都営地下鉄の車両の車輪を組み立てる際にデータが改ざんされていた問題で、都から車両整備の委託を受けていた「京王重機整備」が、全国の鉄道会社など31社から委託を受けた車輪の組み立てで、データの改ざんがあったと発表しました。
この問題は、都営地下鉄などの車両で、車輪を組み立てる際に基準を超えたり、下回ったりする圧力をかけていたにもかかわらず、基準値に収まるようデータが改ざんされていたことが相次いで発覚しているものです。
きょう午後、都から車両整備の委託を受けていた「京王重機整備」が少なくとも2016年以降、関東をはじめ、北海道、東北、中部、関西の鉄道会社など31社から委託を受けた車輪の組み立てで、データの改ざんがあったと発表しました。
このうち京王電鉄では、▼京王線の245車両と、▼井の頭線の69車両でデータの改ざんがあったか、データが確認できなかったということです。
京王電鉄は「定期検査で安全は確保されている」としていますが、こうした車両については順次、車輪などを交換していくということです。
京王電鉄と都営地下鉄を除く29社について、京王重機整備は「契約上の守秘義務があるため、現時点で会社名を含めて明らかにできない」としています。
また、この問題を受けて、国土交通省は京王電鉄と京王重機整備に対し、あすにも立ち入り検査を行うことを決めています。
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