地域によってさまざまある食文化。中には想像もつかない「なんじゃこりゃ?」なグルメがたくさん!知って納得、食べてびっくり。「なんじゃこりゃ?」グルメを紹介します!
「なんじゃこりゃ」実はうちだけ?意外な食文化
山内あゆキャスター:
地元の人には当たり前でも、よその人から見ると「なんじゃこりゃ」というものを集めました。
市町村合併で和歌山県・田辺市にやってきた大塔観光協会の職員が驚いたのは、お正月には餅ではなく、お椀一杯の大きなサトイモ「ぼうり」と呼ばれる正月料理。
田辺市の中でも、大塔地域にだけ昔から伝えられてきた料理で、出汁でじっくりとサトイモ(親芋)を煮たものです。一体、どうしてこれを食べるようになったのか。こんな言い伝えがあります。
1331年、村で餅つきをしていたところ、都を逃れてやってきた皇族がお腹を減らし、餅を求めたそうです。村人は皇族とは知らず、餅を渡しませんでした。その後、皇族だと知り、非礼を詫びて600年間、餅をつくことをやめていたということです。現在は和解して餅つきはしているそうです。
せっかくなので「ぼうり」は残し、学校給食には大きなサトイモではなく、小芋の「ぼうり」を出し、言い伝えとともに伝承しているということです。
山形県の「なんじゃこりゃ」は「もってのほか」
続いては山形県の「なんじゃこりゃ」。
山形県民「自宅の庭で“もってのほか”育ててる」
山形県民「近所の方から“もってのほか”をおすそ分けしてもらう」
山形県の「もってのほか」とは「食用の菊」。
変わった名前について、諸説ありますが
(1)菊=天皇家の家紋 “食べるとはもってのほか”
(2)“もってのほかおいしい” などの説
どんな風に食べるのかというと、▼花びらをちぎっておひたしにしたり、▼山菜と一緒に天ぷらにするということです。
ドイツの「なんじゃこりゃ」は「冷たいご飯」
山内あゆキャスター:
ドイツ滞在中の斎藤さんに「なんじゃこりゃ」を聞きました。
週に何回かは、夜ご飯にパン、ハム、チーズなど火を使わない料理「カルテスエッセン」があるということです。
日比麻音子キャスター:
週に結構ありますね、どういうことですか?
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
夜は冷たい食事(=カルテスエッセン)で、仕事で疲れたから昼に温かいものを食べたので、夜はあまり料理をしないで、むしろゆっくりしようということです。
その流れで言うと、ブタの生肉をネギトロみたいにした「メット」という料理があって、それをパンに塗って食べます。日本の食文化からするとだいぶ違う物を食べたりもします。
山内キャスター:
もう一つの、ドイツの「なんじゃこりゃ」。
「鼻をかんだ後、ティッシュはポケットに入れて乾かし、何回も使う」
ドイツのティッシュは4層構造で“分厚い”から何回も使えるのではないかということです。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
汚いと思うんですけど、結構みんな何回もかんではポケットに入れて、また乾いてを繰り返している感じです。
山内キャスター:
日比キャスターと南波キャスターの「なんじゃこりゃ」を見ていきましょう。
日比キャスター:
ロケでお邪魔した埼玉県東松山市の「やきとり」。ひらがなで「やきとり」と書きますが、豚の頭肉です。ポイントはニンニクが効いている「味噌だれ」。ビール、サワー、ホッピーも合う、本当においしいです。松山市の駅前にたくさん店舗があって、お店によって味噌の味が違うので、食べ比べも楽しいです。
南波雅俊キャスター:
私の「なんじゃこりゃ」は岡山県岡山市の「デミカツ丼」です。
最初に岡山県に赴任したのですが、岡山県のかつ丼には、デミグラスソースがかかっています。「野村」というお店が発祥で、東京のホテルのデミグラスソースに感動した先代がはじめたそうですが、このお店以外でも、岡山市内ではほとんどデミグラスソースがかかっています。
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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済思想 社会思想
著書『人新世の「資本論」』が50万部突破
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