国内
2025-11-20 08:10
2022年、ステージ2の癌が見つかり、3回の抗がん剤と35回の放射線治療を乗り越えて完治したものの、再発してしまったというサイタマさん(@onepunchman19961227)。全身骨転移でステージ4と診断され、命にかかわる現実と向き合いながらも、仕事にファッション、編み物、ショッピング、デートや愛犬との時間など、何気ない日常を発信している。 明るく前向きな日常を発信する等身大の姿がSNSでも注目を集めているが、その裏で彼女はどんな想いを抱き、どのようなスタンスで闘病と向き合っているのか。“生きる”ことを自分らしく選び続けるサイタマさんに、その本音を聞いた。
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■再発の衝撃と恐怖、それでも「いつの間にか切り替わってました」
――2022年にステージ2で見つかって治療を経て完治された後、再びステージ4で見つかったとお見受けしましたが、そのときはどのようなお気持ちでしたか?
「まず再発箇所が6箇所と全身に転移している事に恐怖を感じました。3ヵ月という短い期間での再発と増殖だったので余計に衝撃もありました。その後からは、6ヵ所というたくさんの癌が治るのかなという思いや、またあの辛い治療を受けるのかなという不安が募りました。あとは、また周囲を 不安にさせてしまうという申し訳なさもありました」
――「恐れ」や「不安」など、さまざまな感情があったかと思いますが、どのように気持ちと折り合いをつけてこられましたか?
「最初こそ不安や恐怖に襲われましたが、元々の性格が結構楽観的であまり物事を深く考えたりしないので、ずっと考えても別に治るわけでもないし答え出ないし先生に任せよ〜まあどうにかなるっしょ!くらいの気持ちに、いつの間にか切り替わってました。ずっと考え込んでいても疲れるだけなので」
――抗がん剤治療では定期的な通院や副作用もあると思います。治療を続ける中で、特に大変だと感じることはどんなことでしょうか?
「やはり副作用に悩まされています。投与した夜には怠くなって次の日は吐き気と怠さでご飯も全然食べられず、ヘドロのように1日過ごしています。2.3日目から吐き気はなくなってくるのですが、インフルエンザの時のような関節痛や手足の痺れ、肌荒れなどの副作用が出るので仕事でも辛い時があります。ただ1番最初にやっていた抗がん剤の副作用に比べたら本当に楽なので全然耐えられます。職場の人達も優しいので本当に感謝しています。あとは先生や看護師さん達が大好きで、会えるのが嬉しいので通院も全く苦ではないです」
――そうした状況の中で、ご自身はどのように病気と向き合ってこられましたか?
「向き合わないっていう言い方が合っているのかわからないのですが、特に普段病気の事は考えていないです。癌患者ではあるんですけど、自分的には病院行く回数が多くて体調悪くなる日が多い人くらいでしか考えてないです。もう少し考えた方が良いかもなのだけど」
■揺るぎない日常を「絶対に手放したくない」、人生を楽しむことが“支え”にも
――治療を続ける上で、「自分を支えてくれたもの」は何かありますか?
「支えになったのは圧倒的に家族・彼・親友!この人たちにはとても支えられました。家族はいつも側にいてくれて前向きな言葉をかけてくれて、彼は私がどんな姿になってもいつどんな時も可愛いねってたくさん褒めてくれて、親友達は心配してくれるけど接し方はいつもと変わらなくて自分が病気ということを忘れさせてくれて本当に私は周りに恵まれています」
――抗がん剤の影響から髪が抜けていくことについて、当初はどのように感じられていましたか? スキンヘッド(坊主)になる時に気持ちの整理がつかなかったと振り返るがんサバイバーさんもいらっしゃいます。サイタマさんの場合はどうだったか、教えて下さい。
「大学が服飾系だったのもあり、学生時代から女の子でも坊主やスキンヘッドの人が周りにいたので特に何とも思わなかったです。むしろ髪が抜ける前に坊主にするのに何色の坊主にしようかなとかハートとか入れちゃおうかなとか考えていました。あとは坊主やっぱり寒いのかなとか。ただ坊主にする前にお風呂入っていたら髪が多めに抜けて急だったので、それは驚いて涙が出たこともありました。今となっては朝の準備の時間に髪の毛をやる時間がなくなったので余裕ができて美容院代も浮いてありがたいです」
――SNSでの発信を拝見すると、おしゃれを楽しんだり、編み物をされたりと、“自分の人生を楽しむ”スタイルがとても素敵だと感じます。実際の日常では、どのようなスタンスで過ごされていますか?
「実際、毎日とても楽しく過ごしています。先ほどもお答えしたのですがそもそも病気の事を重く受け止めていないというか考えてないし、私は欲の塊なのであれ欲しいこれやりたいと欲望のままに生きています(笑)。なので、たまに欲望のままに遊び体調を崩したりもしています」
――病気があっても、これだけは手放したくないと思うものがあれば教えてください。
「今の彼との生活や友達と遊んだり家族と出かけたり、あとはお転婆娘の愛犬との毎日は絶対に手放したくないです」
――サイタマさんの発信は、同じ境遇にいる方々にとって大きな励ましになっていると思います。そんなご自身に、今あらためて伝えたい言葉、そして同じ状況で頑張っている方々に届けたい言葉があればそれぞれ教えてください。
「同じ病気や違う病気でも頑張っている方々には、毎日朝起きたり病院に行ったりしているだけで偉いんだから、考えすぎずに頑張りすぎないでと伝えたいです。 自分には変わらず欲のまま生きて良いけど、遊びすぎ注意と伝えたいです(笑)」
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■再発の衝撃と恐怖、それでも「いつの間にか切り替わってました」
――2022年にステージ2で見つかって治療を経て完治された後、再びステージ4で見つかったとお見受けしましたが、そのときはどのようなお気持ちでしたか?
