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ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」でも注目…男性の家事・育児時間 男女差 “縮小”の鍵は「タイパ」無理なく続けるには?【news23】

国内
2025-11-19 17:41

東京都が18日に発表した調査で、家事や育児にかける時間の男女の差が縮まっていることがわかりました。ただ、男性の家事時間は前回の調査より短くなっています。“縮小”のワケは?


【写真で見る】街で家事の負担について聞いてみると…「妻8:2夫」「私たちはフラット(5:5)だと思う」


「じゃあ、あんたが作ってみろよ」で注目 男性の家事

街で家事の負担について聞いてみると…


70代夫婦・妻
「妻の割合が少ない。変わっているの。今も『掃除機かけて』と言ってかけさせた」


70代夫婦・夫
「下僕」


30代女性
「私たちはフラット(5:5)だと思う。疲れて帰ってきてご飯があると癒やされる。嬉しい。そこは夫婦変わらないと思う」


40代女性
「妻8:2夫。旦那が単身赴任なので週末は旦那がやってくれて、平日は私」


偏りのある家庭もあれば、上手く分担できている家庭も…


“タイパ重視”で男女差が縮小?

18日に発表された東京都の調査では、家事や育児などにかける時間の男女差が2年前にくらべ1時間以上縮まったことがわかりました。ただ、男性の家事時間は前回からやや短くなっています。


それでも男女の差が縮まった背景には、スマート家電の普及や家事代行サービスなどを活用することによって、女性の家事時間が大幅に減ったことがあると見られています。


都内に暮らす岡元さん夫妻。2025年の夏から、2週に1回家事代行サービスを利用しています。


岡元さん夫婦
「水回り、リビングの床とか、もし余裕があれば、この辺の雑多なところの整理していただけたら嬉しいです」


今回依頼したのは、水回りの掃除やキッチンの片付け。費用は定額プランで月額3万円ほどですが、サービスの利用は年々増えていると言います。


家事代行ベアーズ スタッフ
「お年寄りの方でも、若い方たちでも自分の時間を有効に使うということでは、こういうものをお使いになる気がします」


岡元さんは家事を依頼し浮いた時間を仕事に充てたり、生まれて間もない⻑女と親子の時間を楽しむことも。


岡元さん夫婦・妻
「家事に充ててた分の時間も、妊娠中は自分のやりたいこと、仕事もそうですし、生まれてからは赤ちゃんに対して時間を使えるので」


岡元さん夫婦・夫
タイムパフォーマンスは圧倒的にあると思っていて、掃除というやらなきゃいけないけど、なるべくやりたくないものを(家電)ロボットとかサービスにお願い出来る事によって、時間はめっちゃ生まれているなと」


皆さんは、家事の負担をどう軽減していますか?


「感謝」めぐり男女でギャップも

小川彩佳キャスター:
斎藤さんも藤森さんも子育て中のパパ。家事や育児をどれぐらい分担しているか。自己採点してもらいました。


東京大学准教授 斎藤幸平さん:
大阪にいて、子どもが産まれた時は5:5でした。最近は東京に来て忙しくなって、3:7くらいになってしまって反省しています。


藤森祥平キャスター:
自己評価は3:7でしたが、妻に聞いたら2:8だそうです。このギャップは確認しないといけないなと思いました。


小川キャスター:
今回の調査で男女の差が顕著だったのが、家事・育児をめぐる感謝の言葉の頻度についてです。


【感謝の言葉 どのくらい伝えている?】(東京都の調査)


男性
1位:毎日 35.5%
2位:週に数回 26.5%
3位:いつ伝えたか分からない 13.2%


女性
1位:毎日 36.6%
2位:週に数回 25.8%
3位:いつ伝えたか分からない 16.8%


「相手に感謝の言葉をどのくらいの頻度で伝えているか」という問いには、男女とも「毎日」がトップでした。


一方で、「相手から感謝の言葉をどのくらい伝えられているか」という受け取る側としての感覚を問うと、結果は以下のようになりました。


【感謝の言葉 どのくらい伝えられている?】(東京都の調査)


男性
1位:毎日 30.9%
2位:週に数回 26.6%
3位:いつ伝えられたか分からない 16.1%


女性
1位:いつ伝えられたか分からない 24.9%
2位:週に数回 23.2%
3位:毎日 22.6%


男性は変わらず「毎日」が最多ですが、女性は「いつ伝えられたかわからない」が最も多い結果になりました。


斎藤幸平さん:
妻は僕に対して感謝を毎回伝え てくれていますが、僕はあまり伝えられていないかもしれません。しっかりと伝えていかないといけないなと思いました。


シャンプーの詰め替え、排水溝の掃除…「名もなき家事」やってますか?

小川キャスター:
女性が配偶者にもっと分担してほしい家事を尋ねたところ、最も多かったのは「名もなき家事」でした。例えば、▼シャンプーなどの消耗品の詰め替え、▼裏返しの洗濯ものを直す、▼献立を考える、▼排水口の掃除など日常に欠かせない細かな家事のことをいいます。


街の皆さんにも、この「名もなき家事」について聞きました。


40代女性
「洗剤の詰め替えとか、シャンプーとかね」


50代女性
絶対にないのに見ないふりをして私に回されるみたいな。ちょっとイラッとする」


40代女性
「疲れていると排水溝(の毛)とかイラッとするときもあるし、『ふん!』と思うけど。トイレットペーパーの芯とか捨ててほしいけど、何気に置いてあったりとか」


40代女性
「『あなたが使えるのは私がストックしてあげているおかげよ』みたいな。買いに行けとは言わないから、せめてしまっているところぐらい覚えてと」


30代男性
「ほこりが気になったら掃除機で吸うとか、水場が気になるなってなったら拭くとか。暗黙でやっていく感じ」


無理なく続けるためには「妥協点を共有し、合格点を高く設定しすぎない」

小川キャスター:
家事の負担で削られているのが、睡眠時間です。
適正な睡眠時間は6~8時間とされていますが、それよりも少ない「6時間未満」と答えた人が、男性は29.9%、女性は25.8%いました。


睡眠不足はうつなどのリスクも増すため、できるだけ避けたいところです。家事・育児だけでなく、介護も含めて無理なく続けていくために何が必要なのでしょうか。


子育て政策の提言を行う天野妙さんによると「夫婦で妥協点を共有し、合格点を高く設定しすぎない。家事30点、育児30点、仕事30点で、トータル90点ならそれで十分で、全部完璧にこなすのではなく、しっかり睡眠を取ることの方が大事」だということです。


斎藤幸平さん:
私は1年間ドイツにいたのですが、幼稚園に持っていくお弁当をお父さんが作ることが多いんですね。中身がにんじんとりんごだけだったりするんです。それを見て、娘に「羨ましい」と言われました。そのくらい手を抜いてもいいのではないかと思いました。


小川キャスター:
見えない呪縛はあるかもしれないですね。完璧を目指さず、肩の力を抜いていきましょう。


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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済・社会思想
著書『人新世の「資本論」』


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