
スピードスケート女子でオリンピックに4大会出場し、通算10個のメダルを獲得した髙木美帆(32)が4日に首相官邸で行われた国民栄誉賞の表彰式に出席。その後、日本オリンピック委員会の事務局に移動し、橋本聖子会長から花束を受け取った。
髙木は「個人として受け取るというよりは、スピードスケート界の代表として受け取るような、そんな気持ちでいたいなっていうふうに思っています」とコメント。スピードスケート出身の橋本会長も「JOCとしてもスポーツ界にとっても、美帆さんの国民栄誉賞の受賞は大変な誇りであります。こういった素晴らしい選手がまた輩出されるように頑張っていきたいというふうに思います。本当に感動をありがとうございました」と話した。
さらに髙木は「たくさんの失敗や痛い思いもしながら多くのことを学び、自分のアイデンティティだったり、考え方を確立してきました。途中で結果に満足してしまったり、うまくいかないところで諦めてしまっていたら、4大会のオリンピック出場と10個のメダルというところには届かなかった。どんな状況であっても、少しずつでも進み続けた、積み上げ続けたからこそなのかなと思います」と振り返った。
受賞決定後は、中学・高校時代にお世話になった恩師らからも多くのメッセージが届いたといい、「昔から変わらずに応援してくださった人たちを、改めて感じた時間でもありました」と感謝を口にした。
髙木は、15歳で初めて日本代表に選ばれ、日本スピードスケート史上最年少でバンクーバー五輪(2010年)に出場。その後、18年平昌五輪、22年北京五輪、そして26年2月に行われたミラノ五輪と3大会連続でメダルを獲得し、夏季五輪も合わせて日本女子史上最多のメダル数を誇る。
さらに、19年に女子1500mで世界記録(1分49秒83)を樹立。女子1000mと3000mの2種目で日本記録を持ち、世界選手権では日本人初の2冠を達成するなど数々の偉業を成し遂げ、絶対的エースとして長年スピードスケート界を牽引してきた。今年3月の世界選手権を最後に現役を退いた。
過去、冬季五輪日本代表で国民栄誉賞を授与された選手は、フィギュアスケート男子シングルで五輪2連覇をした羽生結弦(31)のみで、今回、髙木は2人目となる。
■髙木美帆(たかぎ・みほ)
1994年5月22日生まれ、32歳。北海道中川郡幕別町出身。
5歳からスケートを始める。中学3年生(15歳)でスピードスケート日本代表に選出され、2010年バンクーバー五輪に日本スピードスケート史上最年少での出場を果たす。2014年ソチ五輪落選の挫折をバネに、2018年平昌五輪では金・銀・銅すべてのメダルを獲得し、冬季五輪における日本女子初の快挙を成し遂げた。2019年には女子1500mで世界新記録(1分49秒83)を樹立。日本選手団主将を務めた2022年北京五輪では、女子1000mで金メダルを獲得するなど、1大会で計4個のメダルを獲得した。2026年ミラノ五輪でも、1000m、500m、チームパシュートで3つの銅メダルを獲得。自身の持つ日本人女子最多記録を更新する「通算10個」の五輪メダルを獲得する偉業を成し遂げた。
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