色の効果で“なりたい気分”をつくる♪インテリアコーディネート
2018-03-04 10:00:00
カラー&イメージコンサルタントの小林由梨奈です。鎌倉と青山のサロンでイメージコンサルタントとして活動しています。
新年度に向けて、なにか新しいことを始めたい!という思いをお持ちの方も多いのではないでしょうか。気分や環境を変えるには生活の場所に変化をつけるのがよい方法ですが、引っ越しまでするのはなにかと大変。そんな時はまず、毎日暮らす部屋のインテリアを変えてみるのがおすすめですよ。
色の効果を取り入れて、“なりたい気分”をつくれるお部屋のカラーコーディネートのコツを、お伝えします!
インテリアコーディネートの基本の考え方
インテリアの配色を考えるとき、まずは使いたい色の用途ごとに3つに分類し、それぞれの色を決定していきます。
ベースカラー:床や壁など、広い面積を占めるカラー
アクセントカラー:クッションなど、ポイントづかいで個性を表現
アソートカラー:カーテンやラグなど、ベースとアクセントをつなぐカラー
ベースカラーは75%、アクセントカラーは15%、アソートカラーは10%くらいで配色するのがポイント。アクセントカラーはその部屋の印象を決定づける力を持っているため、このアクセントカラーの色を調整することで“なりたい気分”を自由につくることができます。
心を落ち着かせてフラットな気持ちで過ごしたい
普通に働いていたり、好きなことをして遊んでいても、外では様々な刺激を受けています。楽しかったけれど、帰ってきてみたらすごく疲れていた…というような経験、ありますよね。そんな方には気持ちをクールダウンして中庸に導く、ブルーやグレーを使ったインテリアコーディネートがおすすめ。
床や壁など広い面積を占めるベースカラーに白〜明るい茶系の色を取り入れると、自然の優しさを感じるナチュラルで明るい空間を演出できます。
アクセントカラーに気分をクールダウンさせてくれるブルーを配置。淡いトーンだとより静かで落ち着いた印象。鮮やかな青は冷静な判断力や集中力を高めたりする効果もあります。ベースカラーとアクセントカラーをつなぐ色には、双方と相性のよいグレーを。“中庸”の意味を持つグレーは、ブルーの効果で沈みすぎることなく、安定した安らぎを与えてくれます。
楽しくポジティブに気分を上向かせたい
悲しいことが起こったり、自分に自信が持てなくなるような時、外に出て発散できたらいいのだけど、一時的に部屋に閉じこもってしまいたくなるようなこともありますよね。そういう時こそ、部屋の色の与える効果は大事。明るく快活で親しみやすいオレンジやイエローを使って、気分を上向かせましょう。
ベースカラーには、オレンジやイエローと相性のよいベージュ〜淡いオレンジを配置。全体に暖かで優しい色味の空間で、見ているだけで心までほっこり暖まり、高めてくれそうですね。この中にいると、より一層そういった安心感や高揚感が沸いてきますよ。
癒されたい
今やいたるところで耳にしない日はないくらい、みんなの求めている気持ち“癒されたい”。なにか特別なことがあってもなくても、癒してくれる存在はいつでもあって欲しいですね。
住空間に“癒し”があると、家にいるだけでパワーがチャージされて、毎日の生活を活気づけることができます。そんな時は、アクセントカラーにグリーンやパープルを取り入れましょう。
グリーンは自然の癒し、パープルには神聖で高貴な癒しの効果があります。たとえて言えば、グリーンは観葉植物を、パープルにはパワーストーンや祭壇を置くような印象の癒し効果。
どちらも穏やかな癒し効果をもたらしてくれる、愛しい色です。ご自身が好きな色、見ていて落ち着く色を選んで配置してみてください。きっと心が癒されて、あなただけでなく友人や恋人もくつろげる空間になりますよ。
疲れたときに公園や森に生きたくなる人はグリーン、占いやパワースポットを巡りたくなる人はパープルを選ぶとよいかもしれません。両方でしたら、両方配置してみましょう。意外にグリーンとパープルは相性がいいんです。
ベースカラーやアソートカラーには、白やナチュラルな茶系の色、グレーなど主張の少ない色を使って、グリーンやパープルの癒し効果を引き立てましょう。
コツをつかんでカラーコーデを楽しみましょう
3つのコーディネート例をご紹介してきました。色にはそれぞれ、心理状態に及ぼす効果があります。
赤: 積極的、情熱的、意欲的
ピンク: 穏やか、優しい、幸福、愛情
オレンジ: 陽気、活動的、プラス志向
黄色: 意欲的、好奇心旺盛、開放的
緑: 平穏、安心、成長、穏やか
青: 優しい、理性的、冷静、落ち着き
紫: 神秘的、高貴、感性豊か、自信
茶: 安定、現実的、落ち着き
白: 清らか、純粋、神聖、浄化
灰: 中立、中庸、寛容、穏やか
黒: 威厳、厳粛、個性的、自信
こんな風に、それぞれの色はプラスの面をたくさん抱えています。どんなことでもそうであるように、色にもプラス面がある分だけ、その反対にマイナスの面も持っています。たとえば、ピンクは愛され色であるけれど、優柔不断や依存心を助長する部分があったりするのです。
インテリアって、長いこと変えない人が多いですが、本当は今の自分の心の状態に気づいて、その時の自分に必要な色を取り入れていってあげることが大切なのかもしれませんね。
アクセントカラーのクッションやポイント小物を変えるだけでも部屋の印象は変わるので、ぜひ、チャレンジしてみてください。
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情報提供元: michill (ミチル)