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「学びたい」「学ばせたい」—その思いを形にし、教育の可能性を探求する「N教育」

2024-12-05 12:00:13

愛知県三河地方を中心に、幼児から社会人まで幅広く対象とした学習塾と英会話スクールを展開する有限会社N教育。同社は、従来の教育の枠を超えた多様なサービスで注目を集めている。英語教育はもちろん、プログラミングやマネーリテラシー教育など、時代のニーズに合わせた多彩な教育プログラムを次々と展開。同社代表取締役の中澤理氏は、教育への熱意と柔軟な発想で、教育のあり方に新たな風を吹き込んでいる。

英語からマネーリテラシーまで、多彩な学びの場を創出

N教育の特徴は、従来の学習塾の枠を超えた多様な教育サービスを提供している点にあります。英語スクールアニーでは、海外から直接招聘したネイティブ講師による質の高い授業を展開。さらに、プログラミング教育や、近年はマネーリテラシー教育にも力を入れています。

特にマネーリテラシー教育は、私が強く必要性を感じている分野です。子どもたちの未来を見据えると、英語だけでなく、マネーリテラシーも非常に重要です。昨年度から、自治体からの委託で、小学生向けのマネー教育講座を担当。初年度は30名程度だった参加者が、翌年には300名を超える盛況ぶりを見せました。この反応は、私たちの取り組みが社会のニーズに合致していることの証だと実感しています。

また、私たちは学校教育の支援にも力を入れています。自治体からの要請を受け、放課後授業内での英語やプログラミングカリキュラムの作成、講師派遣など多岐にわたる支援を行っています。これらの活動を通じて、公教育と民間教育の良さを融合させ、より良い教育環境の創出に貢献したいと考えています。

私は常に「教育者には社会的責務がある」と考えています。単なるビジネスとしてではなく、子どもたちの未来を築く重要な役割を担っているという自覚が、私たちのさまざまな取り組みの根底にあります。時代の変化を敏感に捉え、そのニーズに応える教育を提供することが、私たちの使命だと信じています。

自宅の2階から始まった夢

私が教育の道に進んだきっかけは、幼少期の経験にさかのぼります。愛知県の山村で育ち、片道2時間かけて習い事に通うなかで、都会との教育機会の格差を肌で感じていました。「どの地域の子どもたちも、環境に左右されず学べる状況を作りたい」。この思いが、私の教育への想いの原点となっています。

大学では英語教育学を専攻し、家庭教師の仕事をほぼ毎日していました。大学卒業後、すぐに自宅の2階で学習塾を開業。当時は携帯電話もインターネットもない時代で、本当に手探りの状態でした。初年度の年商はわずか30万円。生徒は親戚2人だけという厳しいスタートを切りました。

しかし、2年目から生徒数は徐々に増え始め、5年目には年商も30倍ほどで自社ビルを建てるまでに成長しました。当時としては珍しく、小学校1年生から英語を教えていたことが功を奏し、評判を呼ぶこととなりました。今後、さらに英語教育の重要性が高まると確信し、次なる一手としてネイティブ講師の直接採用を決断。こうして英語スクールアニーが誕生し、これが事業拡大の大きな転機となったのです。

現在、愛知県内に11校を展開するまでに成長し、県外の自治体、企業、学校をはじめ、幼稚園や学童などの支援も行うようになりましたが、私の教育への思いは変わっていません。むしろ、より強くなっています。単に生徒数や売上を追うのではなく、子どもたちにとって本当に必要な教育は何かを常に考え、提供し続けることが私たちの使命であり、歩むべき道だと考えています。

教育のアベレージを上げたい

今後の目標として掲げているのは、「教育のアベレージを上げること」です。これは単に学力の平均点を上げるということではなく、子どもたちが将来社会で活躍するために必要な総合的な能力を底上げすることを意味しています。

そのためには、まず私たち教育者が日本を意識し、グローバル的な視野で大きなビジョンを持つ必要があります。「社会をどう変えたいのか、良くしたいのか」という大きな絵を描き、それに向かってまい進することが重要です。そうすることで、子どもたちにも大きな夢を持つことの大切さを伝えられると考えています。

私たちの取り組みは、地元の愛知県だけにとどまりません。子どもの頃に感じた地域による教育機会の格差をなくすために、全国展開を目指しています。

また、私たちは「頼まれごとは試されごと」と考え、頼まれたことは必ず実行するというポリシーを持っています。これは、ニーズに応えることで、より多くの子どもたちに学びの機会を提供できると信じているからです。このアプローチにより、さまざまな依頼をいただくようになり、事業の拡大にもつながっています。

教育の世界は常に変化しています。その中で、私たちは常に先を見据え、子どもたちにとって本当に必要な教育は何かを問い続けていきます。そして、その答えを形にし、提供し続けることが私たちN教育の使命であり、私自身の人生の目標でもあります。これからも教育を通じて、より良い社会の実現に貢献していきたいと考えています。

情報提供元: マガジンサミット

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