オーストラリア産ぶどうの輸入が130種へ拡大!CEOが直接ぶどうの魅力を語る
2025-03-17 18:22:00

オーストラリア食用ぶどう協会(ATGA)は、日本市場に新たに登場するオーストラリア産ぶどうの魅力を直接体験できるメディア向け試食会を3月14日(金)に開催。当日は、同協会のCEOであるジェフ・スコット氏が来日し、オーストラリア産ぶどうの魅力や輸入解禁の背景についての説明を行った。
これまで3品種しか輸入が許可されていなかったオーストラリア産食用ぶどうが、2024年7月の日本政府による規制緩和により、130品種へと拡大した。これにより、日本の消費者はこれまでにない幅広い種類のぶどうを楽しむことができるようになる。

登壇したジェフ氏は、オーストラリア産ぶどうについて「非常に品質が高いブドウとして知られています。とても甘く、歯ごたえのある食感で各国からの素晴らしい評価をもらっています」と紹介し、「今オーストラリアで大体700の生産者がいて、400を超える生産者が大体家族経営の農家となっています」と、ぶどう農家は家族経営が多いことを伝えた。家族経営の農家は多くが祖父、父親、息子といった2世代、3世代で、4世代に渡るまで受け継がれている場合もあるそうだ。
続けて、「年間の生産量は大体22万トンで、輸出も含まれています。オーストラリアのぶどうの農地全体を見ますと1万2000ヘクタールになっていて、全てのオーストラリアの州で生産されています。国内の生産量の約70%がビクトリア州の北にあるサンレイジア地域というところで生産されていて、オーストラリアの輸出の99%がこのサンレイジアの地域から出ています」と生産地について説明。
地理的なメリットとしては「日本を含むアジアからオーストラリアは地形的にも比較的近いということもあり、日本までですと船で17日くらいで日本の港に到着します。そのため、摘みたての新鮮かつ品質の高いぶどうをオーストラリアから日本にお届けできるのです」と語った。
今シーズンは豊作な年で、平均の生産量の約30%のアップが見込まれているという。そこに加えて、2024年7月に輸入できるぶどうが130品種へ拡大したこともあり「日本の消費者にも大変喜んでいただけるのではないかと思っています」と期待を寄せていた。

次に登壇した同協会の国際マーケティングマネージャーであるジェシー・ホワイト氏は、日本向けのマーケットキャンペーンについて説明。日本で行うマーケットプログラムは3つあるとし、小売り向けのプロモーション(POP制作、試食販売)、トレードマーケティングへの参画、メディアやインフルエンサー向けのキャンペーンを行っていくとした。
試食会にはオーストラリア産のぶどう4種が提供された。日本に到着した新しい品種ということで選ばれた4種で、すべて種なしで皮ごと食べることができる。爽やかな甘みで緑系ぶどうの「スイートグローブ」、甘味と酸味のバランスが良い赤系ぶどう「クリムゾンシードレス」などを美味しくいただいた。

情報提供元: マガジンサミット