
ユネスコの「世界の記憶」に、東京・港区の増上寺が所蔵する仏教の聖典が新たに登録されることが決まり、阿部俊子・文部科学大臣は「誠に喜ばしい」と祝意を述べました。
ユネスコの「世界の記憶」は、人類にとって特に重要な記録物を国際的に登録するもので、2年に一度、審査が行われています。
日本時間の17日、フランスのパリで開かれたユネスコの執行委員会で、東京・港区の増上寺が所蔵する仏教の聖典「三大蔵」の登録が決まりました。
「三大蔵」とは12世紀から13世紀にかけて中国や朝鮮半島で木版印刷された3種類の「大蔵経」で、あわせて1万2000点に上ります。
日本に渡った後、17世紀初頭に徳川家康が収集して増上寺に寄進したということです。
これらの聖典は戦時中の空襲による焼失も免れ、厳重に保管されてきました。
日本に関連する「世界の記憶」の国際登録は9件目になります。
けさの会見で阿部俊子・文部科学大臣は「誠に喜ばしい」と関係者への祝意を示しました。
一方、同じく申請していた「広島原爆の視覚的資料-1945年の写真と映像」は登録が見送られることになり、阿部大臣は「残念だ。申請者の意向も踏まえながら、適切に対応する」と述べ、再申請するかどうか検討する方針を示しました。
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