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『山河ノスタルジア』を観る前のおすすめ作品

2016-04-28 20:50:05

『山河ノスタルジア』を観る前のおすすめ作品

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©Bandai Visual, Bitters End, Office Kitano

第68回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品
第63回サンセバスチャン国際映画祭 観客賞(ヨーロッパ映画)
第52回台湾金馬奨 オリジナル脚本賞・観客賞

監督・脚本:ジャ・ジャンクー
撮影:ユー・リクウァイ
音楽:半野喜弘
プロデューサー:市山尚三
製作:上海電影集団、Xstream Pictures、北京潤錦投資公司、MK Productions、ARTE、CNC、バンダイビジュアル、ビターズ・エンド、オフィス北野

出演:チャオ・タオ(『長江哀歌』『罪の手ざわり』)、チャン・イー(『黄金時代』『最愛の子』)、リャン・ジンドン(『プラットホーム』)、ドン・ズージェン、シルヴィア・チャン(『恋人たちの食卓』)
配給:ビターズ・エンド、オフィス北野
2015 年/中国=日本=フランス/125 分
提供:バンダイビジュアル、ビターズ・エンド/オフィス北野
原題:山河故人
英題:Mountains May Depart
www.bitters.co.jp/sanga
(Twitter)@Jia_Zhangke
(facebook)www.facebook.com/sanga.movie

ジャ・ジャンクー監督作品として『罪の手ざわり』を見ておこう!

『罪の手ざわり』とはどんな映画?

罪の手ざわり [DVD]

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現在、中国で最も才能あふれる監督のひとりとして知られるジャ・ジャンクーが描くのは、常に現代の中国社会とそこに生きる人々の姿である。

本作でもまた、中国が今抱えている問題を、実際に起きた事件をモチーフに、4つのエピソードで描くことで浮き彫りにしている。

村の共同所有となっていた炭鉱を実業家の同級生に奪われた炭鉱夫の男、妻と子を残して出稼ぎ先から出所不明の大金を仕送りする男、風俗サウナの受付をしながらあてのない不倫に身を投じる女、高級ナイトクラブに転身しホステスに恋した青年の、それぞれが直面する問題を描いている。

急速な近代化によって世界有数の豊かな国になったものの、その結果、極端に広がった経済格差とそのねじれによって引き起こされる、ごく普通の人々による暴力と罪。

それぞれのエピソードは、山西省、重慶市、湖北省、広東省とエリアも散らばっているのだが、それは局所的な問題としてではなく、中国全体がはらんだ問題として描こうとしたジャ・ジャンクーの意図だろう。今の中国を知る重要な作品である。

解説者 中井圭
映画解説者。WOWOW「映画工房」「WOWOWぷらすと」TOKYO FM「LOVE CONNECTION」「生シネ」「映画の天才」「ナカメキノ」「映活」「偶然の学校」「観ずに死ねるか」シリーズ「京都国際学生映画祭2014」最終審査員、ほか映画トークイベントなど

情報提供元: ESTART編集部

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