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松たか子主演、深田晃司監督最新作『ナギダイアリー』9月公開 石橋静河・松山ケンイチら共演

エンタメ
2026-03-05 08:00
松たか子主演、深田晃司監督最新作『ナギダイアリー』9月公開 石橋静河・松山ケンイチら共演
深田晃司監督の最新作『ナギダイアリー』9月25日公開決定、主演は松たか子(中央)、石橋静河(左)、松山ケンイチ(右)が共演
 映画『淵に立つ』『LOVE LIFE』『恋愛裁判』などで国際的評価を受けてきた深田晃司監督の最新作『ナギダイアリー』が、9月25日より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国で公開されることが決定した。主演は松たか子。石橋静河、松山ケンイチらが共演する。

【画像】深田晃司監督

 本作は、「第39回岸田國士戯曲賞」を受賞した平田オリザの代表作『東京ノート』にオマージュを捧げ、深田監督がオリジナル脚本を執筆。岡山県奈義町をモデルにした自然豊かな町「ナギ」を舞台に新たな物語を紡ぎ、2017年の企画立ち上げから9年の歳月をかけて完成した意欲作だ。

 ある喪失を胸に、自然豊かな町「ナギ」でひとり創作を続ける彫刻家の寄子(松)。ある日、東京と台湾で建築家として活躍する友梨(石橋)が彫刻のモデルを務めるため、数日間の休暇をとって寄子のもとを訪れる。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ・好浩(松山)、そして息子の春樹とその親友の圭太――人々との出会いが穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらし、それぞれが目を背けてきた過去と内面を浮かび上がらせていく。

 主人公・寄子を演じる松は、深田監督作品への出演は初となり、癒えない喪失を抱えながら創作に向き合う複雑な人物像を体現。「奈義町での約1ヶ月は、静かで、なんだかんだあっても平和で、さまざまなことに知恵を絞って、皆で助け合った日々でした。そんな生活の中で撮影したお話、楽しんでいただけたら幸いです」とコメントを寄せている。

 寄子のもとを訪れる建築家・友梨役の石橋は、2026年度後期のNHK連続テレビ小説『ブラッサム』のヒロインを務める注目俳優だ。「完成した映画を観たとき、春の変わりゆく光の中で、それぞれのキャラクターの儚さと強かさが美しく映し出されていると思いました。尊敬する松たか子さんと、寄子と友梨として過ごした時間は私にとって財産です」と語る。

 寄子の幼なじみで役場に勤める好浩役を松山は、放送中のNHKドラマ10『テミスの不確かな法廷』やTBS日曜劇場『リブート』でも確かな演技力で作品を支えており、松・石橋との共演が楽しみ。「奈義町で滞在中、町をあげて撮影隊を支えていただき、素晴らしい撮影ができました。この地でしか出来なかったであろう作品を、どうぞ楽しみにしていてください」とコメントしている。

■松たか子(遠藤寄子役)のコメント

 奈義町での約1ヶ月は、静かで、なんだかんだあっても平和で、さまざまなことに知恵を絞って、皆で助け合った日々でした。
 そんな生活の中で撮影したお話、楽しんでいただけたら幸いです。
 奈義の皆さん、そして彫刻家の吉田愛美さんに心からの感謝を込めて。

■石橋静河(坂下友梨役)

 完成した映画を観たとき、春の変わりゆく光の中で、それぞれのキャラクターの儚さと強かさが美しく映し出されていると思いました。
 尊敬する松たか子さんと、寄子と友梨として過ごした時間は私にとって財産です。深田監督が描いた心地よい不安定さを、ぜひ劇場でたくさんの方に観ていただきたいです。

■松山ケンイチ(井口好浩役)

 深田監督とご一緒できる事、とても楽しみにしていました。現場では穏やかな時間や空間、演出の下で透明に近い表現ができたような気がします。それは共演の松さんや石橋さんとご一緒できたからというのも大きな要因です。そして何より奈義町で滞在中、町をあげて撮影隊を支えていただき、雄大な自然とそこに暮らす人々の暖かさの中で素晴らしい撮影ができました。この地でしか出来なかったであろう作品を、どうぞ楽しみにしていてください。

■監督:深田晃司

 『ナギダイアリー』という作品は、岡山県の奈義町で撮影をしています。その出会いは偶然のような、偶然の皮を被った必然のような不思議なものでした。奈義町にあるとても素敵だと噂の美術館で平田オリザさんの代表作『東京ノート』を映画化できないかという夢のような話が持ち上がりました。『東京ノート』が大好きな私はすぐにその話に飛びつきました。

 東京から7時間をかけたどり着いたその美術館は、奈義町の長閑な景観に突然降り立った宇宙船のようで、前に立つだけでも何か新しいことが起きそうな予感に満ちていました。宇宙船に入り込み、磯崎新によって設計された静謐な空間で時を刻む荒川修作や宮脇愛子らの作品に衝撃を受け、その余韻に浸りながら、美術館のガラス窓に覗く那岐山を見て思ったのは「ここで東京を舞台にした映画を作るのはもったいない、奈義町を舞台にした『奈義ノート』を作りたい」という衝動でした。

 こうして、いつの間にか企画は『東京ノート』に後ろ髪をひかれつつもオリジナルな映画として歩み始めることとなりました。その日から自分でも思いもよらなかったほどの長い時間を奈義町で過ごすことになりました。奈義町に住み、歩き、眺め、話し、食べ、立ち止まり、雪に埋もれ、また歩き、といった具合で、自分にとってこの作品ほどカメラを据えレンズを向ける(それは暴力的な行為でもある)その土地と人について考えた作品はありませんでした。

 気づけば最初の訪問から9年間が経ちました。東京から来た異邦人を暖かく迎えてくれた奈義町の人々と、素晴らしい俳優たち、スタッフたちと一緒に、この小さいような大きいような不思議な映画は出来上がりました。本当に感謝しかありません。

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