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「通信履歴など調査確認を行った」フジテレビが臨時会見 発端事案の中居さん“女性とのトラブル”は「直後に把握」【Nスタ解説】

総合
2025-01-17 21:48

タレントの中居正広さんと女性とのトラブルに一部週刊誌からフジテレビの社員が関わっていたなどと報じられた問題で、フジテレビ側が記者会見を開きました。


【写真を見る】フジテレビ社長が会見で語ったこと


フジテレビが臨時会見 発端事案について直後に認識

蓮井啓介 記者:
今回の会見には新聞社の記者など19社、33名が参加していました。会見で特に印象的だったのは港浩一社長が「調査委員会の調査に委ねたい」として回答を控える場面が多かったことです。

記者からは中居正広さんと女性のトラブルについて何度も質問が相次ぎました。ただそれらも全て「第三者による調査委員会に委ねる」としました。

また肝心の第三者委員会が日弁連のガイドラインに基づくものかどうかが明らかにされず、記者からは批判の声が上がり、結局は「専任する弁護士に任せる」との説明でした。


日比麻音子キャスター:
今回の会見までの経緯です。

▼2024年12月19日 発売
一部週刊誌が「中居正広さん女性とのトラブル」と報道
⇒きっかけの食事会に「フジテレビの社員が関わっていた」といった内容を報じる

▼12月27日
フジテレビは「当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません」と否定

▼1月9日
中居正広さんは「このトラブルについては当事者以外の者の関与といった事実はございません」とのコメントを発表

▼1月16日発売 週刊文春
食事会に「フジテレビ編成幹部が関わっていた」と報じる


「通信履歴など調査確認を行った」社員の関与について

今回の会見でフジテレビは社員の関与について「(中居氏と女性のトラブルが)発端となった事案について直後に認識2023年6月初旬。会社としては極めて秘匿性の高い事案として判断。当該社員の聞き取りのほか、通信履歴なども含めて調査確認を行った結果を受け、弊社ホームページにおいて見解をお伝えしました」と説明しました。

12月27日のフジテレビのコメントは、この調査確認を行った結果を受けて発表したという内容ということです。


さらに会見ではトラブル直後の対応について「随時報告を受けながら、とにかく心身の安全を最優先する方針で対応してきたつもりでありました。一方で、女性が私達の思いとは別の受け止め方をされているという年末からの一部報道があり、今となっては対応が適切だったのかどうかと思うところもあります」と話しました。

会見での港社長の様子はいかがでしたか?


蓮井記者:
会見で港社長は終始落ち着いた様子で、慎重に言葉を選んで話す様子が見られました。

フジテレビ社員の関与についても「第三者委員会の調査に任せる」と説明しました。今後は第三者委員会がいつ設置され、どのような形になるのかが注目されます。


東京大学 斎藤幸平 准教授:
「直後に認識していました」などの発言は、最初の頃の説明と整合性が取れていないなと思いました。認識していたのが2023年6月であれば結構前です。その後もうずっと(中居さんを)キャスティングし続けて、あわよくばうやむやにしようとしていたのではないでしょうか。

結局、週刊誌や株主の人たちから様々なご意見があり、外堀がここまで埋まるまで何もしないというのは現代のコンプライアンス的な感覚からすると、少し悪手だったのかなという気はします。


「社長も今後 調査を受ける立場となる」今後調査委員会を立ち上げ

日比キャスター:
フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」の株式を約7%保有する、アメリカの投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」は1月14日、「大株主として激怒している」とコメントし、第三者委員会を設置外部の専門家による調査を要求しました。

これに対してフジテレビは15日、「2024年から外部の弁護士を入れ 事実確認の調査をすすめている」「今後の調査結果をふまえ適切な対応をしてまいります」とコメントをしました。


今後の調査について港社長は「第三者の視点を入れて改めて調査を行う必要性を認識。今後、第三者の弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げる。(フジテレビ)社長の私自身も今後調査を受ける立場となる」と明らかにしました。


そして会見で「性的接触をさせることが常態化しているという週刊誌報道は事実か」という質問に対し、「そういうことは無かったと信じたいと思いますが、それも含めて調査委員会に委ねたい」という回答をしました。

今回の件は海外でも報じられていますが、どのような様子ですか?


東京大学 斎藤幸平 准教授:
海外の情報は限られていますが、フランスですと「日本の非常に人気のあるスターの女性トラブル」といった内容で、(日本は)それ以前にもジャニーズ問題、松本人志さんの問題などが続いている、と批判的な論調になっています。


日比キャスター:
中居さんを巡る民法各社の対応です。

▼フジテレビ
「だれかtoなかい」:当面放送休止
「状況を総合的に検討した結果」

▼テレビ朝日
「中居正広の土曜日な会」:当面放送休止
「今回の事態の真相に不明な部分がある」

▼日本テレビ
「ザ!世界仰天ニュース」:司会の中居氏を降板
「ニュースを扱う番組の司会という役割を鑑み総合的に判断」

▼TBSテレビ
「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」「THE MC3」を放送
「TBSグループの人権方針に則り双方代理人などに事実関係を確認中」


今回の件に関して根拠のない憶測が飛び交ったり、関係のない個人が特定されるといった発言がSNSなどで散見されています。

そういった発言は誰かを傷つけることになります。そのような発言をしないこと、根拠のない発言や情報を鵜呑みにしなことも、今日ここで改めて共有したいと思います。


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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済思想 社会思想
著書『人新世の「資本論」』が50万部突破


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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