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秩父の秘境、小鹿野町が都心でPR大作戦!西武鉄道のサポートで新たな魅力発信

2025-11-13 15:30:11

埼玉県秩父郡小鹿野町が11月8日・9日の2日間、西武鉄道池袋駅構内で町の魅力を発信する特設イベントを開催した。官民一体となった新たなシティプロモーションプロジェクトの一環で、地元の特産品サンプリングやブランドサイトの紹介などを実施。「秩父の秘境」として、観光客や移住希望者へのアピールに力を入れた。

鉄道がないからこそ守られた自然と文化

「小鹿野町は秩父の中の一番奥にある町で、鉄道はない町だ」と森真太郎町長はイベントで語った。「開発が遅れたおかげで、昭和レトロな雰囲気の町が残っている。自然も豊富だし、地歌舞伎を始めとする伝統文化も根付いている。自然と文化に溢れた、いい田舎町なんです」
鉄道駅がなかったことが、かえって独自の価値を生み出した。都心から約2時間、秩父地域のさらに奥。三方を秩父市に囲まれた静かな谷あいに位置する小鹿野町には、日本百名山の両神山、日本の滝百選の丸神の滝、平成の名水百選の毘沙門水など、数々の「百選」に選ばれる自然が残る。

町民が編集部員に。住民主体の情報発信

今回のプロジェクトの中心となるのが、ブランドコンセプト「終点の先、秩父の秘境へ。」を掲げたWebサイトだ。特徴的なのは、町民自身が「編集部員」として取材や執筆を担当している点である。
町民編集部の編集長を務めるのは、結婚を機に小鹿野町へ移住して16年目を迎える新井陽子さん。「町民編集部のみなさんと一緒に記事制作に取り組む中で、改めてこのまちの魅力を強く感じています。これまで十分に伝えきれなかった想いやストーリーを大切にしながら、より多くの方に届けていきたい」とコメントしている。

西武鉄道のサポートで都心へアプローチ

プロモーションのもう一つの目玉が、11月4日から9日まで、西武鉄道池袋線の1編成(10両)を小鹿野町と西武鉄道の広告で彩る「車両ジャック」を実施した。
西武鉄道スマイル&スマイル室の松浦氏は「近年、秩父エリアの誘客に注力している。小鹿野町さんのこの取り組みは本当に心強い」とコメント。実際、西武鉄道のCMでは過去10年間で小鹿野町が4回もロケ地となっており、両者の縁は深い。

西武鉄道池袋駅構内での特設イベントでは、「源作印ワイン」やディアレットフィールド醸造所の「ミード酒」、戸田乳業の乳製品など、地元の名産品の試飲も実施。来場者がスマートフォンでブランドサイトにアクセスすると、限定ノベルティももらえる仕掛けも用意された。

「秩父の秘境」として新たな一歩

「観光客や移住者の増加を目的として今回のプロジェクトを実施している」と森町長。情報発信の難しさという課題を、町民と事業者が一体となって乗り越えようとする姿勢が印象的だ。
鉄道がないからこそ守られてきた自然と文化。その価値を「終点の先」というコンセプトで再定義し、町民自らが語り部となる。小鹿野町の新しい挑戦は、地方創生の新たなモデルケースとなりそうだ。
ブランドサイト「終点の先、秩父の秘境へ。おがのまち」は現在公開中。Instagram(@ogano.machi)でも日々の町の様子が発信されている。

・ブランドサイト:「終点の先、秩父の秘境へ。おがのまち」
https://ogano-machi.jp/

情報提供元: マガジンサミット