国内
2026-03-26 09:10
今や、日本人の2人に1人は発症するという国民病ともいえる花粉症。くしゃみや鼻水といった不快な症状を軽減させるために、薬を服用している人も多いだろう。でも、その使い方は本当に合っているだろうか? 長年、花粉症ケアに寄り添ってきたロート製薬に、効果的な薬の使い方を聞いた。
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■花粉症の薬の服用、1回休んだら振り出しに戻る…?
――花粉症対策にはピーク前から服薬するのが効果的と言われますが、つい症状が出るまで放置してしまう人も多いのではないかと思います。症状が出てから内服薬を飲み始めた人は、どうすればいいでしょう?
「まずは毎日、決められた時間に継続して飲むことです。一般的にアレルギーの薬に使われている抗ヒスタミン剤は、血中で一定の濃度が保たれることで効果が発揮されやすいとされています。1回休んでしまうと血中の濃度が下がってしまい、また次に飲んだときに濃度を上げるところから始めなければなりません。雨の日など『症状が出ない日は飲まない』という方もいますが、安定した効果を得るためには、用法・用量に従って継続的に服用することが大切です」
――薬によって「1日1回」や「1日3回」などいろいろあります。どのように選んだらいいでしょう。
「服用を忘れがちな人は1日1回のものを選ぶなど、ご自身が続けやすいものを選んでいただくのが良いと思います。用法用量は、薬の効果をしっかり発揮させるために設定されています。そのため、『1日1回』や『1日3回』などの違いには意味があり、決められたタイミングで服用することが大切です。各商品、パッケージや説明書に記載されている用法・用量を守って服用していただければと思います」
■行楽シーズンは要注意、花粉症の内服薬と併用しない方がいい薬
――花粉症の内服薬と併用しない方がいいものはありますか?
「風邪薬や乗り物酔いの薬は注意が必要です。風邪薬や乗り物酔いの薬にも、花粉症の内服薬と同様の成分が含まれている場合があり、結果として過量摂取となる可能性があります。そのため、より副作用が出やすい状況になってしまうことも考えられます。行楽で乗り物酔いの薬を飲む方もいると思いますので、添付文書で確かめていただく、あるいは薬剤師さんに相談いただければと思います」
――「眠くなりにくい」を打ち出す内服薬も多いですが、眠気はなくても集中力やパフォーマンスが落ちることもあるようです。仕事や運転をする人はどう選んだら?
「ドラッグストアなどで購入する際の指標は、パッケージやCMで『眠くなりにくい』とうたっているものを選ぶことも1つの選択肢です。“眠くならない”ことと“パフォーマンスが落ちない”ことはイコールではありませんが、参考にはなるかと思います。もちろん、それでも注意は必要です。例えば、『ロート アルガード鼻炎内服薬ゴールドZ』は眠気の少ない花粉薬ですが、個人差があり、中には眠くなる方もいます。体調によっても症状の出方は変わってくるので、安心しすぎずに気をつけながら使っていただければと思います」
――病院で相談するときのポイントなどはありますか?
「病院で処方される薬は、OTC以上に様々な種類があるため、医師に車の運転や仕事内容など、生活パターンや希望を伝えた上で薬を選んでいただくのが良いかと思います。また、毎年服用されている方、すでに何種類か試した中で合う薬がわかっている方は、そのことを医師に伝えて相談してみるのもよいかと思います」
――点鼻薬についても教えてください。薬液を鼻の奥に届けたくて、思い切り鼻をすするのはアリですか?
「おすすめはしません。強く吸い込むと薬液が喉に流れてしまい、鼻の中に十分薬剤がとどまらずに効果を十分に発揮することができなくなる可能性があります。また、薬剤が喉に流れてしまうと、苦味を感じることにもつながります。正しい使い方としては、症状があるところにしっかり薬を広めてとどめてあげること。各商品に正しい使い方は記載されていますが、例えば、『ロート アルガード ST鼻炎スプレー』の場合は、使用する前に、軽く鼻をかんで鼻の中をきれいにしてください(強くかみすぎないように注意してください)。容器を持ち、ノズルを鼻の中に入れ、静かに息を吸い込みながら、薬剤を投入してください」
――市販の点鼻薬を1日に何度も使いすぎると、逆に鼻づまりが悪化すると聞いたのですが。
「症状がひどい日は何度も使いたくなってしまうものですが、症状を悪化させ、薬剤性鼻炎を起こす原因にもなるので注意が必要です。薬剤性鼻炎とは、血管収縮剤を含む鼻炎薬を用法用量を超えて頻繁に使用することで逆に鼻づまりを引き起こしてしまう状態のことです。使用回数を守ることでリスクは低減できますが、リスク防止のためにも用法・用量は守ってください」
――内服薬と点鼻薬と目薬のすべてを併用している場合、最も効率よく成分を届けるためには?
