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【原発事故から15年】高市政権は「原発回帰」に舵も課題は山積 “核のごみ”最終処分地の目処は立たず 新たな“安全神話”も【サンデーモーニング】

国内
2026-03-08 16:36

中東で始まった新たな戦争は、海外に依存する日本のエネルギ-事情の厳しさを改めて突きつけました。そんな中で迎える、3.11から15年目の節目。改めて、原発事故の意味を考えます。


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新築直後に福島原発事故で一度も暮らせず… 避難先の新潟でも原発再稼働

2月、福島県大熊町にある自宅の解体に立ち会う防護服姿の女性がいました。


大賀あや子さん。新築直後に、原発事故が発生。あれから15年、一度も暮らすことのないまま壊されることとなった我が家。胸が痛み、解体は離れた場所から見守ったといいます。


大賀あや子さん
「大熊では小さく農業をやって、鳥や山羊も譲ってもらえそうな伝手(つて)もあったので、より自給自足に近づきたいなという夢を持っていました」


もともと福島第一原発から7キロほど離れた大熊町に暮らしていましたが、帰還困難区域になり避難を余儀なくされたのです。


現在は、故郷・大熊町の風景に似ているという、新潟県阿賀野市で生活を送っています。


大賀さん
「原発事故後は、放射能汚染で山の恵みは制限されて、そういう中で、この(阿賀野市の)土地を下見に来たときに、竹やぶが相当あることがわかったので、それが大きな決め手で」


ところが今年1月、新潟県にある柏崎刈羽原発6号機が14年ぶりに再稼働。福島の事故で当事者だった東京電力としては、事故後初めての原発再稼働です。


15年前の事故では、大量の放射性物質が飛散。最大100キロほど離れた自治体まで「自主避難区域」の対象となりました。


現在、大賀さんが暮らす阿賀野市は、柏崎刈羽原発から70キロほど。


大賀さん
「(柏崎刈羽原発が)再稼働してなかったら、安心して暮らせていたので。大熊でも福島(第一)原発が近くて警戒していて、新潟に帰っても警戒が続くことを意識しました。新潟と福島と二重に生きているというような感覚も持っている」


福島で生活を奪われ、新潟では不安にさいなまれる日々を送る大賀さん。


それは、原発の身近で暮らす人々も...


「原発があるのが日常」再稼働を待ち望んだ声も

民宿「たや」 須田聖子さん
「あれが柏崎刈羽原子力発電所ですね。原発があるのが日常です」


柏崎刈羽原発から約3km。ここで民宿を切り盛りする須田聖子さんは、再稼働を待ち望んでいました。40年以上稼働してきた原発は、生活の糧として大切な存在です。


須田さん
「(原発停止中は)お客さんの入りはゼロに近い状態でしたし、後ろ盾があるわけでも何でもないので、ここは。東京電力さんがあって、うちもあったという感じ」


東京電力の福島第一原発も、柏崎刈羽原発も、首都圏から遠く離れた場所に建てられ、地元では使われない電力の供給を行ってきました。そうした原発の存在に、翻弄される人々の生活。


一方で、首都圏では今後ますます電力需要が増えるとの予測から、政府は「原発回帰」に舵を切りました。


課題山積の原発 “核のごみ”最終処分地の目処は立たず 電力会社のデータ不正操作も

原発を稼働すれば必ず出る「高レベル放射性廃棄物」、いわゆる“核のごみ”。その行き場が定まらない中、3月3日、新たな動きがありました。


赤沢亮正 経済産業相
「全島が国有地であり、長年にわたり国策にもご協力たまわっている」


政府は、都心から2000キロ離れた「南鳥島」がある、東京都・小笠原村に、最終処分地としての調査を申し入れたのです。しかし現在、名前の挙がっている3町村を含め、最終処分地の目処は立っていません。


さらにここにきて、原発を動かす電力会社への不信が高まる事態も。


2026年1月、静岡県の浜岡原発の再稼働をめぐる審査で、中部電力がデータを不正に操作していたことが発覚。


原子力規制委員会 山中伸介委員長(1月7日)
「重要なデータを恣意的に操作したもので、安全規制に対する“暴挙”である」


また、再稼働した柏崎刈羽6号機についても、東電から国への書類提出が遅れた上に、30か所も誤りがあったことが明らかとなりました。


原発「最大限活用」を掲げる高市政権 事故から15年 教訓は...

いまだ多くの課題や不安を抱える原発。そうした中、政府は...


高市早苗 総理大臣(2月20日)
「安全性が確認された原子炉の再稼働加速に向け、官民を挙げて取り組みます。次世代革新炉の開発・設置についても具体化を進めます」


原発を「最大限活用」することを掲げる高市政権は、再稼働に加え、新たな増設に取り組む姿勢も見せています。


あの日から15年。原発事故で故郷を追われた大賀さんは...


大賀さん
「安全神話がすっかり崩壊して、だからもう原発動かないのかと素直に思っていた。『新たな安全神話』になってないですか」


原発回帰へと向かう、日本のエネルギー政策。事故の教訓は活かされているのでしょうか。


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