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『トロン:アレス』主演ジャレッド・レトが語る特別映像――9年におよぶ制作期間の舞台裏が明らかに

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2025-10-14 18:57
『トロン:アレス』主演ジャレッド・レトが語る特別映像――9年におよぶ制作期間の舞台裏が明らかに
『トロン:アレス』(公開中)(C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
 今月10日に日米同時公開を迎えた映画『トロン:アレス』から、最強AI兵士アレスとアテナの特別映像が解禁され、シリーズ史上最大規模のスケールで描かれる撮影の舞台裏が明らかになった。

【動画】主演ジャレッド・レトが語る制作の裏話

 1982年に公開された『トロン』は、世界で初めて本格的にCGを導入した長編映画として、映画史に革命を起こした伝説的作品。40年以上を経た今もなお“映像革命”の象徴として語り継がれている。その最新作となる『トロン:アレス』では、シリーズ初となる“AIが現実世界へと実体化する”逆転の構図が描かれる。

 舞台は、高度なAIプログラムを現実世界に転送できるようになった未来。ディリンジャー社の研究者ジュリアンは、戦闘能力に特化した超高性能AI兵士アレスを開発する。思考・再生・学習を繰り返すアレスは、無敵の兵士として生み出されたが、彼の存在には重大な欠陥があった――現実世界で活動できるのはわずか29分間のみ。

 その“29分の壁”を突破するコードを発見したイヴは、ジュリアンから命を狙われることに。何度も崩壊と再生を繰り返す中で、アレスは“使い捨ての兵士”としての運命に疑問を抱き、次第に自我を芽生えさせていく。

 特別映像では、9年におよぶ制作期間を経て実現した壮大な撮影スケールが公開された。舞台となるバンクーバー市街では、中心部を6週間にわたり夜間完全封鎖し、現実の都市空間に“トロンの光”を再現。シリーズの象徴でもあるライトサイクルは、CGではなく実際に搭乗可能な実物として新たに制作。細部に至るまでLEDの光の流れがデザインされ、映像美を極限まで追求した。

 最強のAI兵士アレスを演じるのは、『スーサイド・スクワッド』『モービウス』で注目を集めるジャレッド・レト。もともとシリーズの大ファンで「『トロン』は僕の人生を変えた作品で、かつてないほどの想像力を体感した。(『トロン』が公開された)1982年はゲームの進化によって映画界でも技術の融合が見られた年。映画館には未知の世界が広がっていた」と、“原点へのリスペクト”を語った。

 また、シリーズの中心人物ケヴィン・フリン役のジェフ・ブリッジスとの対峙シーンも新たに公開。レトは「彼は憧れの俳優で、共演出来て本当に光栄だった」と語り、伝説的キャラクターとの共演に深い感慨を示した。

 アレスとは対照的に、ジュリアンの指令を忠実に守り、アレスとイヴを追い詰める冷酷な兵士アテナを演じるのは、『アフター・ヤン』のジョディ・ターナー=スミス。圧倒的な戦闘能力を誇るアテナは、アレスとは異なり、“任務遂行”に自身の存在意義を見出していくが、何が起こっても動じることはなく、ミッションを遂行する過程で独自の変化を遂げていく。

 解禁映像では、暗闇の中アテナが立ち上がり、イヴに銃口を向ける緊迫のシーンからスタート。ワイヤーアクションによる高所からの落下や、ライトディスクや警棒を駆使した戦闘シーンなど、体を張った本格的なアクションに挑戦している、アテナの圧倒的な戦闘力が垣間見える迫力の舞台裏が公開された。「映画のために鍛えた」と語るジョディは、「ワイヤーアクションや格闘シーンも楽しかった」と撮影を振り返った。

 そんな彼女が身にまとうのは、『ロード・オブ・ザ・リング』や『アバター』で知られるニュージーランドのWETA Workshopが制作した、黒を基調に赤く発光するラインが特徴的なトロンスーツ。実際に着用して撮影に臨んだというジョディは、「スタントのためではなく、スーツを着るための訓練をした。スーツの着用は大変でそれを乗り越えるのが課題だった」と、トロンスーツを着こなすことが撮影においていかに重要だったかを明かした。命令に背くアレスに対して「消去しろ!」と冷徹に言い放つ場面も公開され、任務遂行にすべてを捧げるアテナの強い意志がうかがえる。

 同じコードを持ちながらも、まったく異なる道を歩み始めるアレスとアテナ。やがて物語は、イヴが発見した “29分の壁”を突破する永続コードをめぐり、人間とプログラムが入り乱れる熾烈な戦いへと突入する。アレスとイヴ、そしてディリンジャー社の思惑が交錯する中、AI兵士が暴走を始め、AI世界と現実世界の境界はさらに曖昧になり、予想を超える事態へと発展していく。

 使い捨ての運命に抗う者たちは、なぜ“生きる”ことを選ぶのか。AIの進化と人間の存在意義が交錯する最新作『トロン:アレス』は、現在全国公開中。


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