エンタメ
2026-02-17 15:31
俳優の北村匠海主演、内山拓也監督の映画『しびれ』が、ドイツで開催中の「第76回ベルリン国際映画祭」パノラマ部門に正式出品され、現地時間15日に公式上映が行われた。満席となった会場ではエンドロール後、大きな拍手が沸き起こった。
【画像】DIORを着用して臨んだ公式行事の写真やオフショット
本作は、『佐々木、イン、マイマイン』(2020年)や『若き見知らぬ者たち』(24年)で注目を集めた内山監督が、自身の故郷・新潟を舞台に、居場所とアイデンティティを模索する少年の20年間を描いた自伝的作品。10年以上の構想を経て完成したオリジナル脚本で、孤独な少年が大きな愛を知るまでの軌跡を繊細に描く。
今回、北村と内山監督が現地入り。同映画祭初参加の北村は上映前の取材で、「初参加となった作品が、この『しびれ』という映画で良かった。僕ら演者は映画祭を目指して演技をするわけではないですが、みんなでものすごい愛情を注いで作った映画が、国内だけではなく、国外で評価していただいたこと、そして撮影の時も貴重な時間を過ごしましたが、その時間がさらに広がっているのがうれしい」と感慨深げに語った。
さらに、「ベルリンの街全体が文化を愛している印象。そんな中で行われている映画祭なので、僕らが愛した映画を僕ら以上に愛してくれているんじゃないかと感じています」と、映画祭の空気に感銘を受けた様子を明かした。
ベルリンでのお披露目を前に、「愛というものは世界共通。世の中には、(主人公の)大地のように傷ついたりしないと誰かを愛せない、真正面から人と向き合えない人生を歩んできた人もいるかもしれない。この映画を通して、大地を目撃していただいて、自分の中に芽生えている愛とは何か、人生とは何かを少しでも感じてもらえる、ドキュメンタリー性をはらんだ映画になっていると思う」と期待を寄せていた。
公式上映前のフォトコールでは、北村が現地のファンのサインにも応じるひと幕も。上映後のQ&Aでは、幼少期の経験から言葉を発することができない主人公・大地の青年期を演じた北村が、「みなさん、僕の声を聞くのは初めてかと思いますが」とユーモアを交えてあいさつし、会場は笑いと拍手に包まれた。
北村は、「僕はこの映画にある膨大な余白が、日本映画の良さだと思っています。大地は声を出さない、見ることしかできないという役柄で、僕にとってはその余白をどう泳ぐかが課題でした。何を感じ、何を手に取って、どこを歩くのか、日々撮影するなかで監督と一緒につかんでいった感覚があります」と役への向き合い方を振り返った。
本作では、北村、榎本司、加藤庵次、あき本陽月の4人が、演技のバトンをつないで、大地の20年間を表現しており、「大地は僕1人で成り立つキャラクターではありませんでした。ほかの3人とはスケジュールの都合で会えなかったのですが、僕が撮影現場に入ったその日に、撮影クルー全員がそれまで見てきた大地のことを愛おしそうに話していて……。これだけ全員が大地を見守ってきて、支えてきて、歩いてきた現場だったからこそ、彼らがどんな演技をしていたかを話さずとも、僕には3人の歩んできた時間がわかった」と、語った。
内山監督は演出で最も意識したのは“リアリズムとは何か?”ということだったと明かし、「生きている現実と映画のリアルというものは必ずしもイコールではありません。(大地が)さまざまな経験をしていくというリアリティをどう積み上げていくかという部分で、僕は“感情”ではなくて“感覚”を大事にしました。それが今回のタイトル『しびれ』(NUMB)にもつながっています」と説明。「走る」「ものを取る」といった動きを俳優と共に動作を繰り返しリハーサルすることでリアリティを追求した制作過程を明かしていた。
本作の公開日が、9月25日に決定。TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
【画像】水商売で日銭を稼ぐ母親役を金髪ロングヘアで演じる宮沢りえ
「第26回東京フィルメックス」受賞結果発表 北村匠海主演、内山拓也監督『しびれ』に審査員特別賞
北村匠海が“伏線回収”、今年を振り返り「昔と今が繋がっていく1年」
北村匠海、ディオール着こなし“世界観”表現「僕自身のパーソナルな部分にハマる感じ」【コメントあり】
