E START

E START トップページ > エンタメ > マガジン > ​​運動あそびで子どもの「心」を育てる。「さわだスポーツ」が描く、非認知能力と自己肯定感を育む新しい教育

​​運動あそびで子どもの「心」を育てる。「さわだスポーツ」が描く、非認知能力と自己肯定感を育む新しい教育

2026-07-07 12:00:39

​​幼児体育指導歴20年以上のキャリアを持つ澤田康徳氏は、有限会社さわだスポーツクラブの取締役社長を務めながら、一般社団法人WSSA-JAPANの代表理事として​​、​​スポーツスタッキングの普及​​および​​教育事業を全国展開しています。「跳び箱が跳べる」「逆上がりができる」といった技術習得を中心とする従来の幼児体育に対して、澤田氏が提唱する"さわだメソッド"はまったく異なるアプローチで子どもたちの成長に向き合っています。​

​​運動を通じた非認知能力の育成や自己肯定感へのアプローチ、そしてビジネスや組織づくりへの応用まで、澤田氏に詳しくお話を伺いました。​

さわだメソッドが従来の幼児体育と異なる点​

​​従来の幼児体育は、「跳び箱が跳べる」「逆上がりができる」といった"技術習得"が中心になりやすい傾向があります。一方、さわだメソッド・ABCプログラムは、「できた・できない」だけを目的にせず、運動あそびを通じて"心の育ち"を重視している点が大きな特徴です。​

​​子どもたちは、挑戦→失敗→工夫→再挑戦を繰り返す中で、やり抜く力、自己肯定感、協調性、考える力といった非認知能力を自然に身につけていきます。また、年齢発達に応じて「待つ」「見る」「真似する」「友達と関わる」といった"生活につながる力"を段階的に育てることも特徴のひとつです。「教え込む」のではなく、"遊びの中で自ら育つ環境をつくる"──これが、さわだメソッドの核となっています。​

​​幼児期の運動は、人生の土台になる​

​​幼児期の運動は、単なる"体力づくり"ではなく、その後の人生の土台になると澤田氏は考えています。しかし近年は、「できる・できない」だけが評価される場面や、失敗を避ける関わりも増え、子どもたちが挑戦する機会そのものが減っていると感じているといいます。​

​​だからこそさわだメソッドでは、運動を通じて「挑戦する楽しさ」「失敗しても大丈夫という安心感」「仲間と関わる喜び」を育てることを大切にしています。技術習得だけではなく、非認知能力や社会性、主体性を育むことを重視し、指導者側にも「教え込む」のではなく"子どもが育つ環境をつくる"という視点を広げることを目指しています。子どもたちが、自分らしく挑戦し続けられる社会をつくること。それが、この事業に込めた想いです。​

現場で徹底しているアプローチ​

​​さわだメソッドの現場では、「結果」よりも"過程"を認める声掛けを大切にしています。「できたね」だけではなく「最後までやってみたね」、「速いね」ではなく「友達を応援できたね」というように、"行動"や"挑戦"そのものを認める関わりを徹底しているのです。​

​​また、失敗した時も「ダメだったね」ではなく「次どうしてみる?」「さっきより良くなったね」と、"成長の途中"として捉えることで、子どもたちは安心して挑戦できるようになります。実際に、最初は参加できなかった子が「見てるだけでも大丈夫」という関わりの中で少しずつ自信を持ち、自ら挑戦できるようになる場面も多くあるといいます。​

​​このアプローチは、組織づくりにも共通しています。大人も「結果だけ」で評価され続けると挑戦できなくなります。だからこそ、小さな成長を認め、過程を共有し、安心して失敗できる環境をつくることが、主体性や挑戦する組織文化につながると澤田氏は語ります。"認める"とは甘やかすことではなく、「存在・努力・成長」を見つけ続けること。それが、子どもにも大人にも共通する自己肯定感を育てる土台だと考えています。​

​​社会全体で「挑戦していい」環境をつくることが、これからの子育て・教育に求められる​

​​子どもたちは「できるから伸びる」のではなく、"認められることで挑戦できる"存在だと澤田氏は言います。家庭・園・地域・企業など、子どもに関わる大人たちが「結果」だけではなく、"挑戦する姿"や"その子らしさ"を認め合える社会が大切だと話します。​

​​幼児期に育つ「やってみたい」「もう一回やってみよう」という気持ちは、将来の学びや人間関係、生きる力につながっていきます。運動を通じて、単に体を育てるのではなく"人が育つ環境"を広げていきたい。子どもたちの未来を育てるのは、一部の専門家だけではありません。社会全体で「挑戦していい」「失敗しても大丈夫」と思える環境をつくることが、これからの時代に必要な子育て・教育だと澤田氏は訴えます。​

​​幼児運動教育の新しい価値を全国へ

​​今後は、さわだメソッド・ABCプログラムを軸に「幼児運動=技術習得」だけではない新しい教育価値を全国へ広げていくことを目指しています。現在は幼稚園・保育園での指導に加え、保育者向け研修、非認知能力をテーマにした教育プログラム、スポーツスタッキングを活用した集中力・協調性育成、地域連携・企業研修、小学生世代への継続支援など、多方面への展開を進めています。​

​​また、子どもだけでなく"子どもに関わる大人"の学びや環境づくりも重要だと考えており、指導者育成や組織づくり支援にも力を入れていく予定です。「運動あそびを通じて、人が育つ社会をつくる」ことをテーマに、教育・地域・企業をつなぐ新しい価値づくりに挑戦していきたいと澤田氏は語ります。​

​​【プロフィール】​

​​澤田 康徳​

​​一般社団法人WSSA-JAPAN ​

(サイト:https://www.wssajapan.com/)

​​有限会社さわだスポーツクラブ ​

(サイト:https://sawada-sc.com/)

​​有限会社さわだスポーツクラブ 取締役社長、一般社団法人WSSA-JAPAN 代表理事。「体を動かす楽しさ」を伝えるため、幼稚園・保育園などでの幼児体育指導を中心に、多彩なスポーツプログラムを展開し、子どもたちの健全な発育をサポートしている。また、カップを積み上げて崩すスピードを競う新感覚スポーツ「スポーツスタッキング」の日本における普及活動を牽引。WSSA-JAPANの代表として、競技大会の運営や指導者育成に尽力し、反射神経や集中力の向上だけでなく、年齢・性別を問わず誰もが楽しめるスポーツの魅力を全国に発信している。​

情報提供元: マガジンサミット