「内服薬は全身に作用し、点鼻薬と目薬はそれぞれ鼻や目の局所に直接作用する薬です。そのため、症状の出方や程度に応じて使い分けることが、効率よく成分を届けるポイントになります。たとえば、目や鼻など局所に症状が出ている場合は、目薬や点鼻薬で直接その部位に作用させることが効果的です。一方で、複数の症状がある場合や全身的な症状がある場合には、内服薬を基本にしながら、必要に応じて目薬や点鼻薬を併用もしていただけるかと思います。いずれにしても、シーズン中は継続して使用することが、効果を持続させるうえで重要です」
(文:河上いつ子)
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「まずは毎日、決められた時間に継続して飲むことです。一般的にアレルギーの薬に使われている抗ヒスタミン剤は、血中で一定の濃度が保たれることで効果が発揮されやすいとされています。1回休んでしまうと血中の濃度が下がってしまい、また次に飲んだときに濃度を上げるところから始めなければなりません。雨の日など『症状が出ない日は飲まない』という方もいますが、安定した効果を得るためには、用法・用量に従って継続的に服用することが大切です」
――薬によって「1日1回」や「1日3回」などいろいろあります。どのように選んだらいいでしょう。
「服用を忘れがちな人は1日1回のものを選ぶなど、ご自身が続けやすいものを選んでいただくのが良いと思います。用法用量は、薬の効果をしっかり発揮させるために設定されています。そのため、『1日1回』や『1日3回』などの違いには意味があり、決められたタイミングで服用することが大切です。各商品、パッケージや説明書に記載されている用法・用量を守って服用していただければと思います」
■行楽シーズンは要注意、花粉症の内服薬と併用しない方がいい薬
――花粉症の内服薬と併用しない方がいいものはありますか?
「風邪薬や乗り物酔いの薬は注意が必要です。風邪薬や乗り物酔いの薬にも、花粉症の内服薬と同様の成分が含まれている場合があり、結果として過量摂取となる可能性があります。そのため、より副作用が出やすい状況になってしまうことも考えられます。行楽で乗り物酔いの薬を飲む方もいると思いますので、添付文書で確かめていただく、あるいは薬剤師さんに相談いただければと思います」
――「眠くなりにくい」を打ち出す内服薬も多いですが、眠気はなくても集中力やパフォーマンスが落ちることもあるようです。仕事や運転をする人はどう選んだら?
「ドラッグストアなどで購入する際の指標は、パッケージやCMで『眠くなりにくい』とうたっているものを選ぶことも1つの選択肢です。“眠くならない”ことと“パフォーマンスが落ちない”ことはイコールではありませんが、参考にはなるかと思います。もちろん、それでも注意は必要です。例えば、『ロート アルガード鼻炎内服薬ゴールドZ』は眠気の少ない花粉薬ですが、個人差があり、中には眠くなる方もいます。体調によっても症状の出方は変わってくるので、安心しすぎずに気をつけながら使っていただければと思います」
――病院で相談するときのポイントなどはありますか?
「病院で処方される薬は、OTC以上に様々な種類があるため、医師に車の運転や仕事内容など、生活パターンや希望を伝えた上で薬を選んでいただくのが良いかと思います。また、毎年服用されている方、すでに何種類か試した中で合う薬がわかっている方は、そのことを医師に伝えて相談してみるのもよいかと思います」
――点鼻薬についても教えてください。薬液を鼻の奥に届けたくて、思い切り鼻をすするのはアリですか?
「おすすめはしません。強く吸い込むと薬液が喉に流れてしまい、鼻の中に十分薬剤がとどまらずに効果を十分に発揮することができなくなる可能性があります。また、薬剤が喉に流れてしまうと、苦味を感じることにもつながります。正しい使い方としては、症状があるところにしっかり薬を広めてとどめてあげること。各商品に正しい使い方は記載されていますが、例えば、『ロート アルガード ST鼻炎スプレー』の場合は、使用する前に、軽く鼻をかんで鼻の中をきれいにしてください(強くかみすぎないように注意してください)。容器を持ち、ノズルを鼻の中に入れ、静かに息を吸い込みながら、薬剤を投入してください」
――市販の点鼻薬を1日に何度も使いすぎると、逆に鼻づまりが悪化すると聞いたのですが。
「症状がひどい日は何度も使いたくなってしまうものですが、症状を悪化させ、薬剤性鼻炎を起こす原因にもなるので注意が必要です。薬剤性鼻炎とは、血管収縮剤を含む鼻炎薬を用法用量を超えて頻繁に使用することで逆に鼻づまりを引き起こしてしまう状態のことです。使用回数を守ることでリスクは低減できますが、リスク防止のためにも用法・用量は守ってください」
――内服薬と点鼻薬と目薬のすべてを併用している場合、最も効率よく成分を届けるためには?
「内服薬は全身に作用し、点鼻薬と目薬はそれぞれ鼻や目の局所に直接作用する薬です。そのため、症状の出方や程度に応じて使い分けることが、効率よく成分を届けるポイントになります。たとえば、目や鼻など局所に症状が出ている場合は、目薬や点鼻薬で直接その部位に作用させることが効果的です。一方で、複数の症状がある場合や全身的な症状がある場合には、内服薬を基本にしながら、必要に応じて目薬や点鼻薬を併用もしていただけるかと思います。いずれにしても、シーズン中は継続して使用することが、効果を持続させるうえで重要です」
(文:河上いつ子)
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