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ののしりあった選挙戦から一転…和やかなムードのトランプ氏×バイデン氏会談 波紋呼ぶ“サプライズ人事” 司法長官は過去に“性犯罪”か【news23】

総合
2024-11-15 15:08

激しい選挙戦を繰り広げたトランプ次期大統領とバイデン大統領。現地時間13日、政権移行のため会談を行いました。一方、新たに2人新政権の人事が明らかに。司法長官には性的人身売買疑惑で捜査を受けた過去がある人物が起用されます。


【画像で見る】「この国の将来が怖い」アメリカ国民は…


バイデン大統領とトランプ氏 政権移行に向け会談

前回の大統領選挙で最後まで負けを認めなかったトランプ氏。


トランプ氏(2021年1月)
「長い別れにならないと期待しています。また会いましょう」


そう言い残してホワイトハウスを去っていきましたが、現地時間13日、再びトランプ氏が戻ってきました。


政権移行に向けてバイデン大統領と会談を行ったトランプ次期大統領。


バイデン大統領
「前大統領であり次期大統領のドナルド、おめでとう」


罵り合った選挙戦から一転、会談は和やかな雰囲気でスタート。


バイデン大統領
「約束した通り、円滑な政権移行を目指しているよ。君が必要な支援をしっかり行えるよう万全を期すつもりだ。お帰りなさい」


トランプ次期大統領
「ありがとう。政治の世界は厳しいし決して甘くはない。でも今日は実に素晴らしい日だ。このように円滑な政権移行が行えることに心から感謝している」


メディアが撮影できるのはここまで…


ですが、一斉に飛び交う記者からの質問…


記者
「次期大統領、ホワイトハウスに戻った後の最優先事項は」


スタッフ
「出てください、離れてください」


質問の答えは聞けず、記者は退室。


会談は約2時間行われ、バイデン氏がウクライナ支援継続の重要性を強く訴えたり、トランプ氏が中東情勢の現状認識を尋ねたりしたといいます。


トランプ人事に波紋…司法長官は過去に“性犯罪”か

重要ポストの人事を進めているトランプ氏。


その顔ぶれは、選挙を経て仲が深まったマスク氏や、第一次政権で厳しい移民政策を指導したミラー氏など、自分と近い人物の起用が目立っています。


そして新たに司法長官のポストに指名されたのが…


マット・ゲーツ氏(42)
「トランプ政権の下では私たちは豊かだった。インフレ率は低く、男女2つの性別しかなかった」


トランプ氏を強く支持する、保守強硬派のマット・ゲーツ下院議員(42)です。


ゲイツ氏は、過去に中絶を支持する女性を「醜くて太っている」と呼び、批判を受けた人物。また、17歳の少女に対する性的人身売買の疑いで司法省から捜査を受けたことがあります。


司法長官への指名が発表された直後、ゲイツ氏が下院議員を辞職したため、アメリカメディアは、議会の倫理委員会が行っているわいせつ行為などの調査が打ち切られる可能性があると伝えています。


トランプ氏の声明(13日)
「司法省の信頼と自信を回復させる」


とゲイツ氏に期待を寄せるトランプ氏。


市民
「(アメリカの)破滅を招く笑えない事態だ」
「子どもや孫のことを考えると、この国の将来が怖い」


この他、国家情報長官に元民主党の議員で、共和党トランプ氏のテレビ討論会の練習相手をしたトゥルシ・ギャバ―ド氏(42)の起用も発表されています。


トランプ新政権“サプライズ人事”が波紋

小川彩佳キャスター:
トランプ氏の人事、堤さんはどうご覧になりますか?


堤伸輔氏:
一言でいえば、トランプ氏の「やりたい放題をやりやすくするための人事」が、着実に行われている。トランプ氏と全く同じ考えを持つ人、あるいはトランプ氏以上にトランプ氏的な考えを持っている人を次々と据えていますから、“やりたい放題”になりますよね。


ただ、ゲーツ氏が司法長官に指名された時に、共和党の議員の集まりで溜息が漏れたそうです。そういう人物が選ばれている。この先、議会で承認人事になったら、かなりもめると思います。


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<プロフィール>
堤 伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
政治から社会問題まで幅広い報道に携わる


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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