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2026-10-02 17:00
9月にイタリアで開催された「第83回ベネチア国際映画祭」で審査員特別賞を受賞したドキュメンタリー映画『NAZA ナザ』が、10月24日より東京・シアター・イメージフォーラムほかで緊急公開されることが決定した。あわせて、ポスタービジュアルと予告編が公開された。配給のトランスフォーマーによると、9月下旬の権利取得から約1ヶ月での公開となる。
【動画】ドキュメンタリー『NAZA ナザ』予告編
2023年10月7日のハマスによるイスラエル襲撃を受けて始まったガザへの攻撃では、多くの民間人が犠牲となっている。本作は、民間人の被害を最小限に抑えるとしているイスラエル軍の説明に対し、軍関係者の証言を通じて、民間人の犠牲が予測される攻撃がどのように承認され、実行されたのかを検証したものだ。
手がけたのは、「第97回アカデミー賞」で長編ドキュメンタリー賞を受賞した『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』の共同監督で、イスラエル人ジャーナリストでもあるユヴァル・アブラハームとラヘル・ショール。『関心領域』のジョナサン・グレイザーが製作総指揮を務めた。
舞台は、夜のテルアビブにある建物の屋上。ガザ地区の監視や遠隔攻撃に直接関与した経験を持つイスラエル軍の兵士や諜報員ら24人に、監督の2人が極秘インタビューを行う。「どのような指令を受けたのか」「何をしたのか」という問いを通じ、民間人に被害が及ぶ攻撃が、どのような判断や仕組みのもとで実行されたのかを探る。
証言者たちは匿名で取材に応じ、身元が特定されないよう、声や容姿にはデジタル処理が施されている。タイトルの「NAZA」は、攻撃の際に犠牲になると予測される民間人の数を示す軍事用語。映画は、人々が「数字」や「図形上の点」として扱われる過程と、攻撃に携わる人々の認識に迫っていく。
監督の2人は、制作の動機について「私たちはイスラエル人の映画製作者でありジャーナリストであるという立場から、ある使命感を持ってこの映画を制作しました」と説明。自国によるパレスチナ民間人の大量虐殺の背後にある「システム」を検証する必要があると考えたという。
9月のベネチア国際映画祭では、コンペティション部門に追加出品され、審査員特別賞を受賞。上映後には25分間のスタンディングオベーションが起き、大きな話題となった。
初上映から2日後、イスラエルのネタニヤフ首相は本作と監督たちを苛烈に非難する動画をSNSに投稿。イスラエル国内では激しい批判も巻き起こり、ネタニヤフ首相らが監督たちの国籍剥奪を求める事態に発展した。監督の家族宅に抗議者が押し寄せ、脅迫も報じられている。
イスラエル軍は映画の内容に事実上の誤りがあると反論しており、製作側は証言の裏付けを確認したとして、その主張を否定している。
監督たちは「イスラエル政府による国籍剥奪の脅迫や殺害予告は、私たちの決意を変えるものではなく、映画を止めるものでもありません。連帯を示してくれた仲間たちに感謝するとともに、近いうちに世界中で『NAZA ナザ』が見られることを望んでいます」と表明。
『戦場でワルツを』の監督アリ・フォルマンをはじめとするイスラエル人の映画作家たちや、『オールド・オーク』の監督ケン・ローチ、『アクト・オブ・キリング』の監督ジョシュア・オッペンハイマーら多くの映画人からも監督2人を支持する声が上がっている。
本作は11月下旬から、英紙ガーディアンのウェブサイトで全編無料配信される予定。日本での劇場公開は、それに先立って実施される。トランスフォーマーは、ベネチアでの初上映を観て「大変強い衝撃を受けるとともに、その重要性、そして絶対にこの映画を日本で上映しなければならないという使命感を強く感じました」と説明している。
短期間での公開準備については、「本来であれば時間を費やして行うべきさまざまな確認の時間が短くなってしまうことで生じるリスクもありますが、本作については、それでも公開までのスピードを優先するべきだとの結論に至りました」としている。
