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「咳が2週間以上続く」中高年の女性に多い『NTM症』感染経路や予防法は【ひるおび】

国内
2026-10-02 15:55

 浴室や台所に生息する菌を吸い込むことで、肺などに炎症を起こす「NTM症」。
 症状は長引く咳や痰、体重が減るなど結核に似ており、 場合によっては死に至るケースもあると言います。
 年間2000人以上が亡くなっている「NTM症」の感染経路や予防法について、医師が解説します。


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推計患者20万人以上「NTM症」

「NTM症」の正式名称は「非結核性抗酸菌症」です。
土や家の水回りなどに存在する「非結核性抗酸菌」を吸い込むと、肺で増殖し炎症が起こります。ヒトからヒトへうつることはありません。
中高年の女性に多く発症しますが、これは女性の気管支が男性より痰を出しにくい構造になっていることと、年齢により免疫が低下することが理由だとされています。


 厚生労働省の発表では、NTM症患者数は人口10万人あたり210.2で、年に12~22%増加していると推定されています。
 日本の人口に換算すると患者は26万人以上で、年に3万人以上増加していることになります。
厚生労働省は2026年度から「非結核性抗酸菌症啓発週間」を新設し、正しい知識の普及啓発を行っています。


いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
NTM症は何十年も前からあるんですが、じわりじわりと増えていることが最近データとして出てきたので、注意喚起を進めているところだと思います。
クリニックに訪れるNTM症の患者も月に1〜2人になっているので、身近な病気になったと感じています。


NTM症の患者のレントゲンには、肺の一部が白く写ります。


恵俊彰: 
肺炎とは違うんですか?


伊藤博道院長:
広い意味ではいろいろな肺炎のうちの一種です。レントゲンを見てNTM症と言い切るというより、CT画像に気管支拡張像がはっきりとあってNTM症が分かるというケースもあります。


「咳が2週間以上続く」初期症状は?

≪NTM症の症状≫
・ 咳や痰が2週間以上続く
・微熱・倦怠感・血痰・背中の痛み
・体重減少・呼吸困難

無症状でも保菌の可能性はあります。


症状は結核に似ており、悪化すると死に至ることもあります。
2024年のNTM症による死者は2428人。男性755人・女性1673人と女性が多い傾向にあります。
治療法は、基本的に抗菌薬の服用で、稀に手術を行う場合もあります。
薬は1年〜1年半と、長く服用する必要があるということです。


伊藤博道院長:
治療薬としては結核の薬を使います。
ただ完全には菌が排除できず、バイオフィルムといって菌が表面に鎧みたいなものをつくっておとなしくなるんですよね。
一瞬症状が治まっても、しっかり菌を叩き切るために、年単位で粘り強く薬を続ける必要があります。


コメンテーター 高橋みなみ:
 私も風邪の最後に咳が残りがちなんですよ。
大体咳が残って「治りかけなんだ」と自分に言い聞かせて放置してしまったりするので、もしかしたら悪化したり、長く戦ったりしなきゃいけないと考えると、早く病院を受診するべきだと思いました。


伊藤博道院長:
レントゲンやCTで手がかりが得られることも多いです。
症状と画像診断、さらに痰の検査でだんだん突きとめていきます。
咳だけではなく、背景と画像診断を合わせてやっと強い疑いを持つところがあるので、診断の難しさもあると思います。


感染を予防するには

伊藤院長によると、非結核性抗酸菌は土や水などの自然環境や家庭の水回りなどに生息しており、そこからエアロゾル(細かな粒子)で感染します。


具体的には▼風呂場の排水口やシャワーヘッド▼台所の蛇口や排水口▼超音波タイプの加湿器▼土いじりなどが身近にある感染経路です。


いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
土の中にNTM症の菌は珍しくありません。
土いじりの際、舞い上がったエアロゾルを吸い込まないように、できればマスクをする。乾いている土はちょっと湿らせてから作業をするなどの対策が大事だと言われています。
子どもの場合は、基本的に痰で排出する力があるので、心配する必要はありません。


また、シャワーヘッドを長年お手入れせずにいたり、超音波式加湿器の水を継ぎ足して使って古い水がずっと残っていると、菌の濃度が高くなるのでリスクが高くなります。
こまめに掃除していれば、心配する必要はないそうです。


伊藤院長によると、2週間以上咳が続く場合は、NTM症の可能性があるので医療機関を受診してほしいということです。


恵俊彰:
まずこの病気を知っておくことと、咳が2週間続いたら病院で調べたほうがいいということですね。


(ひるおび 2026年9月30日放送より)


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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