別途、器具は必要ない。また固定後は、本体をやや乱暴に振り回しても、一切ずれることも無かった。 しかし、本体がかなり大きく、重くなったのは間違いない。
スピーカーには、スマートフォンを立てるためのスタンドが内蔵されている。 スタンドを引き出すことで、スマートフォンが高級スピーカーに早変わりするのだ。 使うための設定も必要なく、ただ取り付けるだけで、背面にJBLスピーカーが追加され、音がでるようになる。
Moto ModsのJBLスピーカーを取り付けると、音質、音量ともにMoto Zの標準スピーカーとは比べ物にならないぐらい、高音質、大音量となった。音量も豊富となり、最大音量にすると、うるさいと思えるほどだ。
このモデルは、現在最高クラスのCPUと、4GBの大容量RAMを採用しつつ、世界最薄を追求した、ある意味「尖った」モデルと言える。 そのため、イヤホンジャックの廃止、Moto Z Play比でバッテリー容量をやや少なく、SIMスロットの1つをメモリーカードスロットと共有という、「利便性よりも性能」を追求するという性格が強く出ていると言えよう。
とにかく、先進的で、高性能なスマートフォンをというユーザーには、本当にオススメしたいモデルに仕上がっていることは間違いない。
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情報提供元: クチコミ.jp