AI開発も議題となった米中首脳会談を終えたアメリカのトランプ大統領。“あの人”と夕食をともにしました。
トランプ氏 AI大手トップと1対1で夕食 「AI開発ペース」議論か
アメリカ トランプ大統領
「この後、大変高名なアンソロピック社のダリオ(・アモデイCEO)と夕食を共にします。彼はアンソロピック社のトップです」
27日夜に、AI大手「アンソロピック」のアモデイCEOと協議を行うと明かしたアメリカのトランプ大統領。2人が1対1で話し合うのは初めてです。
AIをめぐっては、トランプ氏が開発推進を掲げているのに対し、アモデイ氏は、安全性への懸念から開発ペースを遅らせるよう訴えるなど、両者の立場は正反対。
24日にホワイトハウスで行われた中国・習近平国家主席との夕食会では、オープンAIのトップらが参加した一方で、アモデイ氏の姿はなし。政権とアンソロピックの溝が浮き彫りとなっていました。
協議は「AI開発のペース」をめぐる問題について、話し合われるものとみられていますが、その背景にいるのは「中国」です。
「友情の使者だ」パンダ2頭がアメリカに到着 米中“蜜月”ぶりをアピール
トランプ大統領
「我が国は中国に対して1年、あるいは1年半ほどリードしています。3位(の国)なんて存在しません。つまり、中国との一騎打ちです」
米中のAI開発の主導権争いが激化する一方で、先週の首脳会談では、「蜜月」ぶりをアピールしたトランプ氏と習氏。
記者
「警察に先導されながら、パンダを乗せたトラックがアトランタ動物園に到着しました」
新たに貸与したジャイアントパンダの「平平」と「福双」について、習氏は「中国とアメリカ両国の人々の友情の使者だ」としています。
米中関係に変化?「台頭」から「対等なパートナー」へ
小川彩佳キャスター:
「友情の使者」ということで、中国からアメリカにパンダが貸与されました。一方、トランプ大統領は「中国が同盟国だった」と発言しました。
米中の距離感が結構変化してきているのかなと感じます。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
今回の米中首脳会談はアメリカにとって、「台頭」から「対等」になったと思います。
今まで中国は「台頭」してきた段階でしたが、今回は「対等なパートナー」になろうとしている姿勢が顕著に出ています。
テーマは「AI」「貿易」「台湾」と3つがあります。
トランプ大統領はどちらかというと、AI開発を推進して覇権を握りたい考えです。アメリカ議会や企業は少し慎重ですが、習近平国家主席もAI開発を進めたいことから、AIでは利害が一致しました。
貿易戦争も当面は先送りとなりました。トランプ大統領からすると、中国がアメリカの農産物をどんどん買ってくれる状況が続くという点では、中国に対して「ありがたい」ということになるわけです。
そういう状況を踏まえて、中国は台湾について「独立を認めるな。独立に反対しろ」と迫りました。明確な答えはありませんでしたが、全体としては、中国がアメリカを押し込んでいる会談になったと思います。
小川キャスター:
こうした中で、日本は置き去りにされているような感じもあります。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
今回際立ったのは、習近平国家主席が「アメリカと中国が日本軍国主義の侵略者に立ち向かったんだ」という趣旨の発言をしたことです。
これは高市総理による台湾有事に関する発言などを念頭に置いていることですが、今後11月には中国・深圳で、12月にはアメリカ・フロリダでそれぞれ米中首脳会談を開催します。
そういう中で日本は中国の攻勢にさらされ、今のところ打つ手がなく手詰まり感があります。高市総理としては、ここで打開の手立てを打つ必要が出てきていると思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年
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