エンタメ
2026-05-04 09:05
「学生の頃から1位になったことが一度もなかったのに、今の年齢にして、しかも自分の夢だった仕事で、そんな風に書かれるのはとてもうれしく思いました」。恐縮しながらも、率直な喜びを口にするのは、野呂佳代(42)だ。昨年12月に発表されたオリコンニュースによる『2025年 ブレイク俳優(女性編)ランキング』では1位に輝き、近年では多くのドラマで名バイプレーヤーとしての顔を遺憾なく発揮している。決して順風満帆ではなかった野呂が、ここにきて「野呂の出演ドラマにハズレなし!」との評価を得るまでに至ったのは、一体なぜか。その理由に迫るため、野呂のもとを訪ねると、冒頭の言葉が飛び出した。
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■アイドルデビューから20年でつかんだ初の頂点 自分を変えた先輩の忘れられない“言葉”
AKB48の2期生としてデビュー、その後はSDN48に移籍しながらアイドルの道を歩んだ野呂。卒業後は持ち前の飾らない性格で多くのバラエティー番組に出演すると、2018年の映画『ハッピーメール』で主演を務め、俳優業にも本格進出。『ナイト・ドクター』(2021)での看護師役や『ホットスポット』(2025)の清掃員役など話題作にもたびたび出演。いつしか「出演しているドラマにハズレなし」と呼ばれる名バイプレーヤーとなった。そしてこのたび、26年の4月期カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『銀河の一票』では、東京都知事を目指すスナックのママとして、物語の中心を担うことになった。
アイドル、タレントと多様なフィールドを経験した中での俳優業。野呂自身、俳優になることを夢見て芸能界の門を叩いたというが、40歳を超えて「ブレイク俳優」と呼ばれる存在になったことについて「めちゃくちゃ信じられなかった」と驚きを明かす。
野呂が驚くのも無理はない。これまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。キラキラした世界のアイドルとして鮮烈なデビューを飾るも、自ら模索して見つけたグループ内での立ち位置はバラエティー担当。AKB48から、20歳以上のメンバーなどで構成されたSDN48へ移籍したが、同グループは2012年3月に解散。野呂のアイドル人生は6年で幕を閉じることになった。
グループ解散後は、タレントとしてバラエティー番組に精力的に出演したが、思うような成果が出ない状況にもがき、苦しむ毎日。そんな中、自身の転機となったのが、バラエティー番組でたびたび共演していた有吉弘行からの言葉だったという。野呂は「有吉さんからの『どんな仕事も全力でやれ』という言葉が一番のターニングポイント」と語り、自身を変えようと決心した瞬間だと振り返る。
『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)、『ゴッドタン』(テレビ東京系)などではまさに“体当たり”で現場に臨む姿が印象的だったが、その裏では多くの先輩芸能人から日々アドバイスを受けていた。悩んだ日々だからこそ「感謝する人、転機を与えてくれた方は本当にたくさんいます。その先輩の言葉は全部頭に残っていて、それを一つ一つ形にできるまではとても大変だったんですが、信じたっていうことが一番大きいです」と語った。
■俳優・野呂佳代の魅力は「瞬発力」と「どこにでもいそうな人」
俳優の世界を経験したからこそ、バラエティーの現場にも共通する要素として「瞬発力」を挙げる。特に自身が殻を破った瞬間は『ゴッドタン』の完コピ企画で披露したハリウッドザコシショウだった。「佐久間(宣行)さんには今でもすごく感謝しています」。バラエティーでの経験は俳優としての側面にも大きな影響を与えた。
そんな野呂は、自身の俳優としての武器について、謙そんしながらもこう口にする。「自分が目指しているものでもあるし、そう思ってもらえていたらうれしいなぐらいのことなんですけど、『どこにでもいそうな人』になれたら」。その言葉通り、これまで出演した作品では“ハマり役”との声が相次いで聞かれるほど。今回の『銀河の一票』でも、スナックのママを演じることになるが、「『そういう人いるよね』と思われるようになりたいなと思っています」と意気込んだ。
野呂と言えば米倉涼子や草刈民代ら、有名俳優とドラマ共演を機に親交を深めていることがたびたびメディアでも話題に。『銀河の一票』で共演する主演の黒木華も、野呂を「信念がある人」と表現し、大きな信頼を寄せていることを制作発表会見で明かしていた。野呂は、黒木からの言葉に照れ笑いを浮かべながらも、アイドル時代から自分の考えを明確に持つことを意識してきたと明かし「柔軟性がないとかではなくて、自分の中での良し悪し。自分のことを信じている、という部分はあります」と言葉に力を込めた。
