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「激痛なのに爆売れ」の健康家電に「毎日使い」で大ヒットの美容グッズ…2024年ヒット大賞“ランクイン予測”【THE TIME,】

総合
2024-10-30 15:34

大ヒットした商品のウラには緻密なPR戦略がある!ということで、日本初の広告マーケティング専門誌・月刊『宣伝会議』編集長に、2024年のヒット大賞候補4つを選んでもらいました。


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タイパ時代の新・調味料

1つ目は、発売8か月で、売り上げなんと830万食以上!“会社史上初”のCMで勝負に出た「パスタキューブ」(味の素社)。


フライパンにパスタ・具材と一緒に入れて茹でるだけで本格パスタができちゃう、日本初のキューブタイプのパスタ調味料です。


月刊『宣伝会議』編集長 谷口 優さん:
「家で調理する食品の広告は“家族のシーン”を描くものが多いのですが、パスタキューブが面白いと思ったのは、男性2人が調理をするシーンを描いているところ。男性2人が出てくるのは、味の素さん史上初と聞きました」


CMに登場するのは人気ドラマの“仲良しコンビ”、俳優の山本耕史さんと磯村勇斗さん。
さらに谷口編集長は、2人が楽しそうに調理をして“食のエンターテインメント性”を伝えている点も、新発売の商品では珍しいと話します。


企業秘密の新成分で「くっつかない」

フライパン1つで調理が完了する“ワンパンブーム”も追い風となり大ヒットとなったパスタキューブ。開発のきっかけは、「夏にも鍋くらい手軽に簡単に、肉・野菜・炭水化物もとれるようなメニューが欲しい」という声だったといいます。


そこで、もともとあった「鍋キューブ」でパスタを作ってみましたが、茹でている時に麺同士がくっつくなど課題が噴出。新たに、パスタ専用キューブを開発したのです。


『味の素』コンシューマーフーズ事業部 長谷駿佑さん:
「麺をコーティングをして麺同士がくっつきにくくしたり、それによって食感を良くしたり、時間が経っても麺が伸びにくくなるような“企業秘密の成分”を入れています」


実はこの“新成分”は、リゾットにも相性ぴったりとのこと。
材料は、パスタをお米に変えるだけ。具材は冷蔵庫の余りものでOKです。


【1】フライパンで具材を炒めたら、お米を生のままイン
炊いたお米より生米のほうがアルデンテの食感になり、より美味しくできるとのこと。
【2】お米が透き通ったら水を加えて沸騰させ、そこにパスタキューブをイン。フタをして10~15分煮込みます。
ここで新成分の力量発揮。煮込んでもお米同士がくっつきません
【3】仕上げに、中火で混ぜながら水分を飛ばしたら完成です。


THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「う~ん!スープの出汁もしっかりご飯に染みて、ご飯の硬さもちょうどいいです」


開発者のみぞ知る初公開の秘密のレシピ、“ワンパンリゾット”もおススメです。


大ヒットのスキンケア商品の“習慣化”戦略

『宣伝会議』が選ぶヒット大賞“ランクイン予測”、続いては2024年上半期に非常に売れたという、あのスキンケア商品です。


『PLAZA東京店』(東京・千代田区)に行ってみると、店頭から奥まで並んでいるのがフェイスマスク。朝用、夜用などシーン別に使い分けるものをはじめ、約90種類がズラリです。


中でも特に人気なのが『ルルルン』シリーズの「紫のハイドラEXマスク」(7枚入り880円)。販売と同時に完売するほどの超売れ筋だといいます。


たっぷりのローションと、肌に密着する伸縮性のシートが特徴の『ルルルン』は、2011年の発売以降、累計出荷数20億枚超え!
谷口編集長は、シェアNo1獲得のウラには「フェイスマスク習慣化」戦略があり、化粧水の代わりに毎日使えるパックを開発したこともヒットの要因だといいます。


谷口編集長:
「スペシャルケアだと忘れちゃうじゃないですか。でも一回習慣化するとリピート購入につながるので素晴らしい戦略だなと」


“おつまみ”を“おやつ”にしたら大ヒット

そんな“リピート購入戦略”で人気が再燃しているロングセラー商品があります。
ヒット大賞“ランクイン予測”3つ目は、8月に過去最高の売り上げを記録した「さけるチーズ」(雪印メグミルク)です。


1980年発売のロングセラー商品ながら、発売44年にしての大ヒット。そのウラにあったのは、それまでのブランドイメージを覆すほどの大改革だったといいます。


谷口編集長:
「ロングセラー商品なので、なかなか商品は変わらず話題を作りづらい。その中で、もう一回戦略を見直そうとしている」


ロングセラー人気にあぐらをかくのではなく、お客中心のマーケティング設定へ。
「さけるチーズ大改革」では、関係する部署40~50人が「同じ方向を向くため」一緒に勉強会を実施。さらに「普段どんな風に食べているか」多くの声を集めると、意外な事実が!


『雪印メグミルク』未来づくり部 西嶋拓也さん:
「親が子どもにおやつとして与えているという、ヘビーユーザーさんが多いことが分かりました」


実は、もともとサキイカをヒントに作られた「さけるチーズ」は、味も大人が“おつまみ”で食べることを想定していましたが、そこで大改革!


2023年に初めて子供向けのおやつとして「コンソメ味」を発売しました。
さらに見つけて楽しいレアパッケージを全種類に導入。


わずか6%、チーズがボンバーした「さけすぎたチーズ」が人気を後押ししたのです。


人気アイドルも「激痛だけど効く」と絶賛

そして2024ヒット大賞“ランクイン予測”、最後の大穴は…


谷口編集長:
「非常にニッチなニーズをとらえて、かゆい所に手が届く形でヒットした健康家電」


発売わずか1か月半で10万個売れたヒット商品「ゴリラのひとつかみ」(5500円)。
ふくらはぎに巻くタイプのマッサージ機で、かつてないほど強い力で足のむくみをケアしてくれます。


7月に番組で実体験した櫻坂46の松田里奈さんは、最初は「痛い~」と叫んでいたものの、10分後には「ふくらはぎが柔らかくなって全然違う!軽い!」と大絶賛。
10月には、パワーアップした「スーパーゴリラのひとつかみ」(6600円)が発売されましたが、その怪力のほどは…


火曜レギュラー 日向坂46・松田好花さん:
「痛いっ!!呼吸するのも忘れるぐらいグーって。でもこれは効き目がありそうな感じのつかみです…痛い…」


こちらの商品、公式オンラインでは発売後わずか4時間で完売するほど人気で、店舗によっては品切れの場合もあるとのことです。


(THE TIME,2024年10月29日放送より)


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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