簗農林水産大臣の進退をめぐり、ヤマ場を迎えています。
高市総理は、10月14日にも簗大臣と面会し、続投させるかどうか判断するものと見られます。
(10月14日午後5時ごろ放送)
“予算カット”発言の次は“シャトルバス問題”
井上貴博キャスター:
簗大臣の“予算カット”発言は、国の予算、税金をまるで私物化したような発言で、議員としての資格を問われている問題です。
今回は、「シャトルバス問題」について焦点を絞っていきます。
「シャトルバス問題」とは、衆議院選挙が公示された2026年1月27日、出陣式が行われた際、臨時の駐車場から約800メートル離れた出陣式の会場まで、簗議員側でシャトルバスを手配し、参加者を無料で送迎していた問題です。
「シャトルバス問題」めぐる簗大臣の答弁の変遷
有権者を無料で送迎しているというのは問題ではないか、ということで国会でのやり取りがありました。
【“シャトルバス問題”に対する簗大臣の答弁】
▼10月7日
「法令に従い適正に処理をしています」
▼10月13日午前
「借り上げる前にスタッフが選挙管理委員会に確認して、『会場費の一部として計上するもの』との回答を踏まえて計上したと報告を受けた」
▼10月13日午後
「選挙関係実例判例集」で1960年、大阪府選挙管理委員会から自治省(現・総務省)に対して「候補者が個人演説会を聞いてもらうため、有権者をバスで運ぶことはどうか」という問い合わせがあり、これに対し、自治省(現・総務省)は「公職選挙法第221条の利益供与となる」と回答した行政実例があると指摘される。
▼10月14日
「秘書に確認したところ、収支報告書への計上の方法について照会したかもしれない」
→13日午前の答弁を修正
経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
率直に、経済的な視点から言いますと、政治家が説明責任を果たすことは非常に重要だと思いますが、国会の時間にも限りがあります。
いま、物価高で家計は厳しく、企業も人手不足や賃上げ対応に迫られている中で、こうした議論が長引き、重要な政策の議論ができないことこそが、国民にとって1番の損失になると思います。
こうした議論は早急に事実関係を明らかにして、一番の本丸である経済対策について時間を使ってほしいと思います。
「大臣にふさわしいかよく考えた方がいい」維新からも厳しい声
井上キャスター:
この答弁の変遷を、どのように見ればいいでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
13日の「選管に確認して」という言葉を聞くと、選挙管理委員会に「これをやっていいのか」ということを確認したと想像できますが、14日の答弁を聞くと「やっていいかどうかを確認した」ということでもなく、「もしそういう形で資金を使ったなら、収支報告書にはどのように記載したらよいか」ということを問い合わせた、というような説明になっています。
井上貴博キャスター:
この問い合わせをした時点で、選挙管理委員会は「そもそもシャトルバスを出すという行為が駄目です」とはならなかったのでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
問い合わせの時点で、そういうアドバイスがあってもおかしくないと思います。しかし、そこがあったのかどうなのかはっきりしません。
こうした一連のやり取りで最新の情報だと、連立を組む日本維新の会の吉村代表は14日午後、「簗大臣自身が、自分が農水大臣にふさわしいかどうかよく考えた方がいいと思います」と、かなり厳しい発言をしています。
この“シャトルバス問題”に関して、簗大臣からは「高齢者の皆さんに配慮して行った」というような説明がありましたが、吉村代表は「『自分の選挙を有利にするためにやりました』という方が国民にはストンと落ちるのではないか」というところまで話しています。
連立パートナーの代表からこういう言葉が出るというのは、非常に厳しい状況に追い込まれていると思います。
「人事上のことも躊躇しない」高市総理の判断は
井上キャスター:
高市総理としてはどう判断するのでしょうか。
14日、高市総理は「公職選挙法違反に当たるのかどうかは、事実関係を踏まえて関係当局が判断すべきもの。法令違反ではないかという判断に至ったときには、人事上のことも躊躇しない」と答弁しています。
経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
高市総理がご判断されることと思います。
従前から仲が良いという報道もありますが、「もし法令違反があったらしっかりと判断に至る」ということは、高市総理、参謀の皆様含め、考える体制を今後強化していくのが必要かもしれません。
出水麻衣キャスター:
法令違反に当たるのか否かの判断に至るまで少し時間がかかりますよね。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
最終的に本当にどうなのか、というのは裁判になり、その裁判で有罪・無罪の判断が下されないと、最終的には判断はできません。
そのため、「この問題にそこまで時間をかけてやるか」と言われると、そこまではなかなかないと思います。だからこそ、大臣の説明が納得できるのか、多くの人が違法かどうか疑わしいと思うかどうかが、問題になります。
==========
<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当
馬渕磨理子さん
経済アナリスト 企業経営にも参画
日本金融経済研究所代表理事
・40代から増加「脳梗塞」の初期症状は?「倒れてからじゃ遅い」早期発見のカギ「BE FAST」とは【ひるおび】
・インフル感染者“去年の約7倍” 肺炎・脳症・心筋炎…『インフルエンザ合併症』の注意点は【ひるおび】
・高市総理「続投」一転「考える」 簗大臣の進退は 追及次々“予算カット”発言に無料シャトルバス…「箇所付けシリーズ」SNSでアピールも【news23】