“タケミチ”北村匠海&“マイキー”吉沢亮、パリで“共演” アンバサダーとしてショー出席
【画像】DIORを着用して臨んだ公式行事の写真やオフショット
本作は、『佐々木、イン、マイマイン』(2020年)や『若き見知らぬ者たち』(24年)で注目を集めた内山監督が、自身の故郷・新潟を舞台に、居場所とアイデンティティを模索する少年の20年間を描いた自伝的作品。10年以上の構想を経て完成したオリジナル脚本で、孤独な少年が大きな愛を知るまでの軌跡を繊細に描く。
今回、北村と内山監督が現地入り。同映画祭初参加の北村は上映前の取材で、「初参加となった作品が、この『しびれ』という映画で良かった。僕ら演者は映画祭を目指して演技をするわけではないですが、みんなでものすごい愛情を注いで作った映画が、国内だけではなく、国外で評価していただいたこと、そして撮影の時も貴重な時間を過ごしましたが、その時間がさらに広がっているのがうれしい」と感慨深げに語った。
さらに、「ベルリンの街全体が文化を愛している印象。そんな中で行われている映画祭なので、僕らが愛した映画を僕ら以上に愛してくれているんじゃないかと感じています」と、映画祭の空気に感銘を受けた様子を明かした。
ベルリンでのお披露目を前に、「愛というものは世界共通。世の中には、(主人公の)大地のように傷ついたりしないと誰かを愛せない、真正面から人と向き合えない人生を歩んできた人もいるかもしれない。この映画を通して、大地を目撃していただいて、自分の中に芽生えている愛とは何か、人生とは何かを少しでも感じてもらえる、ドキュメンタリー性をはらんだ映画になっていると思う」と期待を寄せていた。
公式上映前のフォトコールでは、北村が現地のファンのサインにも応じるひと幕も。上映後のQ&Aでは、幼少期の経験から言葉を発することができない主人公・大地の青年期を演じた北村が、「みなさん、僕の声を聞くのは初めてかと思いますが」とユーモアを交えてあいさつし、会場は笑いと拍手に包まれた。
北村は、「僕はこの映画にある膨大な余白が、日本映画の良さだと思っています。大地は声を出さない、見ることしかできないという役柄で、僕にとってはその余白をどう泳ぐかが課題でした。何を感じ、何を手に取って、どこを歩くのか、日々撮影するなかで監督と一緒につかんでいった感覚があります」と役への向き合い方を振り返った。
本作では、北村、榎本司、加藤庵次、あき本陽月の4人が、演技のバトンをつないで、大地の20年間を表現しており、「大地は僕1人で成り立つキャラクターではありませんでした。ほかの3人とはスケジュールの都合で会えなかったのですが、僕が撮影現場に入ったその日に、撮影クルー全員がそれまで見てきた大地のことを愛おしそうに話していて……。これだけ全員が大地を見守ってきて、支えてきて、歩いてきた現場だったからこそ、彼らがどんな演技をしていたかを話さずとも、僕には3人の歩んできた時間がわかった」と、語った。
内山監督は演出で最も意識したのは“リアリズムとは何か?”ということだったと明かし、「生きている現実と映画のリアルというものは必ずしもイコールではありません。(大地が)さまざまな経験をしていくというリアリティをどう積み上げていくかという部分で、僕は“感情”ではなくて“感覚”を大事にしました。それが今回のタイトル『しびれ』(NUMB)にもつながっています」と説明。「走る」「ものを取る」といった動きを俳優と共に動作を繰り返しリハーサルすることでリアリティを追求した制作過程を明かしていた。
本作の公開日が、9月25日に決定。TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
関連記事
【画像】水商売で日銭を稼ぐ母親役を金髪ロングヘアで演じる宮沢りえ
「第26回東京フィルメックス」受賞結果発表 北村匠海主演、内山拓也監督『しびれ』に審査員特別賞
北村匠海が“伏線回収”、今年を振り返り「昔と今が繋がっていく1年」
北村匠海、ディオール着こなし“世界観”表現「僕自身のパーソナルな部分にハマる感じ」【コメントあり】
“タケミチ”北村匠海&“マイキー”吉沢亮、パリで“共演” アンバサダーとしてショー出席
