
今年初めての外遊先として北朝鮮を選んだ中国の習近平国家主席。7年ぶりとなる訪問で見えてきたのは北朝鮮の核兵器に対する姿勢の変化でした。
【写真で見る】パフォーマンスを並んで鑑賞 親密ぶりを印象付けた習主席と金正恩総書記
習主席7年ぶり訪朝の思惑 “北の核兵器”開発進むなか…
平壌に降り立った習近平国家主席。金正恩総書記自ら出迎えます。
夜には、北朝鮮ならではの、おもてなし。パンダの着ぐるみも登場して一糸乱れぬ踊りを披露。次々と繰り出されるパフォーマンスを並んで鑑賞する2人が、親密ぶりを印象づけます。一方で、国際社会が懸念しているのが...
6月に金総書記が「核物質の生産工場」を視察したという写真。遠心分離機でウランを濃縮する施設とみられます。
北朝鮮の核をめぐっては、5月の米中首脳会談でも、「非核化が共通目標と確認した」とアメリカ側が発表。
しかし、これを北朝鮮が即座に「ねつ造だ」と否定し、中国側の出方が注目されていたのですが...
習近平国家主席
「両国関係を時代に合わせて前進させ発展させていきたい」
習主席から、「非核化」に関する言及がなかったのです。
かつては6か国協議で議論も… 北朝鮮の非核化は実現せず 中ロと“新たな関係”
かつて、北朝鮮の非核化をめぐっては、いわゆる6か国協議で議論がされてきました。しかし2006年以降、北朝鮮が核実験を繰り返す中でこの枠組みは破綻。そんな中、登場したのが第一次トランプ政権でした。
トランプ大統領(2017年12月・ワシントン)
「アメリカと同盟国は北朝鮮の非核化を実現させるため、必要な策を講じていく」
これに対し北朝鮮も...
核実験場を爆破してみせるなど、非核化に取り組む姿勢をアピール。
そして、史上初の米朝首脳会談が実現したのです。しかし結局、非核化は実現せず...
再び返り咲いたトランプ氏は…
トランプ大統領(2025年3月・ワシントン)
「金正恩はたくさん核兵器を持っている。確実に核保有国だ」
北朝鮮を「核保有国」と認めたかのような発言。さらに、7年前に北朝鮮を訪問した際には「朝鮮半島の非核化に役割を果たす」と述べていた習近平氏も今回、非核化に言及しなかったのです。
もはや北朝鮮の核開発は誰も止められないのか。そんな北朝鮮の後ろ盾となっているのがロシアです。
北朝鮮は、ロシアのウクライナ侵攻に兵士を派遣。ここ数年、急接近しているのです。
2024年、プーチン大統領も24年ぶりに北朝鮮を訪問し、蜜月ぶりをアピール。2025年、両者が北京に招かれた際には...
金正恩総書記(2025年9月・北京)
「“兄弟”の義務としてロシアを助けるためにあらゆることをするつもりだ」
こうした関係を目の当たりにした中国も、核問題で北朝鮮に配慮せざるを得ないのでしょうか。北朝鮮とロシアの関係には、NATOからも懸念が...
NATO ルッテ事務総長(2024年12月・ベルギー)
「ロシアは兵士や武器を受け取る代わりに、北朝鮮のミサイル・核開発の支援をしている」
北朝鮮にどう向き合うのか。トランプ大統領は...
トランプ大統領(2025年8月・ワシントン)
「彼(金正恩氏)と会いたいね。彼とは気が合う。適切な時期に金正恩と会うのを楽しみにしている」
金総書記も2026年2月、“核保有国として認めれば良好な関係を築ける”との立場を表明。トランプ政権が北朝鮮の核を黙認してしまえば、日本にとっても脅威が深刻化しかねません。
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