人に信頼され、愛される秘けつについては「嫌われる時は嫌われますよ…」とする一方で、過去に出演していたラジオ番組での思い出として「bayfmでやっていたラジオでは、いろんなゲストの方を迎えるんですけど、番組スタッフさんがすごくゲストのことを愛情を持ってすごく調べたりするんですよね」と回顧。毎回、ゲストに関する膨大な資料が用意されていたといい「愛情を込めてお迎えする、その人に対しての思いみたいなものをすごく感じました」と、さらりと番組スタッフの奮闘ぶりを紹介しつつ、無意識的にそうした人への接し方が身についているのではと自身を分析した。自分のインタビューでありながら、周囲の支えを伝える…。野呂のそんな人柄も、人から愛される所以であると感じた。
■肩書はいつまでも“タレント” 42歳を迎えるも…貪欲に学ぶ姿勢は忘れず
42歳を迎えて「ブレイク俳優」という結果も待ち受けていたが、自身の肩書はあくまでも「タレント」。その理由について、実に野呂らしい、充実感にあふれた答えが返ってきた。「やりたいことは全部やればいいと思っていますし、オファーをいただいたことは全て全力でやりたいんです」。
インタビュー中にも歩んだ日々を振り返りながら、「失敗から学んだ」という思いが随所にあふれ出ていた野呂。今後のキャリアについても、自分の中で芯を持ちながら、柔軟に貪欲に挑んでいく。「この歳になると失敗している人、成功している人、頑張って努力している人、いろんな人を見てきました。自分が何をできるかを考え、いいことは全部真似していきたいし、やれることは全部やって、それが長く続くように年を重ねたい」。アイドル時代の経験、バラエティーの世界で身につけた「瞬発力」、そしてつかんだ「ブレイク俳優」。これまですべての歩みを糧に、野呂佳代は「タレント」としてまい進していく。
のろ・かよ/1983年10月28日生まれ、東京都出身。太田プロダクション所属。アイドルグループ・AKB48、SDN48の元メンバー。2006年、『第二期AKB48追加メンバーオーディション』に合格し、2期生としてAKB48・チームKに加入。09年、SDN48のキャプテンとしても活動開始。10年、AKB48を卒業。12年3月、SDN48を卒業。以降、多数のバラエティー番組などで活躍。俳優として、18年公開の映画『ハッピーメール』で映画初主演を務める。その他、ドラマ『運命から始まる恋』(20年)、ドラマ『ナイト・ドクター』(21年)、配信ドラマ『メンタル強め美女白川さん』(22年)、ドラマ『ザ・トラベルナース』(22年)、ドラマ『ブラッシュアップライフ』(23年)、NHK大河ドラマ『光る君へ』(24年)などに出演。プライベートでは20年11月、一般男性と結婚した。
『2025年ブレイク俳優(女性編)』野呂佳代が1位に “名バイプレーヤー”としての立ち位置確立→ドラマに欠かせない存在に
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アイドル、タレントと多様なフィールドを経験した中での俳優業。野呂自身、俳優になることを夢見て芸能界の門を叩いたというが、40歳を超えて「ブレイク俳優」と呼ばれる存在になったことについて「めちゃくちゃ信じられなかった」と驚きを明かす。
野呂が驚くのも無理はない。これまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。キラキラした世界のアイドルとして鮮烈なデビューを飾るも、自ら模索して見つけたグループ内での立ち位置はバラエティー担当。AKB48から、20歳以上のメンバーなどで構成されたSDN48へ移籍したが、同グループは2012年3月に解散。野呂のアイドル人生は6年で幕を閉じることになった。
グループ解散後は、タレントとしてバラエティー番組に精力的に出演したが、思うような成果が出ない状況にもがき、苦しむ毎日。そんな中、自身の転機となったのが、バラエティー番組でたびたび共演していた有吉弘行からの言葉だったという。野呂は「有吉さんからの『どんな仕事も全力でやれ』という言葉が一番のターニングポイント」と語り、自身を変えようと決心した瞬間だと振り返る。
