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なにかと話題の俳優・田中圭が即答で「みんな嫌」 その理由とは?

2025-07-12 07:30:44

完全ワンシーンワンカットで贈るノンストップ・タイムスリップコメディ『三谷幸喜「おい、太宰」劇場版』がついに全国公開!公開初日の7月11日には都内映画館で舞台挨拶が実施され、脚本・監督の三谷幸喜、主演の田中圭、共演の小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチが参加した。

完全ワンシーンワンカットのシリーズ第3弾にして映画館での上映に三谷監督は「まさか劇場版になるとは思っていなくて、今こうしてこの場に立てているのが不思議」としながらも「これこそ映画として観てもらう作品だなという気がした。WOWOW版よりも絶対に今日の方が面白いですよ!」と自信満々。ワンシーンワンカットの面白味については「やっている方は大変だけれど、観る方はカット変わりがない分、一気に観てしまう面白さがある。しかもコメディなので、みんなで笑いを共有するという意味でも映画館で観てもらえるのは嬉しい」と述べた。

太宰治をこよなく愛する平凡な男でテレビ番組の構成作家・小室健作役の田中。1日1回、合計6日間の撮影を振り返り「スタジオで事前のリハはしたけれど、いざ現場に行ってみると予想以上に芝居エリアが広かったりして、海辺の自然の中での撮影なので日によって潮位も違えば天気の問題もある。僕らとスタッフさんと天気が一致しないとOKが出るのだろうかという不安もあった」とワンシーンワンカットならではの苦労があった。本番中に噴き出した汗も小池や宮澤の機転によってアドリブとして物語に組み込まれたそうで、これに三谷監督は「今日は映画館での上映なので、本当は今日も圭君の汗がお客さんにかかるような仕掛けをしたかった」と謎4DX案をぶち上げて笑いを誘っていた。

地元の漁師・打雷次郎のほか合計3役を務めた梶原は「事前に入念な打ち合わせをして早着替えの努力をしたけれど、本編を観てみると何の気なしにいる。苦労のかけらも見えない。それはそれで素晴らしいと思った」と一安心。撮影中の移動は画面に映らないようカメラマンの後ろにピッタリ寄り添って着替えたり、唯一の移動経路であるトンネルをダッシュしたり、かなり苦労したという。とあるシーンでは予想以上に田中が早く戻って来てしまったそうで、梶原は「自分がカメラに映ってはマズいと思って岩肌の足場の悪い所を超ダッシュした。人間ってこんなに頑張れるんだと思った」と苦笑い。三谷監督は「今回の撮影で一番疲れていて、今もまだ疲れが取れていないと思う」と梶原の見えざる努力を労っていた。

健作がタイムスリップ先で出会った男・太宰治役の松山は、青森県出身の太宰と同郷。セリフを津軽弁にすべく、地元の知り合いのアナウンサーを相手に方言を学び直したという。「僕も東京暮らしが長くてシティーボーイになってしまったので、青森駅の喫茶店に二人で入ってずっと方言の練習をしていました。ただ青森の中にも津軽弁と下北弁があって、僕は下北弁の自分の感じも入れたいと思ったので、かなりミックスしています。なので本作の言葉は『青森の言葉』という表現でお願いします」とこだわりを見せた。これに三谷監督は「いまだかつて太宰を描いて青森言葉で喋った人はいないはず。本作はまさに画期的です!」と絶賛していた。

また本作を別のキャラクターで演じるとしたらどの役を演じたいか?と問われた田中は「みんな嫌です!」と即答し「移動している梶原さんの事も見ているし、映ってはいけないプレッシャーの中でタイミングを計りながら演じるのは疲れる。山の中を行ったり来たりするのも大変なので…考えられないです」とお手上げだった。

情報提供元: マガジンサミット