
“夏の厄介者”のイメージがある「蚊」。
涼しくなったこの時期に猛威を振るっています。
【写真を見る】秋に活発化!多い&しつこい「蚊」にご用心「くつ下の上からもスプレーを」【ひるおび】
25℃~30℃で活発に活動
涼しくなり過ごしやすくなりましたが、実は今は「蚊」にとっても過ごしやすい気温です。
蚊は▼20℃で活動開始▼25℃~30℃で活発に活動▼30℃以上で動きが鈍ります。
害虫防除技術研究所所長の白井良和氏は、
「9月から活性化し、10月下旬まで注意が必要」と話します。
【秋の蚊の特徴1】『多い』
猛暑日が続いた8月、蚊は木陰や草むらに隠れて夏バテしないようにじっとしていました。
また、雨が少なかったので産卵場所の水たまりが蒸発してしまい、ふ化・成長できずに卵のまま猛暑をしのいでいました。
9月になり、気温が30℃以下となり秋雨などで水たまりが増えたことで、
「8月にう化しなかった卵」や「9月に産卵された卵」が一斉に成虫になり、活発に活動を開始しているのです。
害虫防除技術研究所所長 白井良和氏:
卵は乾燥に強いので、水に浸かるまで待っていたということになります。
【秋の蚊の特徴2】『しつこい』
秋から増える蚊は主に2種類、「ヒトスジシマカ」と「アカイエカ」です。
やぶや草むらなどに生息する「ヒトスジシマカ」は成虫で冬を越せません。つまり、子孫を冬の前に卵で残すために、より積極的に人を追いかけて吸血を行います。
夜間に活動をし、屋内で人の血を吸う「アカイエカ」は、成虫で冬を越せます。薄暗くて一定の温度にある場所で越冬するので、屋外なら排水溝や家屋の床下、屋内だと玄関の下駄箱の中などで暖かくなるのを待っています。
恵俊彰:
越冬しているアカイエカは血を吸わないんですか?
害虫防除技術研究所所長 白井良和氏:
吸うことがあります。試しにちょっと温度を上げてみたら12月でも吸いました。
増殖を防ぐ 家庭で注意すべき場所
蚊は生まれた場所から半径100mほどしか移動しませんが、10CCの水があれば50個の卵を産むことができます。卵を産み付けられないような環境を作ることが重要です。
ベランダや庭では▼植木鉢の皿▼タイヤの中▼バケツの裏のくぼみ▼自転車のカバー▼排水溝などに水が溜まったままになっていないか確認。
置きっぱなしのペットボトルのふたや、捨てられたコンビニの袋に溜まった水でも蚊は産卵できるので注意が必要です。
【疑問】子どもの方が刺されやすい?
子どもの方が刺されやすい傾向はありますが、子どもの血を好んでいるわけではありません。蚊が好きなものは、▼二酸化炭素▼汗▼高い体温▼足のニオイです。
・子どもは背が低く、草木と近い
・たくさん動いて汗をかくことが多く、呼吸も多いので二酸化炭素も多く排出する
などの理由で蚊のターゲットになりやすいそうです。
【疑問】体の部位で刺されやすいのは?
ココメディカルクリニック 皮膚科医 泉さくら氏の答え
関節部分は血流がよく、体温が上がりやすいので刺されやすい。
白井良和氏の答え
特に膝の裏、足の甲など、足は狙われやすい。
足は蒸れていたりして水分量が多く、足裏の匂いに寄ってくることも実験で確かめられています。
【疑問】蚊の針は服の上から貫通する?
白井良和氏の答え
蚊の針は約2mmあり、薄手のジーンズなどを貫通する場合もあります。
針が届かないようにゆったりとした服を着たり、服の上から虫除けスプレーをしたりするのが効果的です。
恵俊彰:
靴下を履いていても、上から刺されることはありますか?
害虫防除技術研究所所長 白井良和氏:
ありますね。靴下を履いていれば肌よりは刺さりにくいんですけど、やはり上から虫除けスプレーをかけることが大切です。
【疑問】刺されない対策は?
白井良和氏の答え
黒など暗い色に寄ってくる習性があるので、逆手にとって服は明るい服を選ぶ。
風にも弱いので、扇風機の風にあたっていると蚊は近づけません。
ココメディカルクリニック 皮膚科医 泉さくら氏の答え
香りが強い整髪料や柔軟剤は、蚊を寄せ付けるため避けたほうが良い。
(ひるおび 2025年9月25日放送より)
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