おととしの能登半島地震で大きく隆起した石川県の河川で、川底がわずか1年で最大2m削られていたことが、東北大学などの研究グループの調査でわかりました。
研究グループが調査したのは、地震で4m近く隆起した輪島市にある八ヶ川の河口です。
この河口では、地震によって河口付近の川底が持ち上がり、海面との間に高低差が生まれたことで「滝」のような急流が形成されていたということです。
その後、河川は元の高さに戻ろうと下へと削り込みを始め、その年9月の能登豪雨などによる増水で侵食が進んだことで、わずか1年で川底は最大2m削られたということです。
これにより「滝」の位置は、最大770m上流側へ移動したということです。
この川底を削る侵食によって、八ヶ川では橋脚付近での侵食が進んだり護岸が崩落したりするなどの現象が確認されているということです。
研究グループは、「こうした侵食はまだこれからも続くと予想される」としたうえで、「今後10年以上にわたって、川底の低下や川幅の拡大などの地形変化が続く可能性があり、護岸が崩壊したり橋脚が不安定になったりするなどのインフラ災害を引き起こしうる。隆起の影響を受けた他の河川でも同じことが進行している可能性が極めて高い」として、今後も観測を続けるとともに、河川インフラの維持・管理などを中・長期的な視点で見直す必要があるとしています。
また、今回の分析では「河岸段丘」が形成される過程が確認され、研究グループは、この過程を高精細に観測したのは世界で初めてだとしています。
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