GX7 Mark IIのこれがローパスフィルターレスの実力か?イメージセンサーをチェック
2016-09-28 19:00:00
パナソニックが2016年5月に発売を開始したミラーレス一眼カメラ「LUMIX GX7 Mark II」(LUMIX DMC-GX7MK2)のレビュー3回目となる今回は、イメージセンサーの実力をチェックしていきたいと思う。
パナソニックの現行機種(2016年7月7日現在)のほとんどが1600万画素(総画素数1684万画素)のイメージセンサーを搭載している。 上位機種となる「LUMIX GX8」(LUMIX DMC-GX8)は2030万画素(総画素数2177万画素)、そして動画撮影機能を強化した「LUMIX GH4」(LUMIX DMC-GH4)は1605万画素(有効画素数1720万画素)とこの2機種だけは他とは異なるセンサーを搭載しておりいわば特徴的な存在だ。
GX7 Mark IIも1600万画素のイメージセンサーを搭載しているのだが、擬色を抑えるためのローパスフィルターが非搭載となっている。これによってイメージセンサーは解像度の高い映像を記録できるのだが、GH4などの1600万画素クラスのカメラと比較して解像感の向上をあまり感じることはできなかった。
一方で、細かい模様で懸念される擬色については気にならず、これまで同様に何も気にせずに撮影に集中できることが分かった。
等倍で比較してみるとGH4は文字にソフトフォーカスが掛かったようにみえる。フォーカス位置の微妙な違いにも感じられるレベルで双方甲乙付けがたい。 レンガの描写は両機種ともしっかりと解像しており、白いビルの壁面の縦線も両機種ともに見分けることができた。GH4と同じ解像感をクラスの違う低価格なGX7 Mark IIでも実現できていると捉えればお買い得と言えるだろう。
GX7 Mark IIには5軸に進化したボディ内手ブレ補正が搭載されており、これによって手持ちの夜景撮影や屋内撮影に威力を発揮する。このボディ内手ブレ補正は、レンズ交換時に本体をゆらしてみるとイメージセンサーが本体とは別に動くので確認できる。
夜景撮影などで手ブレするギリギリのシャッタースピードとなるような状況では、ブレないよう細心の注意をはらって撮影をするだろう。しかし、そこまでシビアではなく、ある程度のシャッタースピードが稼げるシチュエーションならラフに撮ってしまいがちだ。 こう言った撮影にも手ブレ補正がしっかり効いているのはありがたい。
さて、このイメージセンサーは最高ISO感度25600の高感度撮影に対応する。今回も恒例のISO感度別の比較を行ってみた。
ISO1600では、ノイズリダクションによって輝度ノイズが抑えられている反面、等倍で確認すると全体的にベタっとした印象を受けた。
ISO3200とISO6400は、系統はISO1600と同じイメージだが、階調の滑らかさが薄れている。とはいえ、輝度ノイズが気にならないのでISO6400も実用的に使える。
ISO12800ではカラーノイズを抑えるために、色とコントラストに影響が出ている。白い部分では抑えきれないカラーノイズが虹のようになってしまっている。
ISO25600は、輝度ノイズも抑えきれず荒れた写真となった。 では写真として破綻しているかというとそうではなく、ディテールや色情報など伝わってくるので灯りがない状態での撮影など特殊な状況下なら積極的に使って行きたいと思った。
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情報提供元: クチコミ.jp