E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 9月26日は台風の特異日!?「秋台風」特有の怖さとは…【気象予報士・森朗のお天気タイムマシン】

9月26日は台風の特異日!?「秋台風」特有の怖さとは…【気象予報士・森朗のお天気タイムマシン】

国内
2025-09-26 06:00

9月26日という日付に、日本の歴史を揺るがした台風が集中していることを知っていますか?この偶然とも思える事実は「台風の特異日」として知られています。そしてこの時期にやってくる台風は「秋台風」と呼ばれ、夏に発生する台風とは異なるいくつかの危険な特徴を持っています。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)


【画像を見る】「9月26日」に上陸した歴史に残る3つの台風(気象庁HP参照)


9月26日は「台風の特異日」

「特異日」とは、その前後の日と比べて特定の気象現象が統計的に頻繁に現れる日を指します。例えば「晴れの特異日」や「雨の特異日」といったものがあります。9月26日が「台風の特異日」と呼ばれるのは、日本に甚大な被害をもたらした洞爺丸台風(1954年)、狩野川台風(1958年)、伊勢湾台風(1959年)などが上陸した日なのです。


台風シーズン 発生数は8月・上陸数は9月

1991年~2020年の30年間の平均をみてみると、8月・9月の台風が多いことがわかります。
発生数では8月の方が多いのですが、上陸数は9月が1年間で一番多い月となっています。


「秋台風」の3つの特徴と怖さ

気象予報士 森 朗氏:
「秋台風」の特徴は、来る前から秋雨前線の影響もあって大雨なんです。
また、「日本直撃コース」「速度が速い」「勢力が強いまま上陸」という特徴があります。


1「日本直撃コース」

9月になると太平洋高気圧の縁に沿って北上してきた台風が、偏西風に乗って日本列島を直撃するようなコースをとるようになります。


2「移動速度が速い」

気象予報士 森朗氏:
「夏台風」は偏西風が北の方を流れているため動きが遅いことが多いのですが、秋になると太平洋高気圧の勢力が弱まり、偏西風が日本列島の上空まで南下してきます。偏西風に乗った「秋台風」は、時速50~80kmと高速で北上するため予想以上に速く接近したり、通過したりします。


3「勢力が強いまま上陸」

気象予報士 森朗氏:

9月は気温が下がり始めても海水の温度はまだ高く、台風がエネルギーを蓄えやすい状態が続きます。このため勢力を維持したまま、日本に接近・上陸することが多く、強風・暴風域が広範囲に及ぶことがあります。


統計開始の1951年~2025年までの中心気圧が低い台風を見てみると、上位10個中8個の台風が9月に上陸しています。ちなみに統計開始以前ですが、911.6hPaの室戸台風は1934年9月21日、916.1hPaの枕崎台風は1945年9月17日といずれも9月の台風です。


気象予報士 森 朗氏:
9月はすでに5個の台風が発生しました。海水温が高い状態が続いているため、10月も台風の発生が続く可能性があります。先月5日、静岡・牧之原市で起きた国内最大級の竜巻も、台風15号の接近に伴うものでした。このようにまた、台風と同じタイミングで竜巻が起こることも考えられるので、台風が離れていても、また、過ぎた後も気象情報に注意して下さい。


“ポカリ”と“アクエリ” 実は飲むべき時が違った! “何となく”で選んでいませんか?効果的な飲み分けを解説【Nスタ解説】
「50ccって便利だったので残念」ガソリン原付バイク10月で新車の生産終了へ 販売店から切実な声「売り上げに直結する重要な問題」
「道が分からんのよ…」午前3時、車道の真ん中に93歳の男性 携帯には大量の不在着信 25歳の女性がとっさに取った行動は 広島


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