「後悔している」こうした旨の供述をしているのは、栃木県で69歳の女性が殺害された事件で実行役だった16歳の少年です。逮捕された少年の一人がSNSで闇バイトに応募し、他の少年3人を誘ったとみられることが分かりました。
“指示役”夫婦 自宅前でトラブルも
今月14日に栃木県上三川町で住人の69歳の女性が殺害されるなどした事件で、横浜市の無職・竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)が強盗殺人の疑いで逮捕されました。
この事件では、実行役として神奈川県相模原市や川崎市の16歳の男子高校生4人も強盗殺人の疑いで逮捕されましたが、夫婦は、指示役だったとみられています。
横浜市の自宅近くに住む人は…
竹前容疑者宅の近隣住民
「やんちゃそうな、ガラの悪そうなイメージ。タトゥーが入っているのは見たことがある」
また、以前、自宅前でこんなトラブルがあったといいます。
竹前容疑者宅の近隣住民
「旦那さん(海斗容疑者)が運転して、出ようとして、左右確認しなかったのか原付が走ってきて、クラクションならされたことに腹が立ち、けんかみたいになった」
「相当罵声飛ばしあってすごかった。パトカーも3~4台来て」
事件当時は栃木県内の現場から離れた場所に一緒にいたという夫婦。
17日、警察は竹前海斗容疑者を羽田空港で確保。海外に逃亡しようとしていたとみられます。
一方、妻の美結容疑者は、横浜市内のビジネスホテルに生後7か月の娘と一緒にいるところを確保されました。
記者
「大きくガラスが割れているのが確認できます」
この事件では、住人の富山英子さん(69)が20か所以上を刺されるなどして殺害されました。富山さんの息子2人もバールのようなもので殴られ、けがをしました。
実行役の少年の一部は、こう供述しています。
実行役の少年の一部
「夫婦に頼まれてやった」
さらに、捜査関係者への取材で相模原市の少年Bが、SNSで闇バイトに応募し、竹前容疑者夫婦と知り合ったことがわかりました。
少年Bが他の少年3人を誘ったとみられ、少年Aと少年Bが過去に高校の同級生で、少年Bと少年Cが知り合いだったということです。
これは事件が起きる直前、現場近くの防犯カメラに映った全身黒ずくめで目出し帽を被り、バールを持った人物の姿。
この人物と言葉を交わした住民は…
現場近くの住人
「『人の屋敷に黙って入ってきただべ』と(声をかけた)」
「そうしたら『はい、今から頑張ってきます』と」
少年4人は、少年Bが無免許で運転していたとみられる白い高級外車に乗って現場を訪れていました。
しかし犯行後、少なくとも2人は車に乗れず、1人はヒッチハイクで近くの駅まで移動し、逃走したということです。
また、もう1人は現場から約500メートルほどの路上で、手で顔を隠しながら歩く姿を警察に発見され、確保されました。
記者
「逃走に使われたとみられる白い高級外車は、こちらの駐車場でみつかりました」
事件の翌日、少年Bの自宅がある相模原市の公園で、犯行に使われたとみられる車が発見され、警察が押収。車は、左前方が破損していました。
一方、同じく左の前が壊れた白い高級外車が、竹前容疑者の自宅前でも目撃されていました。
竹前容疑者宅の近隣住民
「結構前、2週間以上前(から)だと思う。見慣れない車だったし、ぶつかった跡があったので」
4月末から突然、自宅前に路上駐車されるようになったという白い高級外車。
捜査関係者によると、この車は、竹前容疑者が第三者から借り、それを実行役の少年たちに貸したとみられるということです。
事件の2週間以上前から、車を手配するなどの準備が進められていたのでしょうか。
下見?“盗難ナンバー車”何度も目撃
さらに、栃木県の事件現場周辺でも事件の1か月前から…
事件現場の近隣住民
「バイクの人がぐるぐる回って、(被害者の)富山さん家の前でも写真を撮っていたらしくて、だからこの地域の人はみんな警戒していた」
これは回覧板に掲載された不審な「黒い乗用車」とバイクの写真。バイクはナンバープレートが折り曲げられているのがわかります。
他にも、町中を走る「黒い軽ワゴン車」を不審に感じ、撮影していた住民もいました。事件の9日前(今月5日)には、亡くなった富山さんの自宅近くの防犯カメラに、この「黒い軽ワゴン車」が捉えられていました。
すぐ後ろには、ナンバープレートが折り曲げられたバイクが…
翌日の映像にも、同じ車とバイクが映っていました。
その後、黒い軽ワゴン車は、盗難ナンバーだったことがわかり、今月7日、乗っていた41歳の男が逮捕されました。
地域住民が強く警戒し、逮捕者が出ていたにもかかわらず起きてしまった今回の強盗殺人事件。
実行役の少年の一部は、取り調べに「後悔している」という旨の供述をしているということです。
SNSなどで闇バイトに応募し、知らない者同士で犯行に及ぶケースが多いトクリュウですが、今回、少年たちは知人同士だったとみられます。
その背景に、警察による捜査の変化があると専門家はいいます。
元警視庁捜査一課理事官 副島雅彦さん
「偽の免許証とかで入ってきて、仮装身分捜査っていうのをやるように」
「仮装身分捜査」とは、捜査員が身元を隠してSNSで闇バイトに応募し、募集していた犯罪グループを割り出す捜査のこと。
この捜査を警戒し、知り合いを紹介させてメンバーを集める新たなリクルートの手法が横行しているといいます。
警察は、指示役とみられる竹前容疑者夫婦のさらに上がいるとみて捜査しています。
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