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新型コロナウイルス報道の裏で、あまり報じられないニュース

2020-05-28 07:00:37

今も尚、世界を不安にさせている新型コロナウイルス。日本では1月にその脅威を知らせる報道が始まり3月以降はどのニュース番組でも放送時間を丸々さき、国内や世界の実情を発信しました。しかしその裏では新型コロナ以外のニュースも当然ありましたが、それを報じるテレビは少なかったように思います。

そこで今回は新型コロナに隠れ、あまり報じられなかった、気になるニュースをまとめてみました。

インドの工場からガス漏れ 13人が死亡

5月上旬、インドにある韓国LG化学が所有する工場からガス漏れが発生。近隣住民など少なくとも13人が死亡、数百人が病院に搬送されたといいます。現地警察によるとインドは新型コロナ感染拡大防止策として全土でロックダウン。これにより放置されたタンク内で化学反応が起きガス漏れしたとのこと。この未曽有の大事故、現地メディアは周辺で呼吸困難や目の痛みなどを訴え路上に倒れ込む住民や牛などの動物の姿を報じました。

新型コロナウイルス以上の脅威?

3月11日、WHOが新型コロナの感染規模についてパンデミックとの見解を発表。明日の世界に誰もが震えたその約2週間後……。この驚異のウイルスとは別のウイルス感染により中国・雲南省のバス運転手が亡くなりました。そのウイルスはハンタウイルス。致死率約5割、感染したその日に死ぬこともあるという絶望的なウイルス。ネズミの排泄物から感染するそうで運転手のバスには約30人が乗車していたそうですがいずれも陰性だったようです。

シンガポール初、リモート死刑判決

世界が外出自粛に努める中、仕事や飲み会で利用されるビデオ会議ツールZOOM。5月シンガポールでこのZOOMによるリモート裁判が行われ薬物事件にかかわった被告が死刑判決を言い渡されました。多くの裁判所がロックダウンし裁判が延期しているシンガポールですが、必要な裁判はリモートで行われているそう。最高裁は関係者の安全のためリモートで裁判を行ったと説明し刑務所内にいる被告に判決を言い渡しました。

カナダ、泣く泣くパンダを……

5月に報じられたニュース。カナダ・カルガリー動物園で飼育されているジャイアントパンダ、メスのアルシュンとオスのダーマオの2頭。7年前に中国からやってきたときは全テレビ局が中継するほど注目を集めました。しかしこのコロナ禍により、エサとなるササの入手が困難に。1日40キロを食べるそうでこれまでは中国から空輸していましたが航空便欠航で入手できなくなったんだとか。別ルートで輸入されたササは質が悪くパンダは食べなかったといいます。コロナの第2波も予想されますますササの確保は難しくなりこのままではパンダは餓死……。

そこで動物園はパンダを中国に返還する声明を発表。もともと10年契約で、あと3年ほどカナダで飼育される予定でしたが、ササが豊富にある中国に早めに返還することに決めたそうです。

チェルノブイリ原発に迫る炎

1986年、旧ソビエト・ウクライナにあるチェルノブイリ原発で起こった史上最悪の事故。あれから34年、この原子力発電所に悪夢再び……。

4月上旬、原発に近い森林で火事が発生。消防士100人以上が出動し消火にあたりますが炎は消えず。強風にあおられ燃え広がった炎は原発のすぐそばまでに及び、約10日後にようやく消し止められました。火の手は原発の敷地まで2キロにまで迫っていたそうです。警察は放火の疑いがあるとし1人を拘束しました。

そしてロシアといえば新型コロナウイルス以前にこんなニュースも……。

2019年9月、ロシア・シベリア地方にある旧ソ連時代、生物化学兵器を開発していた研究所が爆発、火災が発生しました。現在この研究所はエボラ出血熱や天然痘ウイルスといった人類の脅威になりえる危険物質の試料が保管されている施設。地元警察によると、工事中にガスボンベが爆発し出火、窓ガラスが割れるなどし職員1人が負傷したそうですが危険物質の流出などはなかったと報告しています。

ちなみにロシアはこの爆発事故の前の月、ミサイル実験場で爆発事故。原子力企業の職員5人が死亡。放射線量が一時急上昇したと伝えられましたが当局のあいまいな発表をしていました―――。

情報提供元: マガジンサミット

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