就任からわずか1か月で農林水産大臣辞任となった簗氏。その後任には、高市総理が「即戦力」と胸を張る武部新氏が選ばれました。一方、簗氏について、地元では「このまま幕引きされることはあってはならない」との厳しい声もあがっています。
武部新 新農水大臣
「高市総理から“農林水産大臣に”というお話をいただきました」
「予算カット」発言などで、きのう、辞任に追い込まれた簗氏の後任に起用されたのは、自民党の“農水族”、武部新氏でした。
武部新 新農水大臣
「農林水産行政が国民の皆様方にとって信用できる、信頼できる、公平性の高い、透明性の高い政策を推進していく必要があるだろうと思っている」
予算委員会途中での閣僚交代という異例の状況のなか、武部氏を選んだ理由について高市総理は…
高市総理
「(武部氏は)農林水産行政には精通している人物です。即戦力として、国会対応も含め、活躍をしていただけるという考えから私は選ばせていただきました」
そして、あすからは少数与党の参議院で予算委員会がスタートします。野党側は、農水大臣の交代を理由に、あすの委員会質疑を来週に先送りするよう与党側に求め、断続的に協議がおこなわれました。
結局、与党側は質疑時間を大幅に削り、野党にまわすことで妥結、予算委員会はあすと来週19日に開催される予定です。
立憲 斎藤嘉隆 国対委員長
「(予算委の)冒頭で、総理から今回の簗農林水産大臣の辞任に関わって、その任命責任いかん等を含めて、総理から冒頭で明確な言及をいただきたい。落ち着いた環境で審議ができるようにしていただくのは、まさに与党の責任なので、そのこともあわせて強く求めたい」
今後の国会審議では、政策論争に加えて、政権の信頼をどう回復していくかも問われることになります。
一方で、簗氏の辞任が決まっても、地元からは“予算カット発言”をめぐり厳しい声があがっています。
那須烏山市 川俣純子 市長
「疑念は何一つ払拭されておらず、このまま幕引きされることはあってはならない。住民と膝を交えた説明会の開催など、しっかりと説明責任を果たされたい」
市民からも…
那須烏山市民
「(辞任は)当然だと思ったよね。あれ(予算カット発言)はないよね」
「(辞任は)当然だと思いますね。市民に申し訳ないという気持ちをもっと表してほしい」
「今まで見えなかった簗さんの議員としての資質の欠如した部分が見えて、ちょっとがっかりしたというか」
簗氏はこれまでに、「予算をカットした」と発言したことは認めたものの、国に働きかけたことは否定しています。
こうしたなか、JNNはおととし、栃木県大田原市で開かれた会合で挨拶をする簗氏の音声データを新たに入手しました。
簗和生氏
「政治家である以上、厚かましいぐらいものを言っていかなければいけない」
支援者らを前に“これからは自身の実績を積極的にアピールしていく”と語っていた簗氏。「自治体の予算」に関する話題に移ります。
簗和生氏
「国交省の関係は、道路・都市事業、水道関係・河川関係とか、『こういうもの』というのを町長たち皆さんからご要望いただいて、『予算の箇所付け』を国交省にやらせます」
「箇所付け」とは、どの自治体にどのくらいの予算を配分するかを調整すること。簗氏はそれを「国交省にやらせる」と説明していたのです。
会合に参加していた人
「国交省は国会議員の言うことをなんでも聞いちゃうのかなと感じた。と同時に、『簗さんの力ってそんなにあるの?』とも感じた」
JNNは簗氏に発言の真意などを問い合わせていますが、これまでに回答はありません。
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