公開されたポスターには、証言者が攻撃について説明する際、紙にペンで描いた図が象徴的に使用されている。予告編では、高層ビルが立ち並ぶテルアビブの暗闇の中、アブラハーム監督と向かい合う証言者たちの口から衝撃的な言葉が次々と明かされていく、緊迫の瞬間が切り取られている。
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手がけたのは、「第97回アカデミー賞」で長編ドキュメンタリー賞を受賞した『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』の共同監督で、イスラエル人ジャーナリストでもあるユヴァル・アブラハームとラヘル・ショール。『関心領域』のジョナサン・グレイザーが製作総指揮を務めた。
舞台は、夜のテルアビブにある建物の屋上。ガザ地区の監視や遠隔攻撃に直接関与した経験を持つイスラエル軍の兵士や諜報員ら24人に、監督の2人が極秘インタビューを行う。「どのような指令を受けたのか」「何をしたのか」という問いを通じ、民間人に被害が及ぶ攻撃が、どのような判断や仕組みのもとで実行されたのかを探る。
証言者たちは匿名で取材に応じ、身元が特定されないよう、声や容姿にはデジタル処理が施されている。タイトルの「NAZA」は、攻撃の際に犠牲になると予測される民間人の数を示す軍事用語。映画は、人々が「数字」や「図形上の点」として扱われる過程と、攻撃に携わる人々の認識に迫っていく。
監督の2人は、制作の動機について「私たちはイスラエル人の映画製作者でありジャーナリストであるという立場から、ある使命感を持ってこの映画を制作しました」と説明。自国によるパレスチナ民間人の大量虐殺の背後にある「システム」を検証する必要があると考えたという。
9月のベネチア国際映画祭では、コンペティション部門に追加出品され、審査員特別賞を受賞。上映後には25分間のスタンディングオベーションが起き、大きな話題となった。
初上映から2日後、イスラエルのネタニヤフ首相は本作と監督たちを苛烈に非難する動画をSNSに投稿。イスラエル国内では激しい批判も巻き起こり、ネタニヤフ首相らが監督たちの国籍剥奪を求める事態に発展した。監督の家族宅に抗議者が押し寄せ、脅迫も報じられている。
イスラエル軍は映画の内容に事実上の誤りがあると反論しており、製作側は証言の裏付けを確認したとして、その主張を否定している。
監督たちは「イスラエル政府による国籍剥奪の脅迫や殺害予告は、私たちの決意を変えるものではなく、映画を止めるものでもありません。連帯を示してくれた仲間たちに感謝するとともに、近いうちに世界中で『NAZA ナザ』が見られることを望んでいます」と表明。
『戦場でワルツを』の監督アリ・フォルマンをはじめとするイスラエル人の映画作家たちや、『オールド・オーク』の監督ケン・ローチ、『アクト・オブ・キリング』の監督ジョシュア・オッペンハイマーら多くの映画人からも監督2人を支持する声が上がっている。
本作は11月下旬から、英紙ガーディアンのウェブサイトで全編無料配信される予定。日本での劇場公開は、それに先立って実施される。トランスフォーマーは、ベネチアでの初上映を観て「大変強い衝撃を受けるとともに、その重要性、そして絶対にこの映画を日本で上映しなければならないという使命感を強く感じました」と説明している。
短期間での公開準備については、「本来であれば時間を費やして行うべきさまざまな確認の時間が短くなってしまうことで生じるリスクもありますが、本作については、それでも公開までのスピードを優先するべきだとの結論に至りました」としている。
公開されたポスターには、証言者が攻撃について説明する際、紙にペンで描いた図が象徴的に使用されている。予告編では、高層ビルが立ち並ぶテルアビブの暗闇の中、アブラハーム監督と向かい合う証言者たちの口から衝撃的な言葉が次々と明かされていく、緊迫の瞬間が切り取られている。
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