子供の体験格差解消や家族支援の先進モデルが表彰!「令和7年度こどもスマイルムーブメント大賞」発表
2025-12-02 20:46:50

子供の笑顔を育む先進的な取組を行う企業・団体への表彰式が、12月1日(月)に東京都庁舎にて開催。
当日は、受賞企業・団体の取組について発表するとともに小池百合子都知事より、最優秀賞の表彰が行われた。表彰の前には、過去に「こどもスマイルムーブメント大賞」を受賞した団体やアンバサダーの伊集院光、谷真海が登壇しトークセッションが実施された。
東京都では、「チルドレンファースト」の社会の実現に向けて、子供を大切にする気運を一層高めるため、企業・NPO・学校・区市町村など幅広い主体と連携しながら、官民が一体となって「こどもスマイルムーブメント」を推進している。
その取組の一環として、子供の笑顔を育む先進的な活動を行う企業・団体を表彰するため、「こどもスマイルムーブメント大賞」を令和5年度に創設した。

「子供部門」最優秀賞は、三井住友フィナンシャルグループによる、子供たちの体験と放課後の居場所施設「アトリエ・バンライ-ITABASHI-」が受賞。同施設は、 銀行の出張所を改装し、小学生の放課後の居場所を創設。学びにつながる体験プログラムの提供や地域のこども食堂へ場所を開放している。本年4月の開設から7月間で延べ約3,000人の利用があり、多くの子供たちの体験機会創出に貢献している。

同施設の担当者、髙市邦仁氏は「受賞理由として、銀行業を超えた先進性、多くの体験機会の創出という2点を挙げていただきました。『アトリエ・バンライ-ITABASHI-は、本年4月に開設し、子供たちの体験格差の解消に向けて多様な体験と放課後の居場所の提供に取り組んでいます。開設後8か月経ち、利用登録児童数が300名超え、プログラムの提供は62回、来場者数が3000名超えと、着実に輪が広がっていると感じています」と、受賞のコメントを述べた。
「子育て応援部門」最優秀賞は、スパイスファクトリー株式会社による、産前に取得可能な特別休暇を付与する「プレママ・パパ制度」が受賞。「プレママ・パパ制度」は、妊娠中の体調不良や健診などを目的に、女性は産前休業前まで、男性はパートナーの出産前まで利用できる最大 20 日間の特別有給休暇制度。制度導入が後押しとなり、男性育業取得率は、100%に上昇。育児休業取得・制度活用を支援する社内文化醸成にも注力している。

同社の担当者、流郷綾乃氏は「『プレママ・パパ制度』は福利厚生だと思われる方もいると思いますが、私たちはこの制度を通して文化醸成を企業で進めていきたいという点と、それを通して社会にしっかりとこういう制度を広げていくことを同時に進めていきたいと思ってます。子供たちにキャリア教育も行っていますが、子供は働くことに暗いイメージを持っています。私たちの活動を通して、親世代に対する支援だけではなく、将来世代に対する支援としても受け取っていただければと思います。ありがとうございます」と、同制度の果たす効果について語った。
そのほかに、「子供部門」では株式会社biima、イコールチャンス株式会社、一般社団法人日本金融教育支援機構が、「子育て応援部門」では株式会社おりおりが優秀賞を受賞した。
情報提供元: マガジンサミット