関東でも20℃を超え、季節外れの暖かさとなった一方、空気は乾燥しカラカラに。冬の乾燥と静電気に役立つ対策を取材しました。(12月3日午後5時半ごろ放送)
週末は寒く関東で乾燥すすむ 西日本でも初雪ラッシュか
広瀬駿 気象予報士:
3日は「12月じゃなくて11月だよね」と言いたくなるぐらい、気温が上がりました。
衛星画像では、宇宙から関東や太平洋側が丸見えで、よく晴れていることがわかります。一方、日本海側は雲が広がっています。雲はいわゆる水分なので、日本海側は空気がだいぶ湿っている状況です。
予想天気図をみていくと、4日(水)は西に高気圧、東に低気圧、等圧線が縦じま模様です。5日(木)も等圧線が縦じま模様なので、しばらく来週にかけて、このような冬型の気圧配置が強まりそうです。
週間予報では東京はずっと晴れですが、新潟は雨や雪の日もあり、札幌はずっと雪となっています。
最高気温をみると8日(日)が特に寒く、福岡は9度で、西日本でも雪の降る可能性があります。
東京は晴れてどんどん空気が乾いていって、8日からは完全に冬モードの寒さになりそうです。
また、東京の16日間予報(4日~19日)では、もう傘マークがありません。来週も再来週も晴れです。先になればなるほど予想の精度はブレが大きくなりますが、再来週でも、予想の信頼度はAやBで高くなっています。晴れる可能性は高いですが、寒くなりそうです。
ホランキャスター:
再来週の16日(月)から19日(木)は、最低気温がもう2度や3度ですね。
広瀬駿 気象予報士:
晴れるとどんどん空気の乾燥も進みますし、暖房を使うと、より室内はカラカラ状態になります。この先、関東では乾燥に注意が必要な時期に入っていきそうです。
一方で日本海側では、週末に大雪への注意が必要です。
なぜ群馬が“静電気県”に? 美肌との関係は…
井上貴博キャスター:
ここからは静電気をテーマにみていきますが、実は「静電気を最も感じる県」というのは圧倒的に群馬県です。「頻繁に静電気を感じる」という方が41%いるとのことでした(ウェザーニュース調べ)。
「もう静電気を感じた?」という質問に対しても、山脈があるので、日本海側と太平洋側で回答がきっぱり分かれています。
「静電気をまだ感じてない」という回答は秋田県、山形県、新潟県、富山県、福井県、鳥取県など、日本海側に集中しています。ある程度潤うので、やはり静電気をあまり感じないようです。
一方、群馬県は「頻繁に感じる」という回答が目立ちます。TBSテレビでも、群馬県を走るニューイヤー駅伝を放送していますが、とんでもない乾燥です。風も強いですし、キャスター陣も「絶対に喉を守らなきゃ」となります。
では、群馬県ではなぜ静電気を感じるのかというと、季節風が吹き、雲が発生して日本海側で雪が降るため湿気がなくなってしまい、乾いた風が群馬県に吹くというメカニズムのようです。
夏はフェーン現象が起きるのでしょうか?
広瀬駿 気象予報士:
山越えをする気流というのは気温も上がりやすく、空気も乾燥します。冬だと新潟で大雪になればなるほど、その風下側の群馬県では、空気がぐっと乾燥するのです。
井上キャスター:
乾燥すると風も強いので、洗濯物はよく乾きますが、肌にとっては厳しいです。POLAが調べた「美肌県グランプリ2018」というデータをみてみましょう。
【美肌県グランプリ2018】(POLA調べ)
1位:島根県
2位:秋田県
3位:石川県
(中略)
45位:茨城県
46位:大分県
47位:群馬県
1位の島根県は美肌偏差値78.64を叩き出していますが、47位の群馬県は美肌偏差値19.57と、かなり開いています。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
群馬県民の方は納得いっているのでしょうか…。
ホランキャスター:
確かに乾燥すると、肌も砂漠みたいになります。美肌か、美肌じゃないかということよりも、肌の潤いを保つことが難しいですよね。
井上キャスター:
あまりフォローにならないかもしれませんが、群馬県で美肌を保っている方は、いかに大変ななかケアしていらっしゃるかということがいえそうです。
静電気の対処法…エレベーターのボタンなどはどう押せばいい?
井上キャスター:
静電気といえば、エレベーターのボタンはどのように押しますか?バチッとくると思いますが…。
ホランキャスター:
バチッとくるのを感じる前にバーンとやれば、痛みと“バチッ”で相殺されませんか?ボタンなどを叩くことはありませんが、家のドアノブなどはグッとつかむようにすると、静電気はもうわからなくなると思います。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
意外と強引な感じですね。
井上キャスター:
でも、あながち間違っていません。たとえば指でボタンを押すと、一点に静電気が集中し、痛みを感じやすくなります。その代わりに手のひらの“面”で押すようにすると、静電気は来ますが集中しないので、痛みは感じにくくなります。
また、「静電気をためやすい行動」というものがあるようです。
【静電気をためやすい行動】(静電気に詳しいシシド静電気によると)
●椅子から立ち上がる
●洋服を着る・脱ぐ
●発泡スチロールが近くにある
●スリッパで生活 ※スリッパの素材により異なる
共通点としては、やはり面が広ければ広いほど静電気をためやすいといいます。たとえば、椅子から立ち上がるときはお尻や太ももの裏全体に摩擦があり、洋服を着る・脱ぐときは上半身全部に摩擦があります。
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<プロフィール>
広瀬駿 気象予報士
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父
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