「ラコステ」が期間限定ショップを表参道にオープン！洋服の大量生産・大量廃棄に対する一つの回答とは

2019-09-19 13:21:54

9月ももう半ばとなりますがまだまだ暑い日が続きますね。ですが夏の終わりもきっとすぐそこ！なんて秋服の購入を考えている方も多いのではないでしょうか？

そんな皆様に、あの「ラコステ」から新たな提案が！なんでもブランド初となる"大胆な取り組み"をコンセプトにした期間限定ショップ”OLD meets NEW”がオープンするとのこと！

それは気になる！ということで編集部は一足先にショップへお邪魔させていただきました。

期間限定ショップ"OLD meets NEW"とは

「ラコステ」は、ファッション大国フランスが生んだプレミアムカジュアルブランド。あの「ワニ」のロゴは誰しも一度は見た・着た事があるんじゃないでしょうか。

ちなみに創業者のルネ・ラコステは、テニスの世界４大大会（グランドスラム）を計７度制覇した稀代のテニスプレイヤーであると共に、ブランドのアイコンでもある「ポロシャツ」を世界で初めて考案した発明者でもあるという、まさに天才を地でいくようなお方です！

そんな誰しも知っている「ラコステ」がこの度、古着・新品を共に扱う期間限定ショップ"OLD meets NEW"を東京・表参道にオープン！

今期秋冬の新作商品と全国より収集した同ブランドの古着、その数約400点！！を同時に販売するという、常に新作を並べて販売するアパレルブランドとしては異例の大胆な取り組みなんです！

でも「確かに斬新！！けど古着ってどう着たら良いかわかんないよ・・・」なんて方いらっしゃると思います！そこもご安心ください！ショップ内に古着ミックスのコーディネートの展示もしてあり、そこで気に入った古着を購入することも可能なんです！

その展示内容もモトーラ世理奈さん他総勢20名のモデルを起用した、とても豪華なものになってるので見てるだけでもその世界観に圧倒されること間違いなしです。

他にも、新たなファッションの楽しみ方を提案するUPCYCLE（アップサイクル）オーダー会なんてものも行われます。これは、テキスタイルレーベル「YUKI FUJISAWA」のデザイナー・藤澤ゆきさんによる「古着に金や銀の箔を施して新たなものへと昇華させるサービス」で、「同ショップで古着を購入した方」もしくは「過去に購入した同ブランドのポロ・Tシャツを持参した方」を対象に毎日先着３名が受けられるそう！

とまぁ、とにかくこの”OLD meets NEW”は、古着と新品、そのどちらの魅力も余すことなく感じられるものとなっているのはお分りいただけたのではないでしょうか？ただこのショップ、普通に楽しめるだけでなくファッション業界が抱える”ある問題”に対する同ブランドからの一つの回答とも言えるものでもあるんです！

洋服の大量生産・大量廃棄

今ファッション業界で最も重要なキーワードである「サステイナブル」という言葉はご存知でしょうか？

”Sustainable”直訳すれば持続可能という意味になるんですが、要は「自然環境に配慮した服作りをしましょう」というスローガンみたいなものです。ではなぜ、この言葉が重要なのか。その背景の一つには洋服の大量生産・大量廃棄があります。

日本では、未販売のまま破棄される洋服が１年間に約１４億着にも昇り、この数は生産されている洋服の約５０％、つまり半分に当たるそうです。(※)

その為、ファッション業界は色々と対策を立てているのですが、この問題に対する「ラコステ」流の回答がこの”OLD meets NEW”というわけです。

プロジェクトを担当するマーケティング部部長の櫻間史子氏の語る「ラコステとしてどんなことができるんだろうと考えたときに、ブランドからの一方的な発信だけではなく、お客様と一緒にどうやって楽しくこういった活動をできるのかなと考えた時に出てきたアイディア」と、皆で楽しんで問題に取り組もうという姿勢にも共感できます！また、準備に約１年間かけたという同プロジェクトが「日本ローカル発信のプロジェクトで、フランスの本社にとっても（ローカルから発信する）新しいプロジェクトなので本当に誇りに思っている」だというから驚き。こちらこそ日本発信でのこういった新たな取り組みは誇りに思います！

古着を用いたファッションの可能性に光を当てることで、「ファッションの新たな価値観の提示」と「サステイナブル」を同時にやってのけてしまうという・・・いやぁ流石！粋です！！

しかも今回は期間限定のプロジェクトですが、閉店後もこの”OLD meets NEW”の精神を受け継いだサービスをラコステ各店舗で継続的（ここも正に持続可能”サステイナブル”！）に展開していく予定だそうです！

※2017年小島マーケティング調べ