「まず再発箇所が6箇所と全身に転移している事に恐怖を感じました。3ヵ月という短い期間での再発と増殖だったので余計に衝撃もありました。その後からは、6ヵ所というたくさんの癌が治るのかなという思いや、またあの辛い治療を受けるのかなという不安が募りました。あとは、また周囲を 不安にさせてしまうという申し訳なさもありました」
――「恐れ」や「不安」など、さまざまな感情があったかと思いますが、どのように気持ちと折り合いをつけてこられましたか?
「最初こそ不安や恐怖に襲われましたが、元々の性格が結構楽観的であまり物事を深く考えたりしないので、ずっと考えても別に治るわけでもないし答え出ないし先生に任せよ〜まあどうにかなるっしょ!くらいの気持ちに、いつの間にか切り替わってました。ずっと考え込んでいても疲れるだけなので」
――抗がん剤治療では定期的な通院や副作用もあると思います。治療を続ける中で、特に大変だと感じることはどんなことでしょうか?
「やはり副作用に悩まされています。投与した夜には怠くなって次の日は吐き気と怠さでご飯も全然食べられず、ヘドロのように1日過ごしています。2.3日目から吐き気はなくなってくるのですが、インフルエンザの時のような関節痛や手足の痺れ、肌荒れなどの副作用が出るので仕事でも辛い時があります。ただ1番最初にやっていた抗がん剤の副作用に比べたら本当に楽なので全然耐えられます。職場の人達も優しいので本当に感謝しています。あとは先生や看護師さん達が大好きで、会えるのが嬉しいので通院も全く苦ではないです」
――そうした状況の中で、ご自身はどのように病気と向き合ってこられましたか?
「向き合わないっていう言い方が合っているのかわからないのですが、特に普段病気の事は考えていないです。癌患者ではあるんですけど、自分的には病院行く回数が多くて体調悪くなる日が多い人くらいでしか考えてないです。もう少し考えた方が良いかもなのだけど」
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――治療を続ける上で、「自分を支えてくれたもの」は何かありますか?
「支えになったのは圧倒的に家族・彼・親友!この人たちにはとても支えられました。家族はいつも側にいてくれて前向きな言葉をかけてくれて、彼は私がどんな姿になってもいつどんな時も可愛いねってたくさん褒めてくれて、親友達は心配してくれるけど接し方はいつもと変わらなくて自分が病気ということを忘れさせてくれて本当に私は周りに恵まれています」
――抗がん剤の影響から髪が抜けていくことについて、当初はどのように感じられていましたか? スキンヘッド(坊主)になる時に気持ちの整理がつかなかったと振り返るがんサバイバーさんもいらっしゃいます。サイタマさんの場合はどうだったか、教えて下さい。
「大学が服飾系だったのもあり、学生時代から女の子でも坊主やスキンヘッドの人が周りにいたので特に何とも思わなかったです。むしろ髪が抜ける前に坊主にするのに何色の坊主にしようかなとかハートとか入れちゃおうかなとか考えていました。あとは坊主やっぱり寒いのかなとか。ただ坊主にする前にお風呂入っていたら髪が多めに抜けて急だったので、それは驚いて涙が出たこともありました。今となっては朝の準備の時間に髪の毛をやる時間がなくなったので余裕ができて美容院代も浮いてありがたいです」
――SNSでの発信を拝見すると、おしゃれを楽しんだり、編み物をされたりと、“自分の人生を楽しむ”スタイルがとても素敵だと感じます。実際の日常では、どのようなスタンスで過ごされていますか?
「実際、毎日とても楽しく過ごしています。先ほどもお答えしたのですがそもそも病気の事を重く受け止めていないというか考えてないし、私は欲の塊なのであれ欲しいこれやりたいと欲望のままに生きています(笑)。なので、たまに欲望のままに遊び体調を崩したりもしています」
――病気があっても、これだけは手放したくないと思うものがあれば教えてください。
「今の彼との生活や友達と遊んだり家族と出かけたり、あとはお転婆娘の愛犬との毎日は絶対に手放したくないです」
――サイタマさんの発信は、同じ境遇にいる方々にとって大きな励ましになっていると思います。そんなご自身に、今あらためて伝えたい言葉、そして同じ状況で頑張っている方々に届けたい言葉があればそれぞれ教えてください。
「同じ病気や違う病気でも頑張っている方々には、毎日朝起きたり病院に行ったりしているだけで偉いんだから、考えすぎずに頑張りすぎないでと伝えたいです。 自分には変わらず欲のまま生きて良いけど、遊びすぎ注意と伝えたいです(笑)」
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