実は約3軒に1軒がシロアリ被害に遭っている?4〜6月はシロアリが羽アリになり飛び立つ”スウォーム”のシーズン
2025-04-22 16:13:33

シロアリによる被害の問い合わせが最も多くなるのは例年4月〜6月だということをご存知だろうか。この時期は国内に広く生息するヤマトシロアリが、 新しい巣を作るために、羽アリとなって一⻫に飛び立つことで被害が可視化されるためだ。今回、シロアリ対策のサービスなどを提供し、シロアリ対策国内シェア№1の株式会社アサンテにシロアリの被害についてなど話しを聞いてきたのでレポートする。自分の家は大丈夫と過信せず、対策・予防として知識を得てもらえたらと思う。
シロアリ被害実態調査の結果では約3軒に1軒にシロアリ被害が上がっている。想像以上の軒数で驚いた人も多いのではないだろうか。床下に生息しているため、あまり見ることもなく、シロアリ被害がある割合を正しく理解している人は約10人に1人。気づかずに被害にあっていることも多い。

アサンテさらに4月〜6月、国内の広範囲に生息するヤマトシロアリは、年に一度、巣別れのために羽を付けて巣から飛び立つ群飛(スウォーム)と呼ばれる習性を持っている。しかし、シロアリには役割がしっかり別れていて飛び立つのは巣にいる約2%ほど。98%は巣に残り、その後も家の床下などに潜んで木々を蝕んでいるわけだ。


シロアリの被害にあった木は被害にあってない木に比べて、写真の通りスカスカになっている。そのため、シロアリ被害が進行すると土台・柱等の耐力が低下し、倒壊リスクが高まる。地震時にシロアリの被害・腐朽がある家屋の全壊率は9割以上。被害・腐朽のない家屋の約4倍となり、シロアリ対策は震災時の対策にもつながるのだ。
近年、首都圏における中古戸建住宅の成約件数は増加傾向にあり、過去10年間で2番目に高い水準を記録している。そのため中古住宅でのシロアリに関する相談や購入前の診断の依頼が多く寄せられている。
【シロアリ被害セルフチェック】

こちらは株式会社アサンテが用意したセルフチェックシート。ぜひチェックしてみて気になる人は診断など相談も検討してみてほしい。
実際に相談してくる人は家の中に大量の羽アリを発見してから慌てて連絡してくる人も多いそう。その際に殺虫剤を使ってしまうとさらに地下に潜ってしまうのと、その後、業者が駆除する薬と合わないこともあるので、先ずは熱湯をかける、穴をふさぐなどの対策を。シロアリは非常に生命力が強くて簡単には駆除できないため、応急処置後にプロの業者に速やかに連絡してほしいと株式会社アサンテもアドバイスした。
【シロアリ防除会社の選び方、チェックポイント】
慌てて相談した業者が高額請求をしたり、しっかりと駆除がされてなかったりと、悪徳業者であることもあるそう。そのため、シロアリ防除会社を正しく選ぶことも大切だ。次のチェックポイントを参考にしてほしい。
①「日本しろあり対策協会」に加盟している
②担当者が床下の状況、対策費用、施工内容やサービスなどについて丁寧にわかりやすく説明してくれる
③保証やアフターサービスがしっかりしている
④施工実績が豊富

株式会社アサンテはシロアリ防除のエキスパートのことをシロアリバスターズとよんでいる。今回はシロアリバスターズ 大貫 一将さんが登場。実際に床下に入ることも多く、狭い床下は30cmあればいい方、場所によっては20cmほどしかなくて、基本、身体が入るならどこまでも入っていくと語った。今では床下で休憩をしたりと暗くて狭い環境でもいつも落ち着いていられるそう。

シロアリ駆除には人だけではなく、ワンちゃんも活躍している。シロアリ探知犬チーム「くんくんズ」のサラとアリスがいて、今回はアリスが訓練の様子を見せてくれた。

シロアリが入った器がどこにあるかわからないようにまわしても、すぐにニオイでシロアリを探知できる姿がお見事!

楽しそうにお仕事をしていて、ハンドラーの下山 当さんに嬉しそうに知らせてくれる。ニオイで探知することで建物を非破壊調査ができるため、文化財や神社仏閣などでの調査にも向いている。
羽アリを見ても数日で消えてしまったり、床下にいるシロアリは見えないため、被害にあっている実感が少ないシロアリ被害だが、実は床下で進行している可能性もある。チェックシートをみて、気になる方はぜひ一度、調査を検討してみるのもいいかもしれない。
情報提供元: マガジンサミット