衆議院議員選挙で与党が過半数割れとなったことについて中国メディアは、「石破総理は政権運営で大きな困難に直面することになる」などと伝えました。

記者
「中国共産党系の国際紙環球時報は、きょうの一面で『日本の総選挙で自民党が惨敗』とする見出しを掲載しました」

「環球時報」は選挙の結果を伝えるとともに、「石破総理は政権運営で大きな困難に直面することになる」などとする専門家のインタビューを掲載しました。

この専門家は一方で「選挙の結果が日中関係に大きな影響を及ぼすことはない」と指摘。「自民党が今回の惨敗をきっかけに、どのような外交や政策が日本の国益に役立つのか、考えることを希望する」とコメントしています。

また、中国国営の中央テレビは28日、自民公明の与党が過半数割れとなったことについて「裏金疑惑と経済問題が選挙結果に影響した」と報道。「日本のGDP＝国内総生産が世界第4位に落ち込み、生活コストが増加していることに国民が不満を感じている」と指摘し、「裏金問題で日本の政治に対する国民の信頼が失われている」と分析しています。

YTNのアナウンサー
「自民党と公明党が衆院選で15年ぶりに過半数の議席確保に失敗しました」

韓国メディアは衆院選について、日本メディアを引用する形で速報し、関心の高さをうかがわせました。

大手紙・東亜日報は、自民党の裏金問題や旧統一教会をめぐる問題を挙げ、「腐敗政治に嫌気がさした有権者が“絶対的1強”だった自民党に背を向けた」と指摘。「石破総理は就任して1か月もたたないうちに、敗北の責任を負って短命の総理として退く危機に追い込まれた」と伝えました。

また、地上波テレビ局のMBCは「政局の混乱が続けば日韓間にある懸案は後回しにされる可能性が高い」と報じました。

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