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ワキを触ればわかる? 「内蔵冷え性」とは

2017-05-24 18:30:30


執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)
季節は春から夏へ。
空調も暖房から冷房と切り替わる時期でもありますね。
夏の冷房というと冷え性がよく問題となりますが、手足は冷えていないのに、内臓が冷えている「内臓冷え性」というものがあることをご存知でしょうか?
今回は意外と知られていない「内臓冷え性」について、解説していきましょう。

内臓冷え性とは「内臓が冷えている」状態


内臓冷え性とは、一言でいうと「内臓が冷えている状態」です。
本来、人の体温は36℃台で推移しており、内臓内部は37度前後の温度に保たれています。
しかし、体温が35度と低めの場合、内臓も37度前後の温度に保つことができず、通常よりも冷えている状態となってしまいます。
これが「内臓冷え性」と呼ばれる冷え性です。
日ごろから平熱が35℃台と低体温傾向にある方は、自覚症状がなくとも内臓冷え性となってしまっている可能性があります。
内臓冷え性の場合、手足は冷えていないため、自分が冷え性だと気づいていない方も多くいらっしゃいます。
しかし、自分で脇を触ってみて、手足に比べて脇が冷たいと感じた場合には、低体温および内臓冷え性を疑ってみましょう。

内臓の冷えが様々な不調の原因に


それではなぜ、内臓冷え性が問題となってしまうのでしょうか?
その理由は、「冷えによって内臓の働きが低下し、体調不良を引き起こす原因となるから」です。
内臓冷え性の主な症状として、以下のことが挙げられます。


  • ・顔色が悪い

  • ・寝つきが悪く、目覚めが悪い

  • ・手足がむくみやすい

  • ・肌荒れやそばかすなど、皮膚トラブルが多い

  • ・胃腸の調子が悪い



このように、「内臓そのものに異常はないんだけど、なんとなく体調が悪い」という場合は、内臓冷え性が原因かもしれません。

内臓を温める一番の方法は「代謝を上げること」


どうすれば、内臓冷え性を改善できるでしょうか?
一番の方法は、「代謝を上げること」です。
代謝は、筋肉量を増やすことによって上げることができます。
普段仕事や家の事に追われて運動不足を感じている方や低血圧の方の場合、筋肉量が低下し代謝が落ちており、その結果内臓冷え性を発症してしまっている可能性があります。
内臓を温めるために、運動をして筋肉量を上げ、代謝を上げることが大切です。

日常生活に運動習慣を取り入れよう


運動、と聞くと多くの方が「面倒くさい」「どうせ続かない」と思ってしまう傾向にあります。
その原因として、「運動=時間やお金をかけるもの」と思っている方が多いからです。
運動とは、お金を出してジムに行ったり、時間を作ってジョギングするものだけをさしているのではありません。
家の中でダンベル運動をする、階段を使っての踏み台運動なども立派な運動です。
大切なのは、運動習慣を生活の中に取り入れて、長期間にわたり継続した運動を行うことです。
毎日は厳しくとも、一日置きなど無理のない範囲で運動を日常生活に取り入れることが大切です。

日ごろの運動を忘れずに!


内臓冷え性は、自分では自覚しにくい冷え性です。
しかし冷え性を放置してしまうことで、日常生活に様々な不調をきたす恐れがあります。
内臓冷え性にならないよう、ぜひ日ごろから運動することを心がけてみてください。
<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士、一児&犬二匹の母親兼主婦。現在は医療系ライターとして執筆活動中

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情報提供元: mocosuku

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