『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)、『ゴッドタン』(テレビ東京系)などではまさに“体当たり”で現場に臨む姿が印象的だったが、その裏では多くの先輩芸能人から日々アドバイスを受けていた。悩んだ日々だからこそ「感謝する人、転機を与えてくれた方は本当にたくさんいます。その先輩の言葉は全部頭に残っていて、それを一つ一つ形にできるまではとても大変だったんですが、信じたっていうことが一番大きいです」と語った。
■俳優・野呂佳代の魅力は「瞬発力」と「どこにでもいそうな人」
俳優の世界を経験したからこそ、バラエティーの現場にも共通する要素として「瞬発力」を挙げる。特に自身が殻を破った瞬間は『ゴッドタン』の完コピ企画で披露したハリウッドザコシショウだった。「佐久間(宣行)さんには今でもすごく感謝しています」。バラエティーでの経験は俳優としての側面にも大きな影響を与えた。
そんな野呂は、自身の俳優としての武器について、謙そんしながらもこう口にする。「自分が目指しているものでもあるし、そう思ってもらえていたらうれしいなぐらいのことなんですけど、『どこにでもいそうな人』になれたら」。その言葉通り、これまで出演した作品では“ハマり役”との声が相次いで聞かれるほど。今回の『銀河の一票』でも、スナックのママを演じることになるが、「『そういう人いるよね』と思われるようになりたいなと思っています」と意気込んだ。
野呂と言えば米倉涼子や草刈民代ら、有名俳優とドラマ共演を機に親交を深めていることがたびたびメディアでも話題に。『銀河の一票』で共演する主演の黒木華も、野呂を「信念がある人」と表現し、大きな信頼を寄せていることを制作発表会見で明かしていた。野呂は、黒木からの言葉に照れ笑いを浮かべながらも、アイドル時代から自分の考えを明確に持つことを意識してきたと明かし「柔軟性がないとかではなくて、自分の中での良し悪し。自分のことを信じている、という部分はあります」と言葉に力を込めた。
人に信頼され、愛される秘けつについては「嫌われる時は嫌われますよ…」とする一方で、過去に出演していたラジオ番組での思い出として「bayfmでやっていたラジオでは、いろんなゲストの方を迎えるんですけど、番組スタッフさんがすごくゲストのことを愛情を持ってすごく調べたりするんですよね」と回顧。毎回、ゲストに関する膨大な資料が用意されていたといい「愛情を込めてお迎えする、その人に対しての思いみたいなものをすごく感じました」と、さらりと番組スタッフの奮闘ぶりを紹介しつつ、無意識的にそうした人への接し方が身についているのではと自身を分析した。自分のインタビューでありながら、周囲の支えを伝える…。野呂のそんな人柄も、人から愛される所以であると感じた。
■肩書はいつまでも“タレント” 42歳を迎えるも…貪欲に学ぶ姿勢は忘れず
42歳を迎えて「ブレイク俳優」という結果も待ち受けていたが、自身の肩書はあくまでも「タレント」。その理由について、実に野呂らしい、充実感にあふれた答えが返ってきた。「やりたいことは全部やればいいと思っていますし、オファーをいただいたことは全て全力でやりたいんです」。
インタビュー中にも歩んだ日々を振り返りながら、「失敗から学んだ」という思いが随所にあふれ出ていた野呂。今後のキャリアについても、自分の中で芯を持ちながら、柔軟に貪欲に挑んでいく。「この歳になると失敗している人、成功している人、頑張って努力している人、いろんな人を見てきました。自分が何をできるかを考え、いいことは全部真似していきたいし、やれることは全部やって、それが長く続くように年を重ねたい」。アイドル時代の経験、バラエティーの世界で身につけた「瞬発力」、そしてつかんだ「ブレイク俳優」。これまですべての歩みを糧に、野呂佳代は「タレント」としてまい進していく。
のろ・かよ/1983年10月28日生まれ、東京都出身。太田プロダクション所属。アイドルグループ・AKB48、SDN48の元メンバー。2006年、『第二期AKB48追加メンバーオーディション』に合格し、2期生としてAKB48・チームKに加入。09年、SDN48のキャプテンとしても活動開始。10年、AKB48を卒業。12年3月、SDN48を卒業。以降、多数のバラエティー番組などで活躍。俳優として、18年公開の映画『ハッピーメール』で映画初主演を務める。その他、ドラマ『運命から始まる恋』(20年)、ドラマ『ナイト・ドクター』(21年)、配信ドラマ『メンタル強め美女白川さん』(22年)、ドラマ『ザ・トラベルナース』(22年)、ドラマ『ブラッシュアップライフ』(23年)、NHK大河ドラマ『光る君へ』(24年)などに出演。プライベートでは20年11月、一般男性と結婚した。
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