森永卓郎さんら著名人をかたる人物から茨城県の女性がSNSでウソの投資話を持ちかけられ、あわせて8億900万円をだまし取られた事件で、警察は中国籍の男を逮捕しました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは東京・墨田区に住む中国籍の自称・会社役員、温タク麟(34)容疑者です。
温容疑者は去年、森永卓郎さんや森永さんのアシスタントなどをかたるLINEアカウントから「投資を行えば収益が得られる」「月に85%の利益が期待できる」などとウソのメッセージを当時70歳の女性に送り、金(きん)の投資名目などで2回にわたり、あわせて現金8300万円をだまし取った疑いがもたれています。
女性は、アプリで利益が出ているかのように信用させられ、49回にわたり、金(かね)を振り込んだり、受け子役に手渡したりして、あわせて8億900万円をだまし取られましたが、温容疑者は受け子に指示をする役割だったとみられています。
警察によると、こうしたSNS型投資詐欺事件は去年から急増していますが、8億900万円は把握されている中で最悪の被害額だということです。
温容疑者は別の詐欺事件で押収されたパソコンを解析した結果、浮上したということで、警察は、余罪を調べるとともに複数による犯行とみて捜査を進めています。
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