
患者の致死率は27%。マダニが媒介する感染症「SFTS」の感染者数が、過去最多のペースとなっています。
【写真を見る】発熱やせき、おう吐…“マダニ感染症”SFTSに感染したら?
マダニの“運び役”として、出没が相次ぐクマの存在が懸念されています。
「命取られたかと…」“マダニ感染症” 患者の致死率は27%
「SFTS=重症熱性血小板減少症候群」は、ウイルスをもつマダニにかまれて感染するものです。
6日から2週間程度の潜伏期間を経て、発熱やせき、おう吐や腹痛などの症状が。国立健康危機管理研究機構によると、日本国内の患者の致死率は、27%におよぶといいます。
愛媛県では6月、70代の男性が死亡。ふくらはぎには、マダニにかまれたとみられる痕があったということです。
「さすがに命を取られたと思った」と話すのは、“マダニ感染症”にかかったことのある男性。
普段から畑仕事をしていますが、マダニにかまれた自覚はなく、当初は胃腸炎だと思ったといいます。しかし…
SFTS元患者
「熱が37度5分くらいずっとあった。誰かが横についていないと倒れそうでこわい」
急激に体力が低下した男性。詳しい検査で「SFTS」の感染が判明。3週間の入院生活を余儀なくされました。
クマが運び役に? “マダニ感染症” 感染者数が過去最多ペース
命を脅かすおそれもあるマダニ媒介の感染症SFTS。2026年の感染者数は83人と、過去最多のペースです。
なぜ今、急増しているのでしょうか?
国立環境研究所 五箇公一 特命研究員
「特に最近クマの問題が頻繁に報道されているが、野生動物が奥山から人間が住む平野部におりてきている」
ウイルスをもったマダニは本来、山の中や林にいますが、出没が相次いでいるクマやイノシシ、シカなどが“運び役”になってしまっているおそれがあるといいます。
市街地で見かけるアライグマなどが“リレー” 街に広がる可能性
さらに、“リレー”の役割となり得るのが、市街地にもよく現れるアライグマやハクビシン。
山からおりてきたマダニが体に付着している場合、公園の原っぱや植え込みなどにマダニを広げてしまう可能性があるといいます。
国立環境研究所 五箇公一 特命研究員
「街の中だとどこに(マダニが)出るか、今のところ正確に捉えられない。(ダニ対応の)虫除けスプレーをしっかり肌の露出部に塗り、かまれないようにするのが一番大事」
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